赤岩山(371.0m)下赤岩山(279m)

 ポイント
 綺麗な海と奇岩群の調和がとれた海岸線に沿って歩く。赤岩山と下赤岩山の散策路は、オタモイ峠(唐門)、山中峠(出羽三山神社)、赤岩峠(白竜神社)、赤岩峠(作業道)、Hノイシュロス小樽に入口がある。2山を回るならHノイシュロス小樽の入口から取り付くのが一般的と思う。
 赤岩山の頂上はパラボラアンテナ群の所であるが、展望台の方がベンチがあり景色も良い。展望台から海側に踏み跡があり、辿ると三ツの岩塔や海が眼下に見える(標識なし、穴場)
 赤岩山は西赤岩山、下赤岩山は東赤岩山と呼ばれることもある。下赤岩山には白竜胎内巡りが出来るが、ハイキング感覚では無理だ。
Hノイシュロス小樽コース

 アクセス
 ノイシュロス小樽の裏手には完成することなく廃墟となったホテルがあり、コースの入り口はその傍にある。廃墟のホテルの敷地はフェンスが回され、入口は駐車禁止になったので、駐車スペースは詰めて2台がやっとだった。
 国土地理院地図  周辺地図
 8月2日<1995(H7)年 登り50分>
 下赤岩山の山頂に辿り着くと、テーブル岩がある。テーブル岩の切れ落ちた隙間を見ると怖くて上がれなかったが、岩の上にいた男性が、景色が綺麗だから上がれと、手を引っ張ってくれた。テーブル岩から下を見ると、海の中も透けて見え凄く綺麗だった。帰りは、おっかなびっくり不動明王の台座からなんとか下りる。
 下赤岩山の山頂を過ぎると、岩に穴があいている窓岩が見えてくる(テーブル岩からも見える)。次々に奇岩が出てくるが、岩登りをしない私には分からないものが多い。尖っているからピナクルリッジなのかなとか、ネコ岩かなとか見ながら辿る。
海の中が透けて 窓岩 不動岩 ナクルリッジ
 葉が赤く色付いている潅木もある。東のチムニー岩は海側が広場になっている所もあるが、岩へは立入禁止だった。赤岩峠に一旦下りて、赤岩山を目指す。山頂近くになると、展望台があり、実質の赤岩山の山頂になる。早速、ベンチに座り、海岸線の岬にある窓岩を見ながらランチタイムにする。
赤く色付く 東チムニー岩 東のチムニー岩広場 展望台
 9月18日<2012(H24)年 登り1:19 下り1:11> GPSトラックは山の地図帳「2012.9.18」へ
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 歩道入口の周辺は、一変していてフェンスの回された細い道を歩いて案内板に辿り着く。看板に目を通して、登って行くと直ぐに、白竜大權現墓台があり、墓の回りに石仏が鎮座している。ここからは、トド岩が見える。
歩道入口 案内板 白竜大權現墓台 トド岩が
 丸太の階段を登って行くと、残暑で異常にに暑く汗が吹き出て来る。入口では風があったので、団扇を置いて来たのが悔やまれる。それでも、この暑いのにトンボが飛んでいて、蚊が居なかったのが幸いだった。以前ベンチのあった休憩場所は藪になっている。白竜胎内巡りの入口も同じく藪になっていて、看板も無くなっていた。遊歩道には石仏が鎮座していた。下赤岩山の山頂に辿り着くが、山頂標識は無くなっていた。
丸太の階段 白竜胎内巡りの入口 石仏 下赤岩山山頂
 山頂の柵を越えて、テーブル岩に近づくと、不動明王が鎮座していた。テーブル岩の割れ目を見ないように、何とか岩の上に上がる。愛棒は以前は上がって来たが、今日は見ているだけだった。岩の上からはトド岩、灯台、鰊御殿、水族館、Hノイシュロス小樽が見える。反対側には摩天の稜線、眼下には不動岩が見えていた。
不動明王 トド岩 摩天の稜線 不動岩
 小樽方向は、下赤岩山の稜線が邪魔するが、茅柴岬の奥に手稲山、海の色が防波堤で変わっている小樽港、石倉山、吹上、第二吹上の並びに一際高い余市岳が頭を出していた。
                     ←大
トド岩 ノイシュロス 灯台           茅柴岬 手稲山 小樽港  余市岳
 テーブルリッジの下にはエビス岩と大黒岩と思われる2つの岩塔が見え、海岸線には透き通る海が広がっていた。テーブル岩からの帰りは、岩の切れ目がもろに見えるので、不動明王の台座から下りる。体内巡りの出口を覗いて、赤岩山へと向かうと、摩天の稜線が見えて来た。
エビス・大黒岩 透き通る海 体内巡り 摩天の稜線
