富良野西岳(1330.9m) 北の峰(1084m) 観天望気の峰(1042m)

 ポイント
 富良野スキー場で本格的に夏山の開発を行ったようで、5コースの紹介をしている。体力に合わせた楽しみ方ができるが、高山なのでそれなりの装備は必要だ。富良野西岳から観天望気の峰の稜線にはユニークな鐘が配置されていた。登山口には熊鈴、観天望気の峰に行く途中には樹鈴、西岳への稜線には狐鈴と岳鈴があった。
富良野ロープウェイコース

 アクセス(カーナビ入力;新富良野プリンスホテル0167-22-1111)
 新富良野プリンスホテルを目指す。ホテルの駐車場に一旦停めたが、ロープウェーの駐車場が使えるので車を取りに行く。ロープウェーの夏営業は2015(H27)年10月18日(日)が最終となっている。往復大人1,800円は、高いか安いかはその人の価値観だと思う(ウエブ割引100円)。体力の無い人には強い見方だ。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2015.9.24」へ Google Map
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 9月24日<2015(H27)年> 往復7.037km
 登り1:50 下り観天望気の峰経由1:58 (分岐から観天望気の峰登り18下り10)
 ロープウェーの山麓前にある駐車場の一角には、夏山コース案内の看板が立っていて、夏山トレッキングコースも記載されている。シルバーウイーク開けということもあり、人は疎らだった。山麓駅の中に入り、ウエブ割引券を出しチケットを買う。9時出発のゴンドラに乗り込むむと、後から犬を連れたご夫婦が乗り込んできた。そのご主人、クマはいないでしょうねと運転手に聞いていた。運転手は、今は居ないと思うが、夏まではゲレンデに居るのを見たと言っていた。本当は、秋にも出ているとは思うが、お客さんの不安を掻き立てない応対に思えた。富良野盆地とその後ろに屏風のように広がる十勝連峰を見ていたら、7分で山頂駅に着いてしまう。流石に、330m地点から一気に850m地点まで運んでくれるのはありがたい。
夏山コース案内 トレッキング案内 ロープウェー山麓駅 富良野盆地
 山麓駅の出口にある登山届に記入して出発する。熊鈴のぶら下がっている登山口ではなく、左側のゲレンデを登って行く。北の峰目がけ、十勝連峰をバックにゲレンデを登って行く。平らになると、リフトの山頂駅があり、振り向くと858mのコブが見えていた。
登山届 ゲレンデへ 十勝連峰 858mのコブ
 広場は分岐にもなっていて、観天望気の峰へ延びる登山道の入り口もある。いよいよ、ゲレンデから登山道へと入って行が、以前よりも整備されていないようだった。1084mの北の峰への道はなく、その直ぐ下を通過して行く。行く手には、富良野西岳の山影が見え隠れする。北の峰からは西岳に向かって下って行く。地図では分からない小さなアップダウンを繰り返してコルへと下って行く。
ゲレンデから 登山道 富良野西岳を コル
 平らな登山道が登り気味になると、狐鈴があった。狐鈴には看板が無くなってた。振り返ると台形の北の峰が見えていた。北の峰の東側は絶壁に見える。1124mのコブも山頂直下を通過して行く。再び、下りになりコルへと下って行く。愛棒がダニだと言って立ち止まり、ズボンのダニを指さすので、摘まんで爪で潰す。立ち止まり、二人でダニチエックし合うが、ダニは発見されず一安心する。
狐鈴 北の峰 富良野西岳 コルに下る
 コルから、再び、登りだす。振り返るとV字谷に十勝連峰が納まっていた。登山道脇に紅葉が見られるようになり、小さな沢を数回渡ると主稜線に向かって、急登が始まる。そういえば、以前あった岳鈴は無かったと思いながら登って行く。ようやく、主稜線に上がると、一気に展望が開けてくる。
コルから 十勝連峰 紅葉 主稜線に
 山頂直下からは、岩山が目の前にあり、山頂標識も見える。崖越しに十勝連峰も見えていた。細尾根を辿って行くと、空中に浮かんで見える三角点が目に入る。誰も居ないので、早速、記念写真を写し合い、山頂に陣取り麦芽風味の炭酸飲料を飲む。
山頂直下 十勝連峰 三角点 山頂
 富良野盆地とその後ろに屏風のように十勝連峰が展開している。残念ながら、大雪山は霞んで見えなかった。
                     ←大
十勝連峰と富良野盆地
 晴れていれば、佐幌岳、狩勝山、オダッシュ山、トマム山、芽室岳、伏見岳等が見渡せるのだが、残念だった。
                     ←大
 富良野盆地と日高の山々
 芦別岳方向も霞んではいるが、芦別岳、手前の松籟山、ピラミダルな布部岳が見えていた。主稜線のコブには地図で道が記されているが目視することはできなかった。芦別岳を目の前にして、もう登ることはないだろうと二人で話し合う。
           ←大
             芦別岳 松籟山         布部岳
 昼食時間には少し早いので、下山を開始する。下って行くとラクビーボール状の赤い実を見つけるが花の名前は分からない。北の峰に向かって下って行く。リフトの山頂駅の分岐からは尾根伝いの道を選ぶ。直ぐに小屋跡がある。登山道は尾根道なので富良野盆地を一望できるところもある。
赤い実 北の峰 小屋跡 富良野盆地
 尾根の最高地点から下りだすと、十勝連峰と富良野盆地が一望される。
                     ←大
 十勝連峰と富良野盆地
 コルに向かって下って行くと、分岐に「←富良野西岳」「←ロープウェ-駅」「観天望気の峰→」の看板がある。愛棒は、ここからロープウェイ駅に下るはずだったが、観天望気の峰まで一緒に行くという。登山者が全く居ないので心細かったようだ。ダラダラとした傾斜を観天望気の峰を目がけて登って行く。振り向けば、北の峰をバックに愛棒が遅れて登っていた。先に、展望台に付いて、昼食の準備をしておく。愛棒が着くのを待って、お互いにダニチエックをするが、大丈夫だった。
分岐の標識 観天望気の峰 北の峰をバックに 展望台
 ダニが居ないので安心して、展望台から足を出して座り、ようやく遅い昼食にする。足をブラブラさせながら、霞んだ十勝連峰と富良野盆地を見る。
                     ←大
十勝連峰と富良野盆地
 展望台からは富良野西岳も見えていた。最後に記念写真を写し、ロープウェー山頂駅を目指し下山を開始する。途中に、樹の鈴が木立にぶら下がていたが、老朽化が激しいので叩く気にはなれなかった。
富良野西岳 観天望気の峰(大×) ロープウェイ山頂駅 樹の鈴
 分岐から急な階段を下り、熊鈴のぶら下がる登山口に到着する。時間があるので、山頂駅の屋上に上がる。屋上にはベンチや「富良野ロープウェー山頂 標高900m」の標柱がある。晴れていれば、眺めが良いと思う。
 トイレに行こうと思い、レストラン:ダウンヒルに向かうが営業していないようなので、我慢してゴンドラの出発を待つ。ゴンドラに無事乗り込んで、富良野盆地を見ながら下って行くと、富良野西岳も見えて来る。途中で、ゴンドラとすれ違うが結構スピードが速かった。車に乗る時に、最終ダニチエックをし合うが見つからず、ほっとして車に乗り込む。
登山口 富良野盆地 富良野西岳 ゴンドラ

