カルルス岳(山)(1077m)来馬岳(1040m)

 ポイント
 標識は一切ないが整備された登山道が続いている。カルルス岳の頂上には「1077m平 宮崎コース」の標識が立っている。別名「バケモノ山」と呼ばれている。
オロフレ峠展望台コース

 アクセス
 道道2号線を壮瞥町側から走り、オロフレ峠展望台(旧道)へと右折する。すっかり寂れてしまったオロフレ峠展望台の駐車場に着くと、平日なのに数台の車が停まっていた。

=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 9月10日<2008(H20)年 往復10.044km 往路3:03 復路2:44>
往路 カルルス岳1:01 来馬岳まで2:02 復路 カルルス岳44 来場岳から2:00>
 登山口の標識は無いが、旧道の法面から取り付く。直ぐに、お花畑になり「チングルマ」等の高山植物が現われる。東側の廃道沿いにはラクダのコブのような岩が見えてくる。振り返ると「オロフレ山」と大きな駐車場が見えていた。
法面から取り付く 廃道沿いの奇岩 シラタマノキ(大×) オロフレ山と駐車場
 大きな岩を通過すると、林の中の登山道になり、「ミミコウモリ」の小さな花が咲き、「ツバメオモト」はもう真っ青な実を付けていた。コブを一つ越えると、目の前に「カルルス岳」が現われる。P1012mの手前で振り返ると「オロフレ山」が見えていた。P1012mを越えると、展望の無い林の中を辿る。
大きな岩が(大×) 林の登山道に カルルス岳を オロフレ山
 P1058mが近づきだすと、後に再び「オロフレ山」が見え出すが、展望のない登山道を辿って行く。突然、展望が開け、あっ気なく「カルルス岳」に着いてしまう。岩の上には「1077m平 宮崎コース」の看板が立っている。岩に上がって見ると、岩の裏に「バケモノ山1077m」の山頂標識が無造作に捨てられていた。
 遠くに「来馬岳」が見えていたので、小休止の後、「来馬岳」へ行くことにする。山頂の南端には山頂と同じような岩があり、上がって見ると「来馬岳」やP1043mが連なって見えた。
カルルス岳(大×) 来馬岳 南端の岩 来馬岳とP1043m
 岩からは、983mのコルに向かって、少し急な傾斜を下る。再び、P1043mの緩傾斜の尾根を辿ると、「来馬岳」が間近に見えて来る。途中で、愛棒の足が止まってしまので、どうしたのかと思い目を向ける若い女性が一人佇んでいた。どうやら、われわれに驚いたようだった。あいさつをして、話しをすると「来馬岳」へピストンしてきて返るとのことだった。
 P1043mからは、再び、958mのコルに向かって下り出す。下る途中で「来馬岳」が見えて来たが、まだまだ下って行く。ようやく、コルから登りになり林の中を辿る。
オロフレ山 P1043mから 来馬岳 林の中へ
 「来馬岳」の山頂に着き、山頂標識にぶら下っている鐘を鳴らす。山頂標識の後には、「オロフレ山」が遠くに見えていた。山頂を見渡すと、草が茫々で荒れていた。昼食には少し早いので、「クッタラ湖」「窟太郎山」「橘湖」を目の前に見ながらココアを飲む。
来馬岳の山頂 山頂標識と鐘(大×) クッタラ湖 橘湖
 HYMLを立ち上げた坂口さんと最初に出会った山なので、坂口さんと会った時の話しをしながら、景色を楽しむ。左から「オロフレ山」「徳瞬瞥岳」「ホロホロ山」「恵庭岳」「加車山」「樽前山」「橘湖」「クッタラ湖」「窟太郎山」が広がっていた。
                                         ←大
オロフレ 徳瞬瞥 ホロホロ 恵庭 加車 樽前    橘湖 クッタラ 窟太郎
 「クッタラ湖」「窟太郎山」、室蘭方向み遠望できる。海に飛び出て見える岬は「イタンキ岬」だろうか。帰りに三角点を写し、「来馬岳」を後にする。
三角点(大×) クッタラ湖と窟太郎山 室蘭方向 来馬岳を後に
 「来馬岳」から「オロフレ山」を見ながら「カルルス岳」に戻って行く。
                     ←大
カルルス岳   オロフレ 徳瞬瞥 ホロホロ 恵庭 樽前 加車山
 954mのコルに下ると、目の前に大きな蝶が二匹飛んでいた。今まで見たことも無い、大きく綺麗な蝶だった。「ヨツバヒヨドリ」の花に止まり蜜を吸い出す。近づくと、飛んで行った。また、帰ってくるかと待っていたら、二匹で帰って来て、また、蜜を吸い出す。この蝶は「アサギマダラ(sacwa氏同定)」といい、本州の蝶らしい(このような蝶は採取することはしないで、大事にしてい欲しい)。
 P1043mからは「オロフレ山」が良く見えるようになり、長い尾根からは終始「オロフレ山」を望める。
アサギマダラ1(大×) アサギマダラ2(大×) オロフレ山を P1043mから
