烏帽子岳(1109.7m)神威岳(983m)  OK

 ポイント
 地図には滝の沢からと百松沢からの登山道が載っているが、今は廃道で、唯一、神威岳経由で刈り分け道が付いている。この道も国土地理院の地図(現在は載っている)にはまだ載っていないが、カシミールには載っている。
 神威岳と烏帽子岳の間の道はアップダウン、倒木、軽い藪(首下)漕ぎありと結構ワイルドなので、それなりの覚悟が必要だ。
百松沢林道コース

 アクセス
 定山渓手前の小金湯を過ぎると橋(一の沢川)があり、この橋を過ぎ直ぐに右側に入る道がある。右折し、豊平川にかかる百松橋を渡ると、右側に百松沢小屋があり、登山届のポストがある。記帳を済ませて、右に営林署の建物を見て奥へ進むと、左に駐車場がある。その突き当たりに、ゲートが閉められた林道があり、登山口への道となる。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは地図帖「2006.6.3」へ 周辺地図 
 6月3日 < 2006(H18)年 駐車場所⇒3:27⇒烏帽子岳⇒1:15神威岳⇒2:18駐車場所>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 出発しようと思っていると、一人の男性が到着し準備を始めた。その男性に何処まで行くのか聞いてみたら、足が向けば烏帽子岳まで行くという。私も烏帽子岳まで行くので心強い。ドラツグミの変な鳴き声を聞きながら林道歩を歩き始めると、間もなく砥山ダムに差しかかる。水面の綺麗なダムの奥に、三角形の焼山が見える。途中の沢も中々綺麗な流れで、プールの様になっている流れのところもあり、誰かが下りて遊んでいる跡もある。
 林道を15分位進むと、左に神威岳の標識が現れる。その標識に従って短絡路(林道をワープ)するに入る。この短絡路は15分位でもとの林道に出る。短絡路の出口には立派な看板が設置されていた。そこを左に曲がり、20分位で林道が川に突き当たる。この川の左側に、登山口がある。この辺りが以前と比べると、すっかり変わったような気がする。
短絡路入口 短絡路出口 林道から神威岳を 林道が川に(登山口)
 登山道は崩れて、渡渉して、対岸に渡りロープを伝って登るところもある。地図の727から派生する尾根と沢を交互に数回越えながら、進んで行くと、シラネアオイやヤシオツツジが咲き登山道らしくなる。1時間位経過すると展望台に出るが、展望は特に無くただの少し広い場所だ。ここを過ぎると神威岳の独特の山頂が見え隠れする。15分位で巌望台に着くが、その前に倒木跡の空間から烏帽子岳が巌望台からよりも綺麗に見えるようになった。巌望台から頂上を見上げると、初めての時には崖の様に見え本当に頂上に行けるか不安になったことを思い出す。
 巌望台を過ぎると、左側からさっぽろ湖からの道が合流するはずだが、今は跡形もない。神威岳の山頂直下の急登には白い花にピンクの筋が入ったエンレイソウが咲いて、元気を分けてくれているようだ。一息入れてて振り返ると、札幌岳が見えていた。
倒木跡から烏帽子岳を 巌望台から烏帽子岳を エンレイソウ 札幌岳を望む
 紫色のタチツボスミレや黄色のミヤマキンバイも顔を出すので、一息入れると今度は定山渓天狗岳と真っ白な無意根山、烏帽子岳の岩壁が見えて来る。やがてロープの垂れた湿った岩場が見えてきて、この岩場をよじ登りると烏帽子岳の分岐になる。この岩場の下に木挽沢からの沢登りの人が登ってくるのか、わらじが吊してあったのを見たことがある。
