空沼岳(1250.8m)            万計山荘に    山遊詩:筏の残像へ

 ポイント
 3つの沼、2つの山小屋があり、変化に富んでいる。札幌近郊で最も人気のある山だ。ちょっと体力のある家族向きか。縦走路は山メールの仲間が2000年から4年毎に笹刈りをしている。
万計山荘コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 札幌から支笏湖に向かう道路で、常磐を過ぎて真駒内スキー場の方へカーブを右に行くと、突き当たりに採石場があり、その中を通って、奥まで進む。始めは採石場の中なので、登山口があるとは思えないが、とにかく中へ入る。  採石場の中には道標があり、奥へ進むと、渡っても大丈夫だろうかと思う橋を渡る。さらに、進むと駐車場と小屋がある。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは山の地図帖「2004.11.20」へ 周辺地図
駐車場と小屋を振り返る
 7月5日 <1998(H10) 登り2:56 下り2:27)>
 今日は、娘が札幌ビール園でフリーマーケットだったので、送り迎えしなければならず気分的に焦る。一旦、常磐を過ぎて真駒内スキー場の方へ入ったが、間違いかと引き返し、真駒内カントリーまで行ってしまう。再び、常盤から入り直し採石場の中を横断すると、橋の手前に駐車していた(沢登りの連中?)。てっきり、林道が悪いのかと思い橋の袂に停めて、林道を歩くと、登山口前の駐車場まで車で来れた。
 登山道は濡れていて滑りやすかった。例によって万計沼と真廉沼で写真を撮す。山頂に上がると、ヒマワリの殻が散乱していた。ヒマワリの種を入れたと思われるアルミ容器も放置されマナーの悪さに憤慨する。山頂は、霧で何も見えなかった。
万計沼 真簾沼 山頂
 帰りは、ゴゼンタチバナ、アカモノ、コケモモなどを見ながら下って行く。
 
 8月19日 <1996(H8) 登り3:15 下り2:30)>
 登山口があるとは思えない殺伐とした砕石場の奥に入って行くと、橋があり半信半疑で渡って行く。林道のどん尻に駐車場があり登山口に着いたことがわかる。鉄製の橋を渡り登山が始まる。単調な道を登って行くと、万計沼に辿り着く。万計山荘の前に広がる沼の辺で一休みする。万計沼では大学時代友達と来て筏に乗ったが、その筏は既に無かった。
 次に真廉沼に向かい、沼の辺で記念写真を撮す。次に、コブを越えて、札幌岳の分岐に上がり、山頂を目指す。早速、何十年か振りの山頂に立ち記念写真を撮す。
 山頂からは、札幌岳、羊蹄山、尻別岳、狭薄山、恵庭岳、支笏湖、樽前山、藻岩山、砥石山などが360°見渡せたが、あっと言う間に霧に包まれてしまう。昼食中、シマリスが人懐っこく傍まで来て食べ物をなだる。愛棒は例によって、キャーキャーと大声を上げるが、手渡しでご飯やソーセージの欠片を渡していた。
万計沼 真簾沼 山頂
 空沼の見える展望台へは足を伸ばすことは無かった。 帰りは、ホツウtジ、ヤシオツツジ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、ヤマハハコ等を見ながら下って行く。
 万計沼を過ぎると青沼があり立ち寄って見る。
 10月31日 <1999(H11) 登り3:14 下り2:40)>
 今日は天気予報があまり良い天気だはなかったので、定山渓の小天狗岳に行こうと思っていたが、朝になって余りに天気が良いので、空沼岳へ登ることにした。砕石場奥の橋を渡り林道を進むが大きな水溜まりがあったり道が悪いので、橋の袂に停めることにして引き返す。登山口に辿り着くと1パーティが記帳していた。準備を終え、出発するときに1台の車が到着する。橋を渡って登山を開始するが、道は泥んこで大変だった。万計沼に辿り着いて記念写真を撮す。真廉沼を横目で見ながら山頂へと急ぐ。道に霜が目立ちだし、札幌岳の分岐手前では凍っていて滑りやすかった。
万計沼 山頂
 頂上手前で、ようやくハイマツが出てくる。山頂に辿り着くと1パーティが憩っていた。風があり寒いので、ハイマツの陰に隠れ昼食とする。
 頂上からは、狭薄山が近くに、恵庭岳、支笏湖、尻別岳、羊蹄山、藻岩山などが見えた。空沼小屋の赤い屋根も眼下に見えていた。後続者の3人はバラバラに登ってきていた。
 帰りは、泥んこも道ばかり気になる。途中で3人に追い抜かされる。
 11月20日 <2004(H16) 真簾沼まで新雪ツボ足状態 登り2:49 下り2:17 >
