和宇尻山(856m)〜春香山(906.7m)周回  山頂OK

 ポイント
 登るに連れて、展望が良くなる。和宇尻山と春香山の景色の違いを楽しめる。両山共に、冬や残雪期には石狩湾の大展望が広がっている。
張碓川コース

 アクセス
 札幌方向から札樽国道(5号線)を走り、張碓川を跨ぐU字カーブの付根から旧国道に入る。そのまま日露戦争時代の旧軍事道路を真っ直ぐ奥へ進み、張碓川に架かる小さな橋から、まだ奥へ入れそうだったがUターンして橋の袂に駐車する。今は忘れ去られた日露戦争時代の旧軍事道路(石倉山へ)を直ぐに右にやり過し、張碓川の左岸沿いの林道を辿る。正面には三角点の善八沢260.4mが電柱越しに見える。
 雪解け水の流れる張碓川沿いの砂利道を辿り、送電線を越えると間も無くアメダスと最終人家が右に見える林道入口がある(残念!ここまで車で来れた)。その奥の林道は、まだ、雪で覆われていた(スキーが使えた?)。
  国土地理院の地形図  GPSトラックは「2006.4.29」の地図帖へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 4月29日 <2006(H17)年 長靴 登り:林道、下り:短絡>
 駐車場所→3:08→和宇尻山→29→春香山→1:15→駐車場所
 林道入口に着くと、左に2台位置ける駐車スペースがり、516峰が正面に見える。林道は早朝なので、概ね硬雪で覆われ歩き易いが、所々、雪解けが進んで穴が開き、その中には雪解け水が流れていた。吹上(三角名:673.5m)への分岐が現れ、ここは沢側(左)へ折れる。直ぐに、張碓川に架かる橋を渡る。張碓川から離れると、地図上では鯨が潮を吹いているような形をした分岐になる。左は尾根道、右は沢道だが、距離の無い沢道を辿る。道は下り気味に尾根を1つ交して、また、張碓川沿いを辿る。道は右岸沿いになったり、左岸沿いになったりしてゆっくり高度を上げて行く。
林道入口 吹上分岐(左) 張碓川に架かる橋 鯨の潮吹き分岐(右)
 張碓川が分岐する手前で、道が先に分岐する。突き当たりの尾根を右に見るように、地図で確認し左に入る。左股の川は川底が肌色をしていて綺麗な流れだ。高度が上がると、一段と展望が良くなり、隣の516m峰の山腹にある大きな岩が木立越しに現れる。なだらかな山頂を持つ吹上も全容を現す。
張碓川分岐(左) 肌色の川底 大きな岩 吹上を望む
 吹上の左には吹上に劣らず平らな第二吹上が望まれる。更に高度を上げると、海側も見えてきて、吹上、石倉山、358.9m峰が見え出す。358.9m峰は砂利採取の山で、山肌が露出し何れ無くなるのだろう。振り向く度に、増毛の山々は海と空の青さの狭間で、真っ白な頂きを蜃気楼のように浮かび上がらせていた。突然、真正面に春香山が姿を現す。それも、目と鼻の先に見える。地図を広げると、どうやら朝里峠からの砂利道(T字分岐)にぶつかったようだ。
第二吹上 石倉山 増毛の山々 春香山を(T字分岐)
 海側に和宇尻山を探すが、目視できないので、東に進路を取り尾根らしき高みを保ちながら進む。すると、目の前に和宇尻山らしき高みが現れる。緩傾斜を登り詰めると山頂だった。山頂からは手稲山や奥手稲山、南岳が一列に見える。南岳(838.7m)は植林されて間もないのか作業道が雲の巣状に広がっている。右手には定山渓天狗山が見えるが、白い帽子が取れて黒っぽくなり迫力が無い。山頂から海側に移動すると、峰風さん作の山頂標識が木に括り付けられていた。更に海側に近づくと、真っ白な波の弧に縁取られた石狩湾が望まれる。
和宇尻山を 手稲、奥手稲、南岳 定山渓天狗山 石狩湾
