石倉山(500.8m)八眺山(240m)
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

張碓側
 ポイント
 張碓ルート:善八沢や八眺山からは石狩湾や銭函市街が見える。山頂から海は見えないが送電線下からは小樽港や石狩湾が望める。
 朝里ルート:登ってすぐ、小樽港が見え、道路からは藪越しに海が見える。峠は崖崩れで通れないようだ。
朝里側
日露戦争時代の〒小屋が2つある。
北の探歩訪に〒小屋・電柱のページあり。
 この山域は私有地が多く、みだりに進入しないよう心がけよう。また、道路が狭いので、駐車するときには、くれぐれも迷惑にならないように気配りも忘れないようにしたい。ゴミは必ず持ち帰ろう。
  国土地理院地図  周辺地図
旧軍事道路張碓ルート
 2月21日 <2010(H22)年 往復スノーシュー6.366km 登り2:23 下り59>

 アクセス
 国道5号線の張碓にあるU字カーブ付け根を山の方へ進み、真っ直ぐ旧国道に入って行く。張碓橋を渡り旧国道沿いに路駐する(路駐スペースは広い)。帰りは、国道5号線を潜り張碓市街を通り左折して国道5号線に出る(右折より安全)。
 旧国道の法面から取り付くが、登り易い所を探していたら、反対側に三角点「和宇尻」とその傍に岩塔が見えていた。法面は石垣で作られているだけあって少し急だが、何とか登って行く。一登りして平らになると、目の前に山頂が平らな石倉山が見えて来る。ケヤマハンノキも青空の下で、蕾を垂らしていた。
和宇尻を 急な法面を 石倉山を ケヤマハンノキ
 登り切ると、丁度軍事道路のT字路に出た。T字路からはスキーのトレースが延びていた。トレースに従い辿って行くと、犬の散歩のツボ足の跡もある。ツボ足の主は、右の「工事関係者以外立ち入り禁止」の看板の立つチエーンのゲートまで来て引き返したようだ(地主は撮影も立ち入りも許可しない)
 尾根に上がりかけると、バックに石狩湾が見えて来る。ここは、八眺山と呼ばれ、昔、小樽から山の中の軍事道路を辿って来た人々が、石狩湾を見てほっとした場所のようだ。尾根道を辿って行くと、木立越しに隣の採石場が見え出す。後は、ひたすら真っ直ぐな尾根道を辿って行く。
軍事道路へ 石狩湾を 隣の採石場 真っ直ぐな尾根道
 真っ直ぐな道路沿いに古い木の電柱が現れる。何本か道なりに続くので電柱と共に登って行く。電柱を見上げると碍子の無い木枠だが見えていた。道を外れて電柱の下を行くと、採石場が間じかに見えて来る。
古い電柱 電柱と共に 碍子が無い木枠 採石場
 電柱の下は道路から逸れて沢に下利気味になるので、軍事道路を右に辿って行く。道は少しくだり気味のなり、右に窪地が見えて来ると、半分鉄の扉が開いた状態の〒小屋があった。小屋の内部はフックがあり麻紐の切れ端が垂れていた。小屋の上には〒マークがしっかりと確認できる。
電柱と別れて 〒小屋 小屋の内部 〒マーク
 再び、小沢を避けて石倉山の道に上がり、スキーのトレースの合流する。道は作業道とは思えないくらいの急登になりだす。上を見上げると、丁度、トレースの主が降りてくる所だった。滑る邪魔になると思い、ジグを切って登って行くと、流石に、直滑降ではなく斜滑降で下ってきた。一瞬、あいさつを交わし滑り降りて行く。
 道が緩やかになりかけると、ピンクテープが見え、山頂に向かって登って行く。山頂直下は木立が少なくなるので、展望を期待したいところだ。上がって見ると隣の吹上は良く見えるが、小樽側は全く見え無い。一応、ピンクテープがあちらこちらに垂れている山頂で記念写真を写す。
石倉山へ 山頂直下 吹上 山頂(大×)
 春香山を目の前にして、AL0.00%の麦芽炭酸飲料を飲む。アンテナの建っている手稲山、朝里岳は白い頭だけ見えていた。
                     ←大
手稲山     和宇尻山 春香山               朝里岳 吹上
 帰りは、極力真っ直ぐなラインで下って行く。
 12月13日 <2003(H15)年 登り2:32 下り1:24 つぼ足 >
 今日は、雪がないと思い出かけたが、意外と雪が多く、つぼ足で積雪20〜30cmある道を辿る羽目になった。張碓町から旧軍事道路を車で上って行くが、除雪されていないので途中に駐車スペースを見付け停める。大きな石を門にしたゲートの付いた建物の横を通り、上がって行くと道が左に分岐するので、この道を左に折れる。直ぐに、分岐があり、右に曲がる。
 眺望山は木が大きくなって、小樽の案内にあるような景色はなかった。登って行くと、アカゲラがわれわれと供に移動して、綺麗な羽根を見せてくれた。ピュ−っと鳴く小さな鳥もいた。写真に撮ろうとするが容易ではなかった。
旧軍事道路を 分岐は右へ 眺望山から石狩湾 尾根通しの道
 砕石場の山も歯医者で削られた歯のような格好をしていた。時折、木で出来た立派な産業遺跡とでも言えそうな電柱も姿を現す。
 道は、また、分岐するが〒小屋を見るために旧軍事道路を辿り右へ行く。道は下り気味になり、〒小屋に着く。
採石場の山 木でできた電柱 右の旧軍事道路へ 〒小屋(大×)
 朝里側にあるのは鉄の扉がないが、張碓側は錆びた扉があった。内部は朝里側と同じで、床の左右に鉄のパイプがあり、壁にはフックが数個付いている大きさは畳1畳より小さい。
 戻って、頂上へ行く林道を辿り、最高地点で雪の深い藪に突入する。雪がまだ締まっていないので埋まりながら登って行くと、赤、白、ピンク等のテープが木にぶら下がっている頂上に着いた。
〒小屋 〒のマーク 山頂へ 頂上(大×)
 眺望はすこぶる悪いが、隣の吹上、その奥に余市岳が見えた。手稲山、春香山も木立越しに辛うじて見える。低山なので、直ぐに着くと思って来てしまい、おにぎりは無く、カップヌードルとミルク入りココアのみの昼食となる。帰りは木立越しに青い海を僅かに見て下る。最後は平らな石倉山を見ながら青空に真っ赤に映えるツルウメモドキを見上げながら下る。
余市岳と吹上 手稲山 海を見ながら ツルウメモドキ
 

