手稲金山の滝巡り

 ポイント
 札幌市の手稲金山には、4つの滝がある。有名なのは、星置川の星置の滝と滝の沢川の乙女の滝(国土地理院は乙女ノ滝)。乙女の滝の上流には滝の沢の滝があり、滝の沢川の支流には幻の滝と言われている金山の滝がある。
 国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2015.4.17」へ  周辺地図
星置の滝・乙女の滝コース

 アクセス
 今日は、風が強く曇り空で、午後から雨という予報だったので、手稲金山にある4つの滝に行こうと、自転車で家を出る。JR星置駅北側に駐輪して出発する。
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 4月17日<2015(H27)年 長靴 JR星置駅起点往復8.994km 2.01>
 星置駅の構内を抜けると、三角点:高台が見えて来る。そのまま、線路沿いの道を登ってしまい少し遠回りをする。国道5号線を横切り、滝見町線を登って行くと、札樽自動車道を跨ぐ滝見橋(滝見歩道橋)がある。
JR星置駅 三角点:高台 滝見橋
 間もなく、星置の滝の入口に到着する。入口には「星置の滝→/HOSHIOKI FALLS 150m」「札幌手稲山 如意輪寺/真言宗単立祈祷道場」の看板が立っている。入口付近は私有地につき駐車禁止になっている。入口から手摺の付いた石段を下って行くと、星置川が見えて来る。道標に従って、奥へと進み滝見台に上がって行くと滝が見えて来る。星置の滝は水量が多くて見ごたえがあった。
星置の滝入口 石段を下る 星置川が 星置の滝
 滝の上に上がる道は封鎖されていた。川に入り滝を撮そうとしたが、長靴では水量が多すぎて駄目だった。仕方が無く、戻ると、岸辺にエゾエンゴサクが咲いていた。
 如意輪寺の橋には、以前は「私橋につき渡らないでください」と書かれた手稲区の看板があったが、今回は地蔵さんの所までなら入ってお参りしてもかまわない旨の張り紙があった。早速、地蔵さんを見に行く。祠はブルーシトがかけられていた。地蔵さんの後ろには星置の滝が見えていて、両脇にポールが立てられた道もあるので滝を見に行く。帰りは、地蔵さんにお礼を言って橋を渡る。
エゾエンゴサク 如意輪寺の橋 地蔵さん 星置の滝
 滝見町線に戻ると道端から小樽の赤岩山が見えていた。道路端から滝の上へと薮漕ぎして、滝を上から見る。再び、道路に戻って、滝の落ち口を見に行く。落ち口は、岩の割れ目で思ったよりも狭かった。
赤岩山 滝の上から 滝の上部 滝の落ち口
 滝の落ち口から下の流れも見えるが、怖くて滝を覗く気にはなれなかった。滑床の上流を見て、再び、滝見町線に戻ろうとすると、不法投棄されたゴミの山があり、憤慨する。
 今度は、乙女の滝を目指すと、道端には駐車スペースと乙女の滝散策路の看板が立っていた。
落ち口から下の流れ 滝の上流 不法投棄 散策路案内図
 途中、王子緑化の看板の道に入りかけるが、気がついて次の入口に向かう。宮町浄水場の入口には「乙女の滝1.4km」の看板と「開門時間6:00/閉門時間17:00」の看板がある。宮町取水場を横目で見ながら奥へと進むと、昔は住人で賑わっていただろう乙女橋に到着する。橋の袂には「手稲北尾根ルート」の案内板もある。ここから滝の沢川沿いの遊歩道を辿ることになる。
宮町取水場入口 宮町取水場 乙女橋 遊歩道
 川の中には、素麺の様に細く糸を引いている砂防ダムが見えて来る。途中、砕石場の作業道にでないようにする道標もある。「乙女の滝0.5km」の道標から林道に出て、滝の沢川に架かる橋を渡る。
砂防ダム 道標 道標 林道に出る
 橋を渡ると、目の前に坑口跡が現れる。開放されたゲートを通過すると、砂防ダムがある。砂防ダムの銘板を良く見ると、星置川砂防堰堤なっていた。途中、幻の滝「金山の滝」のある滝の沢川の支流を眺める。
坑口跡 ゲート 砂防ダム 滝の沢川の支流
 手入れの行き届いた林道の行く手には、乙女の滝n入口が見えて来る。入口には、新幹線の工事用の一級基準点130があり、滝はどうなるのだろうと不安になる。鉱山遺構を見ながら、水浸しの道を下って行く。
手入れのされた林道 一級基準点130 滝の入口 産業遺構
 鉱山遺構を見ながら水浸しの道を下って行くと、金山神社跡と思われる基礎がある。その奥に、乙女の滝が見えて来る。流れの水が多くて滝つぼには近づけなかったので、岸辺で見上げる。
産業遺構 金山神社跡? 乙女の滝が 乙女の滝
 今度は、上から見ようと斜面を登ると、石垣の道があり、そこからは滝つぼと滝を見下ろせた。昔の住人はここから眺めていたのだろうかと思いながら、滝の上を目指す。滝の上も水量が多くて、水の中には立てないので、横から落ち口を眺める。
滝つぼと滝 石垣 滝の上流 落ち口
 帰りは、滝の斜面を下りながら滝つぼや透き通った流れの落ち口を見る。泥濘に足を取られながらも、滝の上部や滝つぼを間近に見る。ここで、天気が崩れる12前に家に着かなければならないので、滝の沢の滝や金山の滝も行かないで引き返す。
滝つぼを 落ち口を 滝の上部 滝つぼ
 林道を下って行くと、頭の上にネコヤナギの新芽が輝き、遠くに北コブシの白い花も見えていた。滝見町線に戻って滝の沢温泉跡(現在は手稲ロイヤル病院等)から石狩湾を望みながら下って行く。
 星置駅に戻って、星置緑地を見に行く。緑地にはミズバショウ、エゾノリュウキンカが咲いていたが、キクサキイチゲは天気が悪い性か蕾んでいた。カエルの卵も無く、合唱していたカエルも、もういなかった。
ネコヤナギ 石狩湾が ミズバショウ エゾノリュウキンカ
 

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 山行記録
 2015(H27)年4月17日(金) 曇り 長靴 JR星置駅起点一周8.994km 2:01
 8:28JR星置駅→8:30三角点:高台→8:34国道5号線→8:44滝見橋→8:45星置の滝入口→
8:49星置の滝8:59→9:01星置の滝入口→9:06星置の滝の上→9:13→9:21宮前浄水場入口→9:24乙女橋→9:31林道へ→9:40乙女ノ滝入口→9:49乙女ノ滝10:04→10:08林道へ→10:17遊歩道へ→10:22乙女橋→10:25金山線へ→10:38滝見橋→10:49国道5号線→10:54JR星置駅