イワオヌプリ(硫黄山)
本峰(1118.7m)東峰(1117.3m)南峰(1112.0m)西峰(1098.6m)
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 山頂付近には木々が無いので晴れていれば展望が楽しめる。高山植物、紅葉も綺麗だ。沼コースとセットでも楽しめる。
 登山コースは4コースある。大谷地からは湿原、沼、お花畑と一番変化に富んでいる。五色温泉からは一番ポピュラーで、人気がある。ニトヌプリからは縦走気分が味わえる。ワイスコースは硫黄採掘の遺構もあるようだが未踏。
 国土地理院地形図  周辺地図
('02)倶知安方面から
五色温泉コース

 アクセス
 道道倶知安ニセコ線沿いにあるお花畑の駐車場か五色温泉インフォメーションセンターの駐車場(トイレには消毒液あり)が利用できる。
 7月28日<2022(R4)年 往復5067km 登り1:17 下り1:05>
 ニセコ町五色温泉インフォメーションセンターの駐車場を出発する。半分掠れてしまたArea Mapを眺めて、ニセコアンベツ川に架かる五色温泉橋を渡って行く。橋を渡りきると五色温泉が見えて来る。
インフォメーション Area Map 五色温泉橋 五色温泉
 五色温泉からの木道は閉鎖されていた。ニセコ神社を横から入り、境内にある地質学者佐々保雄北大名誉教授の歌碑「山を恐れず/山を畏れよ/山を愛し/山に逝く/これまた人生」を眺める。碑文の左袖にはスキーの図柄、右の袖にはニセコ山系歩道案内図が配置されている。碑裏は掠れてはいるが平成5年6月に遭難者遺族有志、北海道山岳連盟、ニセコ町観光協会が建立したと刻まれいてる。湯の谷に沿った道を辿って行くとベンチがあり、そこからもアンヌプリが眺められた。そこにはイワオヌプリの道標もある。
道が閉鎖 ニセコ神社 湯の谷 道標
 以前よりも草木が鬱蒼としているようだが、石段は健在だった。三角形の遊歩道の一辺を辿ると、入林記帳所がある。必要事項を記入して、アンヌプリを見上げ、湯の谷を見下ろして出発する。
石段が 入林記帳所 アンヌプリ 湯の谷
 目の前に丸太の階段が立ちはだかるが、以前よりも木々が大きくなったような気がした。103段+3段の丸太の階段をクリアすると、林の中の道になる。道端にはハナニガナや咲き残りのイソツツジが咲いていた。
丸太の階段 矢印 ハナニガナ イソツツジ
 目の前が開けると、真正面にニトヌプリが見えて来る。そこにはベンチと道標があった。再び、林の中を辿って行くと真ん中にケルンのある広場が現れる。広場からはイワオヌプリの南斜面が見えるが山頂は見えなが、双頭のアンヌプリは見えた。直ぐに、ニトヌプリの分岐になり、岩の多い道へと変化する。登って行くと、小イワオヌプリが現れる。この山は、最近登っている人が多いようだ。何時か登ってみようと思う。
ニトヌプリ 広場 ニトヌプリ分岐 小イワオヌプリ
 火口原の分岐に上がると、西峰 、山頂標識のある南峰、南コブが一望さる。火口原の真ん中には水の流れた筋がある。
                     ←大
西峰    火口原  南峰 山頂標識 南コブ
 西峰の稜線を登って行くと、遠くにニトヌプリ、チセヌプリ、目の前に小イワオヌプリが見えて来る。遠くに大沼も僅かに見えて来る。登るにつれて、小イワオヌプリや大沼が大きく見えて来る。
ニト・チセ・小イワオ 大沼が 小イワオヌプリ 大沼
 西峰の主稜線からは、南峰の北端に僅かに本峰、南端に山頂標識と雲に隠れてしまったアンヌプリが見えて来る。
                     ←大
本峰                南峰  山頂標識 アンヌプリ
 西峰から南峰の北端を目指して下って行くと、岩にペンキの矢印がある。コルに下って、南峰の北端を見上げ、西峰を振り返る。
南峰の北端 矢印 南峰の北端へ 西峰を振り返る
 コルの北側には、石礫の深い谷を見下ろす。この谷は楽に下りられそうに見えるが、以前下りた時には、意外と石礫が深く、石が雪崩のように動くので肝を冷やしたことがある。南峰の北端に上がると、ペンキの矢印の向こうに本峰が見えて来る。南峰の奥にはアンヌプリも見える。ここから、本峰を目指すが、岩と岩の隙間が広い岩の上を飛び跳ねながら辿って行く。本峰には、北峰の標識が、岩に紐で括りつけられていた。良く見ると、岩の小さな突起を利用して括りつけていた。岩しかないので、これが正解だと思う。
石礫の深い谷 本峰へ アンヌプリ 本峰
 辺りに雲が立ち込めて来たので、本峰からは南側しか見えなくなった。羊蹄山、アンヌプリ、東峰、山頂標識のある南峰を眺める。
                     ←大
羊蹄山 アンヌプリ 東峰          山頂標識                 南峰の尾根
 南峰の北端に戻って、本峰への道中で写真を撮らなかったことに気が付くが、岩から岩へと飛び跳ねてそれどころでは無かったと思う。目の前の奇岩を眺めて、南峰の北端からアンヌプリを真正面にして尾根道を辿る。時折、火口原も覗ける。
奇岩 奇岩 尾根道 火口原
 火口壁の尾根から東峰の一つ手前のコブに上がり東峰を目指す。道は、登山道化していて歩き易い。東峰の標識も確りロープで岩に括りつけられていた。東峰からは、雲に隠れた羊蹄山とアンヌプリ、倶知安町が僅かに見えた。
火口壁の尾根 東峰 羊蹄・アンヌ 倶知安町
 東峰から五色温泉を眼下に見て引き返す。途中でハイオトギリが咲いていた。山頂標識のある南峰に辿り着くと、ニトヌプリ、チセヌプリが見えていた。
五色温泉 ハイオトギリ 山頂標識 ニト・チセ
 山頂標識を中心に、本峰、東峰、倶知安町、五色温泉を眺める。下ろうとしたら、愛棒から2時間経過したとの電話が入り、一目散に下ることにする。
本峰 東峰 倶知安町 五色温泉
 南コブに下りて南峰を見上げる。お花畑の駐車場にはまだ愛棒の車が見えない。
                     ←大
西峰  火口原      南峰     山頂標識
 火口原の分岐に下り、再び振り返って見る。
                     ←大
西峰    火口原  南峰 山頂標識 南コブ
 