 真駒内川に万計沢川が合流する僅か上流の地点に鉄の橋があり、登山はこの橋を渡って始まる。登山道は雪で覆われ初めから歩き難い。暫く、万計沢川に沿って、雪で覆われた登山道を辿ると樹齢250年のトドマツ(高さ25m、直径90cm、材積6.67立m)が問い掛けてくる。
鉄の橋 万計沢川 雪で覆われた登山道 問い掛ける木
 質問は「この木1本から、新聞紙なら見開き(4ページ)何枚、トイレットペーパーだと1ロール(55m)何ロール、ティッシュペーパーは1ボックス(200枚)何ボックス」だ。答は看板の後に書いてあるが「新聞紙126,730枚、トイレットペーパー11,339ロール、7,204ボックス」と言うことのようだ。分岐には「空沼岳→」の標識があり、「万計荘まで2.7km」の距離標識が立っていた。台風の倒木が登山道を覆っているが、トンネルのように幹を切って通れるようになっているところもある。
クイズ 分岐 万計荘まで2.7km 倒木のトンネル
 万計沢川の対岸も倒木が凄い状況だった。一旦、万計沢川を離れて沢の音が聞こえなくなり静かな道を辿る。後続の男性が軽く抜いて行ったので、男性のペースに合わせて登ろうと思い距離を置いて付いて行くと、先行の男性に近づいてしまい、二人で先に行く。写真を撮していると、先行の男性の姿が見えなくなった。
 また、万計沢川の流れる音が聞こえてくるようになる。万計沢川に架かる名物の丸太に板を打ち付けた橋が出てくるが、橋の補強がなされ広くなっていた。今度は、万計沢川の右岸から左岸に登山道が移るが、地図の地点よりも上の方だった。
 「万計山荘0.5km」の距離標識が出てきて、流れが滝状になると、万計沼は間近だ。
倒木 万計沢川の橋を振り返る 万計山荘0.5km(大×) 滝状に流れ落ちる
 間もなく万計沼から流れ出る地点に到着する。万計沼に着くと、川の出口に丸太の橋があり、正面に万計山荘が見え、左に渡ると空沼小屋がある。万計山荘を撮そうと、雪の被った丸太の橋を踏み抜かないように渡る。万計山荘は、木が邪魔して全体を撮せない。昔はもう少し木が無かったように思う。万計山荘には小笠原さん(大魔人)という管理人さんがいるが、今時期は既に閉鎖している。
 この沼には横になって半分沈んでいる枯れ松があり、なにか鯨の肋骨を連想してしまうのだが、倒木が新たに加わってためか見当たらなかった。
沼から流れ出る 万計山荘 空沼小屋 万計山荘
 40年ほど前の筏が浮いていた風景を思い出し、暫し、感傷に浸る。この沼に筏があったが、今はない。学生の時にはそれに乗って遊んだことなど。沼は丁度逆光になり日の光を反射していて眩しかった。沼は凍結して真っ白になっている所もある。
 沼の標識「真簾沼1.6km/龍神地蔵1.7km/札幌岳分岐3.2km/空沼岳3.5km」のところで沼を見ていると、先程の抜いた男性が追いついてきて、何処まで行くか聞き合う。どうやら、真簾沼までは行きたいらしかった。
トイレ 道標 日の光を反射 真っ白な万計沼
 万計沼を後にして、私が先に行くが急登に差し掛かると、先行者が2人見えた。急登になると一段と雪が深くなり膝が隠れてしまうところもある。私が深雪と倒木の迂回に喘いでいると、男性が追いついてきて先に行ってもらう。登山道が真簾沼に近くなると傾斜が緩みだす。やれやれと思っていると、木立ち越しに沼が見え出し、沼の奥に真っ白な札幌岳があった。真簾沼はすっかり凍っていた。
真簾沼へ 真みす沼0.7km 雪が深くなる 札幌岳の山影
 頂上へは一人の足跡が付いていたが、行くか行かないかは真簾沼に着いてから決めようと沼へ近づくと、追い抜いていった男性が沼を背に食事をしていた。この男性に頂上へ行くかどうかを尋ねたら、行かないという。他の2人も行かないというので、私一人でラッセルは無理なので、凍った真簾沼の辺に座り、早目の昼食とする。座ると、札幌岳が隠れてしまうが、それでも真っ白な稜線が僅かに見えていた。
                     ←大
真簾沼
 時折、湖面に寒風が吹き慌てて襟を立てる。夏は涼しくて良い所なんだが一人なので、なお更寒く感じる。目の前の1180mのコブを恨めしそうに眺め、龍神地蔵まで行こうと思い、雪道を辿るが、結構ラッセルもきつく、倒木もあるので止めた。
 また、万計沼に帰ると湖面は日が陰っていたので、空沼小屋(秩父宮ヒュッテ)が良く見えるようになっていた。万計沼に分かれを告げようと振り返ると、沼が人の顔に見えた。 
1180mのコブ 万計沼 空沼小屋 万計沼の顔