 増毛の山々に加えて樺戸の山々も姿を現し、石狩湾の風景を引き立てる。暫し、ココアを飲みながら青い海と青い空、白い山々と白い波を見ながら、止まっているかのような時を過ごす。
 石狩湾新港には沖合いに陸地と平行する防波堤があるためか、波が全く押し寄せていない。設計が完璧だったことを見せ付けているが、景色としては石狩湾の真珠の首飾りのような弧を描く白い波が真ん中で途切れるので複雑だ。やはり、湾の美しさは噴火(内浦)湾が最高かと思う。
 何時の間にか、ココアを2杯飲み干したので、愛棒に電話をし、春香山に行くことを告げる。春香山は間近に見えるので、尾根一部のような和宇尻山から、高みを辿り右側から登る。春香山の山頂直下で振り向くと和宇尻山の上に増毛の山々が顔を出し、吹上の奥に小樽湾も煙って見えていた。
 春香山の山頂に着くと一人の男性がブランチの最中だった。軽く挨拶を交し、手稲山方向の景色の良いところに陣取り、また、ココアを飲む。
増毛の山々 和宇尻山と増毛 小樽湾を望む 山頂
 和宇尻山の山頂と一寸違った風景が広がっている。銭函天狗山は和宇尻山からは木立越しだが、春香山からは全景が見える等、その違いを比較しながら楽しむ。
                     ←大
                             和宇尻山    石狩湾             銭函天狗山
 何処からか、スノーモビルの音が聞こえてきたとおもったら、山頂で止まった。3台が張碓から上がって来たようだ。愛棒に電話して、早々に荷物をまとめて退散する。山頂を遠巻きにしながら、定山渓天狗山に近づき写真を撮す。
石狩湾 銭函天狗山 手稲山 定山渓天狗山
 場所を変えて、白井岳、朝里岳、余市岳を撮し、積丹岳も木立越しだが撮しながら、山頂に回り込む。そして、最後に「春香〜朝里」の丸井デパートのマークが入っている標識を見つける。この標識は第二吹上の林道で見かけたのと同じだった。朝里と春香の間には古のスキールートでもあったのだろうか。
 山頂直下はタチグリで滑り下りる。T字分岐からはスノーモビルが上がってきた短絡路を下る。地図の665の尾根を左に見て沢筋を下って行く。一度平になり、少し登ると今度は、滝沢(三角点名:494.3m)と399の尾根の東に位置する尾根を下る。落葉松林の作業道からは札樽道の張碓大橋が見えほっとする。作業道を下ると、鯨の潮吹き分岐の尾根側に出る。
 後は、分岐に出て登りのトレースと合流する。スノーモビルは雪の無い砂利道も物ともせず走った跡が随所にあり、最後は砂利だけの林道を走ったようだ。
白井 朝里 余市 積丹の山々 春香〜朝里 増毛の山々を見ながら
 =「和宇尻」地名考=
 小樽市春香町張碓の海岸に恵比寿島があるが、昔は青鳩が生息していたことから、waoワオ-sirシリと呼ばれていたようだ。同じ張碓には三角点(和宇尻:254.8m)があり、「ワウジリ」と呼ばれている。北海道地名分類辞典(本多貢)では「ワウシリ」とある。

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 登山記録 (遊びの時間含む)
 2006(H18).4.29 張碓川コース 長靴 晴れ
 5:56駐車場所→6:04ゲート(アメダス)→6:07分岐(左、右は吹上)→6:09橋→6:17鯨の潮吹き分岐(右、左は尾根)→6:39張碓川分岐(左)→8:35T字分岐→9:04和宇尻山頂上9:3210:01春香山頂上10:21→10:28T字分岐→10:33短絡路へ→11:14鯨の潮吹き分岐→11:27ゲート→11:36駐車場所