 =本峰考=
 イワオヌプリの5つの顕著なピークを比較してみた。国土地理院の地図に埋め込まれているデータとGPSの標高から、最高地点は北峰の標識があるピークが本峰ではと思う。本峰を中心にして、東峰、南峰、西峰をしてみた。
   国土地理院   GPS     現状
本峰 1118.7m  1122.957m・・北峰の標識あり
東峰 1117.3m  1121.996m・・東峰の標識あり
南峰 1112.0m  1115.267m・・山頂の標識あり
西峰 1098.6m  1102.770m・・火口壁の上
南コブ1070.7m  1077.295m・・火口壁の上
・GPSは0点補整はしていないが、比較の参考にした。
・東峰は国土地理の地図では1116と印字されていて、詳細の地図では、イワオヌプリの印字もある。カシミールは山頂としている。夏山ガイドでは、イワオヌプリの標高として使われている。

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 山行記録
 2022年7月28日(金)  曇り 往復5.067km 登り1:41 下り1:02
 7:46五色温泉駐車場→8:00入林記帳所→8:29広場→8:31大沼分岐→8:56火口壁分岐(左)→9:12西峰→9:19山頂へ→9:27本峰9:32→9:37稜線へ→9:41東峰へ→9:49東峰9;52→10:01稜線へ→10:02山頂標識10:04→10:09南コブ→10:13火口壁分岐→10:24大沼分岐→10:25広場→10:43入林記帳所→10:49お花畑駐車場