 窓岩リッジも見えて来ると、潅木に隠れた窓岩が顔を出す。ここで、初めてテーブル岩から窓岩を撮さなかったことに気が付く。摩天の稜線を見て、振り返ると不動岩も見えていた。いよいよ、赤岩山が望まれるようになるが、結構は距離があると実感する。
窓岩 摩天の稜線 不動岩 赤岩山を
 小岩塔群を見ながら、東のチムニー岩の肩越しに白く波が寄せる赤岩海岸を覗き、東のチムニー岩に近づこうとしたのですが、結構、怖くて止める。歩きながら、東のチムニー岩の函ガレを振り返る。
小岩塔群 赤岩海岸を 東のチムニー岩 東のチムニー岩のガレ
 函ガレの端に見えるのがピナクルリッジなのか岩塔が見える。再び、振り返るとピナクルリッジと思われる岩塔が尖っていた。崖を覗くと、透き通る海が見える。角度から言えば猫岩、小猫岩が見えているのだろうかと思いながら下って行く。踏み跡を辿って見ると透き通った海が覗けた。四段テラスとかトリコニー岩なのだろうかと思いながら振り返る。
ピナクルリッジ ピナクルリッジ 透き通る海 トリコニー岩
 東大壁と思われる断崖が見え突き出た岩はミミズク岩なのだろうか。海岸が見えなくなって下って行くと、白龍神社に到着する。回りは石仏群があり、一際派手な色彩の不動明王も鎮座していた。赤岩峠に下りると、結構、車がある所を見ると何処かで岩登りでもしているのだろうか。だが、赤岩海岸への道は閉鎖されている。竜神の水、トビラ岩、温泉とか見て見たいものだと思う。
東大壁 白龍神社 不動明王 赤岩峠
 遊歩道案内で、現在地を確認して、岩の名前が描かれた鳥瞰図を見て、赤岩峠を通過する。赤岩山の登りになると、トンバの姿はなく、その代わり蚊が飛んでいて、サラシナショウマを撮そうと立ち止まると刺される。
遊歩道案内 鳥瞰図 赤岩山へ サラシナショウマ
 この頃、会うことが無かったギンリョウソウが咲いていた。少しくたびれているが、蚊の攻撃に耐えながら撮す。若い女性もきゃーきゃー言いながら滑る斜面を下りて来た。登りきるとベンチの広場になるが、以前よりも潅木が茂ってしまい荒れていて展望も無かった。ようやく、展望台に辿り着くが鳥瞰図の看板が無くなっていた。ここも、潅木が生い茂って、展望が悪くなっていた。山頂に行こうと、少し行気味に辿り、道のピーク地点に、左に分ける山頂への道に入る。すんなり山頂に行けるかと思ったが、アンテナの作業道に出てしまう。仕方がなく、薮こぎをしてようやく三角点のある山頂に辿り着く。ここも、随分藪になったと思いながら辺を見回す。
ギンリョウソウ(大×) 展望台 山頂へ 三角点
 上を見ると、アンテナの近くと言うことが分かるが、再び、藪を漕いで登山道に出る。展望台に帰って、塩谷丸山、ツルカケ岩や窓岩を探して、ベンチに座り昼食とする。隣のベンチは、お菓子の包み紙が散らばっていて、おまけに噛んだガムまでそのままにしていた。掃除をしなければと思ったら、若い2の男性が隣のベンチに座ってしまう。
 帰りがけ、三つの岩塔を見に少し藪になった小路を辿って見ると、目の前に岩塔が現れる。
アンテナ 塩谷丸山 ツルカケ・窓岩 三ツの岩塔
 積丹の山々も見えていて、眼下には透き通る海もみ宛いた。以前は、ガレ場になっていたようだが、潅木が生えてしまったのかガレが見えなかった。
 再び、展望の無い遊歩道をスリップしながら下って行き、赤岩峠に辿り着く。下赤岩山に登り返して行くと、東大壁が木立から覗いて見えた。
積丹の山々 透き通る海 赤岩峠 東大壁
 振り向こと、天狗山から塩谷丸山が稜線で繋がっているように見える。再び、下赤岩山に辿り着き、今度はひたすら下って行くとHノイシュロス小樽が見えて来る。入口から祝津の海を見て終わる。
天狗山・塩谷丸山 下赤岩山へ ホテルが 入口へ

二人の山行記録もくじへ   赤岩山純登山(祝津)へ   アソビホロケール山へ 

 二人の山行記録
 2012(H24)年9月18日 晴れ 往復5.883km 登り1:19 下り1:11
 9:59入口→10:12胎内巡り入口→10:22下赤岩山10:26→10:31東のチムニー岩→10:30白龍神社→10:48赤岩峠→11:14展望台→11:22山頂11:29→11:39展望台11:43→12:05赤岩峠→12:25下赤岩山12:40入口
 1995(H7)年8月2日 登り50分