 登って来るときに青沼の標識を見落としたと思いながら下ると、倒木があり、何気なく左を見ると青沼があった。夏はあまり良い感じがしなかったが、凍結した沼は丸見えだった。
                     ←大
凍結した青沼
 下りは距離標識に励まされ、無事下山する。駐車場に辿り着くと飛行機雲が消えかかるところだった。
万計荘まで1.9km(大×) 万計荘まで2.3km 万計荘まで3.2km 飛行機雲
 =トイレの使い方=
 万計山荘にはトイレが開放されている。EM菌による処理をしているので、快適だが使い方がある。テッシュペーパーやトイレットペーパーは分解されないので、できれば自分で持ち帰るのが原則だ。最低マナーは便槽には捨てないで備え付けのビニール袋に入れること。
 5月の連休 <1965(S41) 空沼岳から札幌岳の縦走(空沼小屋1泊)>
 青春時代の真っ只中、昭和40年頃の連休に友人フルとオブの三人で空沼小屋に1泊して札幌岳の縦走をしたことがある。札幌からバスを乗り継いで空沼岳のバス停に下りる。万計沼に辿り着いたら、鏡のような水面に驚く。万華鏡でも覗いているようで、残雪の白がアクセントを強くしているようだった。倒木が鯨の肋骨に見える所もあった。三人で万計沼をバックに記念写真を撮す。
万計沼 万計沼をバックに
 1日目は万計沼の辺を散歩したり、イヤミのマネをしてシェーをしたり、筏に乗ったりして遊ぶ。フルが何処からかタケノコを採って来て、お汁に入れると凄く美味しかった。対岸に見える万計山荘は二階建てで立派だった。
寛ぐ シェー 万計山荘
 次の日、定山渓のバスに間に合う様に出発する。小屋の前には可憐なツバメオモトが咲いていた。その写真の裏側には鉛筆で「空沼岳の沼の岸辺に白い花/露にぬれ緑の葉/露にぬれかぼそい蕾の白い花/そんな花だった/空沼小屋にて」と記されていた。春になりたてなので、残雪が多く山並みもまだ真っ白に見えていた。空沼岳の頂上に着いて、記念写真を撮すが、逆光の写真になってしまった。
ツバメオモト 残雪 空沼岳
 山頂からは紋別岳、温泉街、キムンモラップ山、モラップ山、イチャンコッペ山、支笏湖、樽前山、風不死岳、恵庭岳、写真には無いが様茶平が見渡せた。空沼も難なく行けたような気がしているが写真も記録もないが、ぼんやりとした記憶が残っでいるのみだ。
           ←大
       紋別岳 温泉街 キムンモラップ モラップ イチャンコッペ山 支笏湖 樽前山 風不死岳 恵庭岳 
 空沼岳から札幌岳への縦走路は、雪が多く夏道が雪の下になっている所や、ハイマツ漕ぎをしなければならない所が多かった。途中、瓢箪沼ではないだろうかと思える水溜まりが顔を出していた。道が見当たらない所は、ひたすら尾根道を辿って行くことになった。ようやく、札幌岳に辿り着くと、尻別岳と羊蹄山が迎えてくれていた。札幌岳でオニギリを頬張りながら、記念写真を撮す。
瓢箪沼? 藪漕ぎ 尻別岳と羊蹄山 札幌岳
 山頂で、羊蹄山を撮して下って行くが、定山渓のバスの時間がギリギリだったので駆け下りることになる。
羊蹄山 冷水小屋
 途中の冷水小屋も素通り状態で先を急ぎ、何とかバスに間に合った。
 

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2004(16)年11月20日 晴れ 単独 積真簾沼まで新雪つぼ足状態 登り2:49 下り2:17
 7:35駐車場→7:55万計山荘3.2km→8:02万計山荘2.7km→8:18万計山荘1.9km→8:49橋→8:59万計山荘0.5km→9:16万計沼9:20→
10:24真簾沼10:49→8:18万計山荘1.9km→11:37万計沼11:49→11:58青沼→12:03万計山荘0.5km→12:28万計山荘1.9km→12:43万計山荘2.7km→12:50万計山荘3.2km→13:06駐車場
 1999(H11)年10月31日(日) 晴れ後曇り 登り3:14 下り2:40
 8:45登山口→9:30万計沼→11:10真簾沼→11:51T分岐→11:59頂上12:33→12:40T分岐→13:19真簾沼→14:56万計沼→15:13登山口
 1998年(H10)7月5日(日) 曇り 登り2:56 下り2:27
 橋→15登山口→1:27万計沼→22真簾沼→40T分岐→6頂上→7T分岐→33真簾沼→36万計沼→1:01登山口→10橋
 1996(H8)年8月19日(月) 晴れ後霧 登り3:15 下り2:30
 登山口→1:20万計沼→40真簾沼→40T分岐→20頂上