 =軍事道路=
 この林道は元々日露戦争当時(1904年)、海岸線を走る鉄道が攻撃されたときに、代替交通網として使うために、作られたものらしい。軍事道路は、途中崖崩れで通行不能なようだ。この道路の張碓側と朝里側に、〒のマークが付いた扉付きの同じ建物がある。用途はいかに?
 詳しくは、小樽開発建設部のHPhttp://www.hkd.mlit.go.jp/ot/douro_keikaku/index.htmlマガジン第2部「一般国道5号「山側への新たな道〜軍事道路〜」http://www.hkd.mlit.go.jp/ot/douro_keikaku/vu2tjq0000000rvn.htmlに記載されてる。
 =八眺山=
 小樽市のHPで見つけ、小樽市建築都市部都市環境デザイン課にe-mailで尋ねたところ、返信があり、位置が判明した。
 =〒小屋=
 電信装置に使われた「中継線輪」と言うコイルを収納していた小屋ではないかと言われている。

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 登山記録 (遊びの時間含む)
 張碓ルート 旧軍事道路張碓コース

 2010(H22)年2月21日(日) 晴れ 往復スノーシュー6.366km 登り2:23 下り59
 10:13駐車場所→10:43T分岐→10:51八眺山→11:13P266m→11:56〒小屋→12:36頂上13:03→9:24送電線下→9:40林道に出る→9:52P494→13:31P266m→13:44八眺山→13:49T分岐→14:02駐車場所
 2003(H15)年12月13日(土) 晴れ 20〜30cm ラッセル つぼ足 登り2:32 下り1:24
 9:23駐車場所→9:31右→10:43〒分岐→10:47〒小屋10:52→11:06林道から藪へ→11:55頂上12:20→12:27林道→13:44駐車場所