支湧別岳(1687.8m)   白滝道の駅

 ポイント
 パンケシユウベツ川沿いの林道の状態は砕石場までは良い。登山道は最初に小川を渡り、フキの繁茂した作業道を辿る。ジグザグの作業道を過ぎると苔が綺麗な岩尾根の道になる。主稜線からは背の低い笹道となり、頂上直下に小さなお花畑がある。頂上からは平山、比麻奈山、比麻良山、有明山、天狗岳が良く望める。裏側には武利岳も望める。ニセイカウシュッペ山、大雪山が遠望できる。距離は短いが急勾配なので、下山時にはつまずかないよう細心の注意が必要だ。
 夏山ガイドの案内図と現地に建っている案内図は○の中の変形十字路の位置が違った所を示しています。見比べて適切な判断をしましょう。案内図は地図帖「2006.7.6」へ
パンケシユウベツ川コース

 アクセス
 上川町から国道333号線を走り、北見峠を越えて奥白滝へ向う(旭川紋別自動車道を使うと通り過ぎる)。奥白滝へ入る直前に、「北大雪スキー場」「白滝道の駅」「平山登山口」と書かれた大きな看板が右に見えてくる。
 ここを右折すると、「白滝道の駅」「北大雪スキー場」を過ぎてT字路に突き当たる。左折(右は「平山」)し上支湧別市街に向かい、小学校の手前を道標に従い右折する。上支湧別川に架かる「上支湧別橋」を渡り、道なりに進むと、「上支湧別下原線」に突き当たる。突き当たりに立派な「支湧別岳の案内看板」が建っている。看板を良く見て道標に従い整備された林道を辿ると、砕石場の中に入る。砕石場には道標が無いが、真っ直ぐ横断し、フキに両側が覆われた林道を進むと駐車場がある。駐車スペースは4台程度と狭い。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは「山の地図帳2005.7.3」へ 周辺地図
 7月3日 <2005(H17)年 登り3:00 下り2:11> 
 登山口には登山届出ポストがあり記入するが、登山口が見当たらないので探すと、対岸に標識が見える。一度沢に下り、丸木橋を渡り対岸の登山口に着く。対岸から駐車場を振り返ると、モミジマークを付けた車の人達がまだ準備をしている。登山口から作業道に上がり、フキで覆われた道を辿る。
登山届出ポスト 川の左岸へ 対岸から駐車場を フキで覆われた作業道
 作業道はフキで埋め尽くされているが、栄養の行き届いた大きなゴゼンタチバナが道端を埋め尽くしている。時折涼しげにカラマツソウが顔を出す作業道はジグを切り、傾斜を増しながら高度を上げて行く。作業道には瓶ブラシの様な「ウワミズザクラ」の木の花が咲いていた。
 作業道が終わると石抱きの木々が苔で覆われ深山を感じさせてくれる。登山道は痩せ尾根を一直線に登って行くが、腐葉土でフカフカだ。時折、木の根の階段を登ることもある。
カラマツソウ(大×) ウワミズザクラ(大×) 苔で覆われた道 木の根の階段
 木の根を掴みながら登る所もあり、大きな岩場は裾をトラバースして交わす。高度を上げて行くと既に花の時期は過ぎていたがエゾムラサキツツジが1輪咲いていた。尾根筋の木々は大きく、展望を阻害しているが、山頂が僅かに望めるところもある。
木の根を掴みながら 大きな岩を交わす エゾムラサキツツジ(大×) 山頂がわずかに覗く
 明るい尾根に出ると、イソツツジやツマトリソウが咲いていた。目立たないオオバスの木と思われる小さな釣鐘状の花も見られる。随分か明るい尾根になったと思ったら、昨年の台風による倒木が白い岩から剥がれ倒れていた。その倒木は狭い尾根に横たわっているので、一番良い乗り越え方をあれこれと考え悩む。痩せ尾根の真ん中に木が1本鎮座していて道が無く、その脇を通ったりして、小さなコブを3つ位超える。
明るい尾根 イソツツジ(大×) 倒木が 倒木に行く手を阻まれ
 岩場にはミヤマオダマキが数株可憐な花を付けていた。岩場の尾根を登って行くと今にも転げ落ちそうな格好の大きな岩が現れる。頭の上に見えるのですごい威圧感だ。絶壁も現れ、登山道は流石にこのか所も迂回する。谷にはウコンウツギが黄色い花を揺らしていた。主稜線が近づくと頂上は近いと言うと、愛棒はバテなければと思うくらい最後の力を振り絞って登って行く。
ミヤマオダマキ(大×) 転げ落ちそうな岩 絶壁 ウコンウツギ(大×)
 いよいよ、主稜線に到着するが頂上はまだ奥なので、相棒はがっかりして残雪の上を登って行く。主稜線からは一挙に展望が開けるが、南東から雲が近づいてきていた。主稜線の反対側に遠望されていた山々も見る見る雲に覆われだす。山頂直下にはお花畑がありシナノキンバイが咲き始め、紫色のショウジョウバカマも咲いていた。良く見ると蟻がせっせと蜜を吸っていた。隣の武利岳もあっという間に雲の中に隠れてしまう。頂上に着くと、悪いことに、ブヨがブヨ柱を成して舞いながら待っていた。
残雪の主稜線を ショウジョウバカマ(大×) 武利岳方向 頂上に立つ
 更に、雲が押し寄せ展望が台無しになってしまう寸前になる。大至急、写真を撮すが大雪山は霞んでしまっていた。辛うじて、目の前に平山、比麻奈山、比麻良山、有明山、天狗岳が見えた。
                     ←大
                  大雪山          平山 比麻奈山 比麻良山  有明山 天狗岳
 それでも、ウラシマツツジ、イワヒゲ、コケモモが咲いていたので、花を見ながら昼食をする。三笠山は山肌が三角形に削られ、道が縦横無尽に付いていた。造材でもしているのだろうか。展望も今一で虫が凄いので、早々に引き上げる。途中の雪渓で、駐車場で会った5名とすれ違う。
コケモモ(大×) ウラシマツツジ(大×) イワヒゲ(大×) 三角に削られた三笠山
 登りの時に撮しそこねたミツバオウレンを撮しながら下る。転げ落ちそうな大きな岩を裏から見てもやはり不安定だった。倒木の根の横を通り、交わしながら下るが、愛棒はスパッツのゴムを何かに引っ掛け転ぶ。谷でなくて良かったと胸を撫で下ろす。
 作業道にはフキが繁茂し過ぎてしていたので、青いところを少々頂く。丸木橋を渡って登山は終わったが、愛棒のほっぺたにはダニが1匹付いていた。
ミツバオウレン(大×) 大きな岩へ 倒木の根を交わし 丸木橋を渡り
 帰りに、砕石場を通りかかったら、大きな3つの糞が落ちていた。糞に小さな虫がブンブン集っている。熊の糞かなと思ってよく見たら、糞の回りの足跡は蹄だ。どうも馬糞のようだ。馬でここまで何しに来たのかと不思議に思う。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2005(H17)年7月3日(日) 曇り 登り3:00 下り2:11
 8:49登山口→11:07岩→11:34尾根→11:49山頂12:09→12:38岩→14:30登山口