 分岐から登山道の様に整備された道を下ると、岩の間から切れ落ちた崖が覗ける。危険なのでロープが張られている。道は直ぐに倒木に塞がれ、最初のイメージと違う荒れ気味の登山道となる。最初は尾根から離れるところもあるが、基本的には尾根道なので少し安心するが、地図では想像できない小さなコブを一つ越えなければならない。それでも、尾根道なので展望が開ける所も有り、真っ白な無意根山や独特の形をした神威岳が見える所もある。烏帽子岳が近づいて来ると、烏帽子岳を見上げる位に高さを感じる。
ミヤマキンバイ 定山渓天狗と無意根山 湿った鎖場 烏帽子岳を仰ぎ見る
 藪道から突然、岩場に踊り出ると、一気に展望が開けてくる。展望台付近で軽く抜いて行った男性がもう下りてくる。軽く挨拶を交し、立ち話をしてすれ違う。左に真っ白な無意根山、その奥に羊蹄山が頭を出し、右には隣の百松沢山が見える。百松沢山の方向に旧道を探すが痕跡も無いようだ。最後に、長い山頂の端に辿り着き、改めて神威岳を見ると、迫力のある形が一段と迫力のある様子に見えて来る。
 札幌岳から空沼岳も良く見え、その奥に恵庭岳、風不死岳、札幌岳の右にはホロホロ山や徳瞬瞥山その奥にオロフレ山が見える。
 長い山頂の所々に残る雪を定山渓天狗岳に向って踏みしめて行くと、山頂に辿り着いた。三角点の周囲は刈られていて雪も無く、展望も良かった。三角点からは眼下に広がるさっぽろ湖、無意根山、羊蹄山が見えたが、定山渓天狗岳は隣なのだが木が邪魔してすっきり見えない。
岩場から無意根山を 岩場から百松沢山を 山頂の端から神威岳 山頂の端から無意根・羊蹄
 残雪の上を下って行くと、真っ白な余市岳と白井岳が見えるが、相変わらず隣の定山渓天狗岳は木立越しにしか見えない。雪が残る頂上に戻り電話を取り出すと、愛棒から電話とメールが来ていた。電話をしてみると、今日の行事は中止となったので、ゆっくり下りてきても良いと言う。やれやれと思って、残雪にシートを広げ座り無意根山を見ながらココアを飲む。
 先ほどに男性は何処でくつろいだのかと、見渡すが痕跡が見当らない。タッチアンドゴーということだろうかと再び辺りを見回すと、輪ゴムの代わりに食品の袋を閉じる小さなプラスチックが落ちていた。消費期限は5月27日で1週間前だから雪の上には無いのではと思いながら、ゴミとして回収する。
 烏帽子岳の山頂は残雪がるときが最高で、消えれば藪山になるのではと思いながら山頂を後にする。岩場にさしかかり、改めて無意根山を見るとと烏帽子岳の岩壁が直立しているようで、冬には崖に見えそうだとつくづく思う。岩場に目を向けると白いハタザオが咲いていた。この岩場は浮石が多いので、下に人がいるときには十分気を付ける必要がありそうだ。
山頂から余市岳と白井岳 山頂から無意根・羊蹄 岩場から無意根山を イワハタザオ
 途中で百松沢山方向に目を向けると萌黄色の木々の中に直立し削られた様な大きな岩が見えていた。
 ようやく、神威岳の山頂に着き、何時もの木の根に腰掛け、何気なく谷側を見ると地割れがあることを発見する。何故か腹が空いていたので、バナナを1本食べる。
 真っ赤な大きめのダニがうろつき、ブヨがうるさいので立ち上がり、辺りを見渡すと、隣の百松沢山や手稲山は良く見えるが、無意根山や余市岳がすっきり見えず、羊蹄山が無意根山の陰になり見えないことに気が付く。
 帰りは、シラネアオイの咲く登山道を下るが、林道歩きが長いのには閉口する。
萌黄と直立した岩 札幌連山と市街 手稲山 シラネアオイ

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2006(H18)年6月3日(土)
 晴れ
 5:37ゲート→5:51短絡路6:06→6:25登山口→7:33巌望台→8:04神威分岐→9:14烏帽子岳9:35→10:36神威分岐→10:40神威岳10:50→11:06巌望台→12:33短絡路12:49→13:08ゲート