朝里屏風岳(三角点763.6m)

 ポイント
 旧朝里峠と春香町(張碓)からは立派な林道があるが、頂上の直前から道がない。
旧朝里峠(朝里側)コース

 アクセス
 朝里と定山渓を繋ぐ小樽定山渓(道道1号)線に朝里峠トンネルがあり、その前後に旧道に繋がっている道がある。一見、広い駐車スペースに見えるが、除雪車の旋回場になっていて駐車厳禁なので、「小樽定山渓開墾慰霊碑」の傍に乗り上げて停める。
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 6月7日<2015(H27)年 一周12.790km 4:44>
 小樽定山渓開墾慰霊碑を見て、作業道の入口に向かうと、まだ雪が残っていた。確り閉ざされた扉のゲートの横を通り、中に入ると舗装道路が剥がされ、赤い粘土が敷かれ植林していた。道床を抉っている所もあった。道路を自然に戻すことを考えているのだろうか。
小樽定山渓開墾慰霊碑 作業道入口 粘土に植林 道床を抉って
 すっかり荒れて、いや自然に戻った作業道を登って行くと、旧道道の分岐に出る。この道も、アスファルトが剥がされ、車が通れないように道床を抉っていた。良く見ると、植林もされているようだった。朝里峠は、まだ舗装のままだった。トンネルが開通する前には、峠の店もあったと思い出すと懐かしく感じる。除雪車旋回場にあった小樽定山渓開墾慰霊碑が峠の何処にあったのか探すが特定は出来なかった。今度、来た時には確り探そうと思いながら、林道分岐へと下って行く。
旧道道分岐 アスバルトと道床を抉って 朝里峠 林道分岐
 林道には、エンレイソウ、タチカメバソウ、サンカヨウ、スミレ等の春の花が咲いていた。1本目の送電線下を潜り、2本目の鉄塔を目指す。
エンレイソウ タチカメバソウ サンカヨウ 1本目の送電線下を
 2本目の送電線下から天狗岳に下って行く保守道路を覗くが、天狗岳方向の道よりは薮に感じた。道端にはオオケメノキが咲き始めていた。支柱だけのゲート跡を通過して行くと、オオバナエンレイソウも咲いていた。
2本目の送電線下を オオカメノキ ゲート跡 オオバナエンレイソウ
 平らな道になると、小樽の景色が刻々と変わって行く。林道の北側が造林され、その跡が植林地になってしまったので、見晴らしが良くなっていた。
分岐を過ぎて小樽 植林地から小樽 林道から小樽
 751m峰を過ぎると、第二吹上へと延びている林道の分岐に出る。この分岐で引き返し、751m峰のピークを踏もうと思うが、薮が濃くて断念する。751m峰からは735m峰越しに第二吹上が、その奥に小樽が望めた。
751m峰から小樽 751m峰から分岐 751m峰 751m峰から第二吹上
 今度は、屏風岳分岐に戻って三角点を目指す。752mの屏風岳方向には行かず、右林道を下って行くと、まだツバメオモトが咲いていた。三角点に行くには植林地を通らなければならないが、木が大きく成長し、薮も濃くなってしまっていたので、断念して引き返す。
屏風岳分岐 左:752、右三角点 ツバメオモト 三角点方向
 途中、植林地をバイパスしながら引き返す。林道からは、まだ白い白井岳や朝里岳が見えていた。道端に、エゾエンゴサクやシラネアオイを見付ける。
植林地をバイパス 白井岳 エゾエンゴサク シラネアオイ
 

 =峠旧道考=
 朝里峠までの旧道は、オロフレ峠や日勝峠等のように石碑を移さず、展望台として残してもらいたかったと思う。トンネル前後の一見広い駐車場に見えるスペースは、除雪車の旋回場で進入禁止で、更に、数少ない駐車スペースも冬には閉鎖されてしまっているので、吹雪の時にUターンする所もない。路上でUターンするのは、凄くリスクを伴う行為で危険だと思う。
 夏に走っている除雪車は見たことがないので、チセヌプリとニトヌプリの峠のように、夏には登山者に開放して欲しい。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2015(H27)年6月7日(日) 
曇り 一周12.790km 4:44
 8:01旧道入口ゲート→8:09旧道道分岐→8:17朝里峠→8:20旧道から林道へ左折→8:46鉄塔下→8:55ゲート跡→9:32屏風岳分岐→
10:12P751m10:31林道分岐(引き返し)→10:57屏風岳分岐→11:09三角点分岐→11:16引き返し→11:38林道へ→12:04ゲート跡→12:07送電線下→12:28旧道へ→12:39作業道へ→12:45旧道入口ゲート