高川山(975m)
=峯山(584m)  廣里村(三角点:512.8m) むすび山463m=

 ポイント
 登山ルートが多く、道標も表現が統一されていないので注意。6月はヤマツツジが奇麗に咲いている。むすび山への尾根道は夏草が覆っている所が所々に見受けられる。高川山の三角点:小形山が無くなったようだ。
 初狩〜大月コース

 アクセス
 JR初狩駅を目指す。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2016.5.24」へ Google Map
 5月24日 <2016(H28)年 単独 一周4:23 9.343km>
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 初狩駅は無人駅だったが、SUICAが使えるのには驚く。駅前の案内板を見ると高川山だけではなく、九鬼山、鶴ケ鳥屋山、本社ケ丸、溝八山などに登れるようだ。町の中の道標に従い、線路のアンダーパスへと進んで行く。
初狩駅 駅前の案内板 道標に従い アンダーパスへ
 アンダーパスを潜ると、高川山の案内板があり、眺めると登山道が網の目状になっていた。この中から事前に調べていた最短ルートを選ぶ。自徳寺橋を渡り、「三界萬霊等」の石碑の傍に道標を見付け、霊園の方へと向かう。
アンダーパス アンダーパスの案内板 自徳寺橋 道標
 林道高川山線を辿って行くと、初狩駅の方に鶴ケ鳥屋山と思われる山が見えて来る。林道は霊園の傍に延びていて、霊園が過ぎると林の中を進むとチョウセンゴミンの白い花が咲いていた。トイレのある広場が現れるが、車で来る場合はここまでなのだろう。
鶴ケ鳥屋山 霊園 チョウセンゴミン トイレのある広場
 林道を奥へと進んで行くと、分岐になり登山道かと間違いそうになる。方向的には天狗岩へ行く分岐なのだろうか。更に、奥へと進んで行くと、「高川山新ルート→/玉子石ルート/←初狩駅」の道標があり、潰れかけた小屋も出て来る。道端には、掠れた古い道標も転がっていた。寒場沢の砂防ダムを通り越すと、分岐の登山口になる。分岐には「高川山新ルート男女坂/玉子石ルート/←初狩駅」の道標があった。階段を登り男坂を目指す。急な登りの登山道には、鹿柵なのか延々とネットが張られてた。
天狗岩分岐? 壊れた小屋 分岐の登山口 シカ柵
 登るにつれて、木立越しに天狗岩が見えて来る。男坂・女坂分岐では男坂の方を選ぶ。林の中には白いカマズミや真っ赤なヤマツツジが咲いていた。登るにつれて大きな岩が現れる。
天狗岩 男坂・女坂分岐 カマズミ 大きな岩
 道端にヤマツツジが咲いたので、アップで写す。男坂に女坂が合流していくる。途中で分岐になるが、どうやら大岩山へ行く分岐のようだった。遂に山頂が見えて来るが大きなハチ(クマバチとは知らず)が飛んでいた。
ヤマツツジ 男坂・女坂分岐 道標 山頂が
 スズメバチだと思って、右往左往しながら解説板、シラノサワ分岐の道標、山頂標識を見て回る。三角点:小形山を探すが無いので諦めたが、四角い基盤の様な石があるのに気が付く(下山後、写真を眺めていたら石碑のような岩の傍にむき出しの石柱があるのを発見する)。ハチがどんどん増えて来て、小さな三角屋根の小屋の中を見たかったが、怖くて見ることはなかった。
 この山にはビッキーという山頂に住み続けた犬がいて、2010年10月6日に亡くなったようだ。この小屋の扉にはビッキーと書かれ、中にはアルバムやノートがあるようだった。
むき出しの三角点 解説板 シラノサワ分岐 山頂標識
 茂みに隠れて、ハチが居なくなったのを確認して、富士山の写真を写す。写していると、また、ハチが飛んできたので早々に下山を開始する(後日、HYML仲間のYUKIさんに、スズメバチではなく蜜を吸っているクマバチだと教えていただく)。
                     ←大
御正体山 石割山 鹿留山 杓子山 倉見山 富士山     三ツ峠山 御巣鷹山
 方位盤で山々を確認することなく、大月へ向かって下山を開始する。山頂にはシラノサワ分岐の他に、「むすび山縦走コース(大月駅)160分」「松葉コース・中谷入コース(田野倉駅)110分・100分」「古宿コース(禾生駅かせい)100分」に分岐するようだ。下りだして直ぐに狼煙台跡がある。コブを一つ越えると中谷入・古宿分岐のコルにでる。今度の道標は山頂にあったのとは違う組み合わせに戸惑う。道標は「中谷入(田野倉駅)/古宿(禾生駅)」「松葉入(田野倉駅)」「むすび山(大月駅)」となっている。
方位盤 道標 狼煙台跡 中谷入・古宿分岐
