2000年新山(194m)
=有珠山・西山山系=

 ポイント
 西山山麓火口散策路には、南口と北口がある。最高地点はおよそ75m隆起して誕生した2000年新山で、その山頂に第二展望台がある。
  国土地理院地図 周辺地図
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
南口コース

 アクセス
 洞爺湖湖畔の道道2号線(洞爺湖登別線)から町道泉公園線に入り、西山山麓火口散策路北口、展望台を通り過ぎ下って行く(駐車場は無料)。
 11月6日<2010(H22)年 往復1.342km 27分> GPSトラックは山の地図帖へ
 南口の駐車場に着くと、土曜日なのに一台も駐車していなかった。散策路の入口に立つ数種類の案内板を見て出発する。散策路の入口では被災したとうやこ幼稚園が痛々しい姿で迎えてくれた。窓ガラスは割れ、中は雑草が生え出している。散策路は良く整備され快調に登って行く。
案内図 とうやこ幼稚園 内部 散策路を
 壊れた道路が見え、その傍に解説板が立っていた。行く手には第二展望台が望めるが、展望台には一人も居ないようだ。ミニチア地溝帯の説明板も立っている。この辺りはマグマの上昇で地面が割れ上がったようだ。
壊れた道路 道路の解説 第二展望台を 地溝帯の説明
 下から突き上げられたのか、壊れかかった建物が見える。ボックスカルバート(箱型管梁)が7m上昇したと書かれている。隣の、コンクリートが地中にあったのかと、驚く。改めて、壊れかかった建物を振返りながら登って行く。
壊れた建物 函型管梁の説明 函型管梁 壊れた建物
 小山の上には、道路の一部が載っている。枕木の遊歩道を登って行くと、お菓子工場と言われている壊れた建物が見えてくる。
道路の一部 第二展望台へ お菓子工場 お菓子工場
 振返ると、登って来た遊歩道の後ろに、噴火湾が一望される。
                     ←大
噴火湾を
 解説板には道路に火口が出来たと書かれ、お菓子工場が噴石で穴だらけになった旨書かれている。改めて、お菓子工場を振返る。
解説板 お菓子工場 第二展望台 解説板
 第二展望台からは雲のかかった羊蹄山、尻別岳、三角が綺麗な三角点:洞爺湖 遊歩道の先に第一展望台が見えていた。
                     ←大
羊蹄山     尻別岳 三角点洞爺湖         第一展望台
 第二展望台に着いて、西山を見上げながら昼食にする。最初は暖かかった展望台も、冷たい風が吹き抜けて来たので、早々に第二展望台を後にする。
           ←大
第一展望台          西山
 解説板を見ると2000年新山第二展望台と書かれ、この場所は75m程度隆起して山になったようだ。噴火湾に突き出たアルトリ岬を見ながら下って行く。最後に、幼稚園の裏庭を覗くと、看板が立っていた。どうやら中に入れそうなので、改めて、正門から中庭へ入り直す。
解説板 アルトリ岬 幼稚園の庭 幼稚園の中庭へ
 建物の中を覗くと舞台があり、運動場だったようだ。中庭には解説板が立っている。バスや遊具の残った中庭を見て、遊歩道に戻ると、青空の下に真っ赤なナナカマドの実が綺麗だった。
舞台が 解説板 幼稚園の中庭を ナナカマド
北口コース

 アクセス
 洞爺湖湖畔の道道2号線(洞爺湖登別線)から町道泉公園線に入り、西山山麓火口散策路北口を目指す(駐車場は無料)。 
 10月22日<2009(H21)年 往復2.271km 33分> GPSトラックは山の地図帖へ 
 西山の北口駐車場に車を停め、有料の金比羅山火口展望台(一人1,000円)の看板を横目で見ながら、目の前に広がる西新山沼(西山火口沼)を見る。以前来たときに比べ随分と、草木が茂ってしまったようだ。西山火口散策路案内図(北口)を見て、食べ物屋の並ぶ一角を抜けてゲートをくぐる。
有料の展望台 西新山沼 北口の案内 ゲート
 枕木の並んだ上を歩いて行くと、断層で波打っている舗装道路が目に入る。折れてしまった速度標識も現れる。木道を上がり切ると第一展望台がある。展望台から有珠山方向を見ると、まだ、湯気が立っているところがある。
波打つ舗装 速度標識 木道を上がり切る 第一展望台
 近づいて行くと、湯気は火口から出ているようだ。「ボコボコ地面(クレーター)」と「水道管と取り残された重機」の写真が展示されているので、見比べるがボコボコ地面にはすっかり草が生い茂っていて分からなくなっている。水道管は火口の壁から突き出て見えるが、重機は探せなかった。尾根沿いの道を第二展望台へと向う。
第一展望台 ボコボコ地面 水道管が 第二展望台へ
 道は大きく方向転換をして行くので、虻田市街や西山が見えて来る。第二展望台は真ん中に小屋があり、その回りに円く道が付いている。
虻田市街を 西山を 第二展望台に 小屋が真ん中に
 一番虻田市街が見える所に行くと、火口の向うに壊れた菓子工場が見える。当時の写真と比べて見る。暫し、ベンチに座って西山を見る。観光客のご一行さんが近づいて来たので、火口沼を見て引き返す。
壊れた菓子工場 案内標識T3 ベンチに座って 火口沼
 最後に壊れた菓子工場と火口、虻田市街、有珠のアルトリ岬を一望する。
           ←大
壊れた菓子工場    虻田市街
 西山を見ながら反時計回りに進むと、噴火湾の右側にイコリ岬が見えてきた。第一展望台の付根には図根点が設置されている。すっかり草が茂ってしまった木道沿いを、羊蹄山を見ながら下って行く。
西山を イコリ岬を 図根点 木道を下る
 流石にまだアスファルトには草木が茂っていなかった。断層群を通過するときに、登りで人がいてよく見れなかった断層群の看板を見る。改めて、断層群を見ながら下って行く。西新山沼も、すっかり見通しが悪くなっていてすっきり見えない。
アスファルト道路 断層群 断層群 西新山沼
 旧西胆振消防(現在は有珠山噴火資料室)の建物が近づいてくるが、沼が全く見えない。駐車場へと曲がって行くと、登る時に見ていなかった看板があるので見る。「有珠山噴火による国道230号の変遷」にある図と、目の前にある現実を見比べると、道路が盛り上がってしまったのがわかる。旧西胆振消防の写真もあるが、随分草木が茂ったようだった。
旧西胆振消防 駐車場へ 230号の変遷 旧西胆振消防

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2010(H22)年11月6日(土) 曇り 南口コース 往復1.342km 27分
 12:11駐車場→12:25第二展望台12:36→12:49駐車場
 2009(H21)年10月22日(木) 曇り 北口コース 往復2.271km 33分
 12:51駐車場→13:02第一展望台→13:07第二展望台13:09→13:24駐車場