 P1043mの尾根を下って行くと、木立越しに「洞爺湖」が見えだす。よく見ると「有珠山」「昭和新山」や「洞爺湖」の湖面が見える。「カルルス岳」へは、再び、983mのコルへと下って行くと、「洞爺湖」が見え出す。良く見ると、「有珠山」と「昭和新山」が重なって見え、「洞爺湖」の湖面に浮かぶ小島も見えていた。983mのコルへと下る時には平らな「カルルス岳」と「オロフレ山」が見えていた。
洞爺湖 有珠山と昭和新山 洞爺湖 カルルス岳へ
 「カルルス岳」の南側の岩に上がると「来馬山」「1043m峰」が見え、その左に「窟太郎山」、右に「カムイヌプリ」と「室蘭岳」が見えていた。
                               ←大
窟太郎山       来馬岳  1043m峰      カムイヌプリ 室蘭岳
 カルルス岳の山頂に帰り、改めて、岩に上がると駒ケ岳と思われる山影が見えていた。この山影を見ながら昼食を食べる。帰りがけ、山頂のお花畑を見ると、ガンコウランやヤマハハコを中心とした高山植物が2坪程度ある。その小さな花園の真ん中に道が2本あり、行く末が案じられる。
駒ケ岳? お花畑 ヤマハハコ(大×) カルルス岳山頂
 1012m峰からは「オロフレ山」「羅漢岩」「加車山」「窟太郎山」が一望できた。
                         ←大
オロフレ山    羅漢岩      加車山     窟太郎山
 日当たりの良い尾根道には「エゾオヤマリンドウ」が咲いていた。990mのコブを過ぎ、大きな岩を交わして下って行くと、また、廃道沿いのラクダの瘤のような奇岩が目に入る。後は、駐車場に向かって下り、お花畑の中を荒らさないように注意深く辿る。途中で、「羊蹄山」と「尻別岳」が現われる。
エゾオヤマリンドウ(大×) 廃道沿いの奇岩 駐車場に向かって下る 羊蹄山と尻別岳
 9月23日<2003(H15)年 途中撤退>
 オロフレ山を登り終えて駐車場に着くと、向かいの山の紅葉が綺麗だった。登ってみなくなり、登れそうなところを見つけて登って行くと、そこは、お花畑だった。こんな所にお花畑があるのには驚きだった。まだ、チングルマやリンドウが紅葉の中で咲いていた。振り返ると、駐車場や羅漢岩の頭が見えていた。
登山口から チングルマ(大×) 駐車場を 羅漢岩を
 お花畑か奥に登山道が延びていたので辿ってみたら、奇岩越しに加車山や食ったら湖、奇岩の縁に廃道が眼下に広がってくる。このコブのピークには岩があり頂上らしい雰囲気もあり。目の前には来馬山、振り返るとオロフレ山や羅漢岩が良く見えるようになる。
加車山とクッタラ湖 廃道と奇岩 来馬岳を 羅漢岩を
 加車山の横にクッタラ湖を見ながら更に奥に進んでみると、一段と登山道らしくなって来る。コブを3つ位越えて、1012mのコブを越えると一度コルへ下り、少し登るとお花畑があった。こんな笹薮の中にお花畑があるのにはびっくりした。お花畑は時期外れだが、ガンコウランの中にヤマハハコが咲いていた。
クッタラ湖 登山道 お花畑 ヤマハハコ(大×)
 更に、登山道は奥へ奥へと延びていたので、ミミコウモリやヤマハハコの咲く登山道を少し辿ってみた。更に奥へ奥へと道が延びていて、振り返るとオロフレ山が良く見えて来るが、限が無いので1058m峰は登らずに引き返す。
ミミコウモリ(大×) 登山道 オロフレ山 1058m峰へ
 登山道はかなり古くからあった道を手入れしたのではと思う。というのは苔むしたところも有り、最近笹を刈ったようなところもあるからだ。再び、最初のコブにある岩を通過して、奇岩越しにクッタラ湖を見ながら、お花畑へと下りて行く。お花畑では、エゾオヤマリンドウや名前の分からない花をみながら下って行く。
岩を振り返る クッタラ湖 エゾオヤマリンドウ(大×) (大×)

 =山名考=
 カルルス岳は以前、バケモノ山とか宮崎平の名前しかなかった。そのため、カルルス温泉が山麓にあることから、勝手にカルルス岳と名前を付けていたが、最近、カルルス山と正式に名前が付き、立派な山頂標柱も建てられたようだ。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2008(H21)年9月10日(水) 晴れ 往復10.044km 往路3:03 復路2:44
 往路 カルルス岳1:01 来場岳まで2:02 復路 カルルス岳44 来場岳から2:00
 8:19登山口→8:43P1012m→9:05P1058m→9:20カルルス岳頂上9:27→9:37C983m→9:57P1043m→10:10C958m→10:28来馬岳頂上10:4011:01C958m→11:16P1043m→11:33C983m→11:56カルルス岳頂上12:2313:07登山口
 2003(H15)年9月23日(火) 晴れ 単独 カルルス岳途中まで