 地べたには別な道標がある。コルから登って行くと平らな尾根にあり「高川山」「田野倉駅」の道標があり、地べたには「むすび山(大月駅)」の道標がある。平らな尾根の奥に「危険/この先行き止まり」の看板があるが、少し辿って見ると岩場になる。引き返して、リニア実験線の真上の稜線を下って行く。結構、急で岩場だったり、滑りやすい地面だったりするので、気が抜けない。展望の無い道を黙々と下って行くと田野倉駅分岐になる。道標のポールには新しい「むすび山(大月駅)」の道標も取り付けられていた。平らな所を少し行くと、再び、「高川山「」むすび山」の道標
道標 道標 田野倉駅分岐 田野倉駅分岐
 小さな「登山道/↑大月/→田野倉駅」の道標がある。ここからも田野倉駅へ下れるようだ。再び、急で滑り易い登山道を下って行くと、おてんじんさんの祠が現れ、コルに辿り着く。コルには道標「花咲経由大月駅/高川山/むすび山経由大月駅」が立っていた。どうやら、天神峠に到着したようだ。天神(尾曽後)峠の表示が欲しいと思いながら登って行くと、峠を挟む格好で似たような祠が鎮座していた。
道標 おてんじんさん 天神峠(花咲分岐)
 中央自動車道の花咲トンネルが下にある所を超えると、峯山584mに辿り着く。山頂からは展望が開け田野倉市街地が眼下に展開していた。た峯山から下って行くと、またま飛び交っていた一匹のエルタテハが目の前に止まった。尾根には白い花も咲いていた。次の小さなコブ560mでも御正体山方向に延びる中央自動車道とそれを横切るリニア実験線が見えていた。
田野倉市街地 エルタテハ 白い花 リニア実験線
 コブ561mの近くには道標「むすび山/大月駅」が立っていた。何時の間にか、夏草が覆いだしてきていた。最初は手で避けながら進んだが、面倒くさくなってそのまま進む。時折、乳首の辺りがチクチク違和感があったが気にしないで進んで行く。ヤマボウシを見ながらアップダウンを繰り返して行くと、大きな岩と朽ち木の小さなコブ482mが見えて来る。
 つぎのコブ473mには丸太のベンチがあるので座り、現在地を特定しようと胸のポケットから地図を出すとイガラの毛虫が一緒に出て来た。慌てて払落すが後の祭りのようだった。地図とGPSで現在地を特定するが、何時の間には三角点:廣里村512.8mを通り越してしまっていた。
道標 ヤマボウシ ピーク 丸太のベンチ
 このピークからは富士山が見えので嬉し。むすび山に近づくと道標「大月駅/高川山」の道標が出て来る。ベンチも見え出しむすび山に到着したようだ。むすび山で一番先に目に飛び込んで来たのが、「大月防空監視哨跡」の解説板だった。富士山を目標に北上してくるB29爆撃機の監視に女子隊員が当たっていたようだ。平成3年に建てられた解説板には山口隊長の苦悩がにじみ出ているように思えた。
富士山 道標 むすび山 解説板
 防空監視彰哨跡には、円い聴音壕の石垣が見られる。眼下には大月市街地と岩殿山が、振り返ると富士山が見えていた。山頂には平成24年7月1日に建てられた大月防空監視彰哨跡の棒杭もある。この山はカタクリの群生地のようで、咲き終わったカタクリの葉だけが見える。その中にイカリソウが咲いていた。
防空監視彰哨跡 岩殿山 富士山 イカリソウ
 水道施設が見え出すと、個人住宅も見えて来る。個人住宅の庭先に延びる道を下ると舗装道路にでる。街角には案内板も設置されているが、「むしび山展望台登山口」の道標もある。桂川に架かる大月橋を渡ると、3基の追分の碑が鎮座していた。大月駅に到着して登山を終わる。
大月側の登山口へ 個人の家の前 追分の碑 大月駅
 

 =SUICA=
 無人の初狩駅でもSUICAが使えてのには、北海道とは違うと驚いた。
 =毒毛虫の薬=
 イガラの毛虫に刺されると、何時も水膨れになって治るのにしばらくかかるが、ムヒアルファEXを塗ったら痒みもとれあっという間に治ってしまった。

二人の山行記録もくじ8へ   次大岳山へ   アソビホロケール山へ

 二人の山行記録
 2016(H28)年5月24日(火) 晴れ 単独 一周3:57 9.344km
 7:30初狩駅→7:51トイレのある広場→7:56登山口(玉子石分岐)→8:16男坂へ(女坂分岐)→8:41女坂合流→8:51大岩山分岐→8:57山頂9:02→9:04狼煙台跡→9:09禾生・田野倉駅分岐→9:11田野倉駅分岐→9:41田野倉駅分岐→10:06おてんじんさん祠→10:07天神峠(花咲分岐)→10:08祠→10:50ピーク→11:03丸太のベンチのピーク→11:09むすび山(防空監視哨跡)11:17→11:22大月登山口→11:31追分の碑→11:40大月駅