 =ダニ騒動=
 道道135号線を走っていると、背中にチクリと痛みを感じる。ダニかなと思い、ひっかくと黒い粒が取れて来た。愛棒に鑑定をしてもらおうと思うが無くなってしまう。ダニではなかったかと思い、車を走らせていると、再び、背中に動く物があり今度は慎重に摘み出し、愛棒に鑑定してもらおうとコンソールに置くが、居なくなる。愛棒が、ソファーの上で発見し、ダニだと言い窓の外に投げ捨てる。
 車を停めて、上半身裸になりダニチエックをするが、2匹だけだった。用心に、車の中を探してみるが居なかった。帰りの運転中、ボリボリ、ボリボリと何気なくあっちこっちを掻いていた。
 そのためか、追いついた車は皆無で、追いつかれた車はすべて追い越して頂く。道道135号線は食み出し禁止が多いので、変な車が1台でも走っていたら大名行列になる欠陥道路だと思いながら走る。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2015(H27)年9月24日(木) 曇り 往復7.037km
 登り1:50 下り観天望気の峰経由1:58(分岐から観天望気の峰登り18 下り10)
 9:00山麓駅9:07山頂駅→ゲレンデを登る→9:34分岐→9:39北の峰直下→9:49狐鈴→9:57P1124m直下→10:57頂上11:10→11:55P1124m直下→12:01狐の鐘→12:12北の峰直下→12:21分岐尾根へ→12:30分岐→12:48観天望気の峰13:06→13:16分岐→13:26山頂駅13:4013:47山麓駅