中白水岳(1124m) 南白水岳(1122m)  OK 糞有
   白泉岳(1043.5m)
                      

 ポイント
 日本海に浮かぶ奥尻島や海の遠くに浮かぶ渡島大島やが望める。江差から上の国にかけての海岸線はまるで湾のように弓形で美しい。湾の中にギザギザの海岸線がアクセントを添える。道南の山はそのほとんどが望まれる。尾根続きには冷水岳、遊楽部岳、目の前にはヤンカ岳、少し離れてギザギザの雄鉾岳、三角の岩子岳、遠くに駒ケ岳、乙部岳などが見え、白泉岳でも展望は最高だ。
 登山道は笹刈りの最中だったが、時期により藪になっていると思う。二股の滝の道標は見難いので注意(右側の滝の左側から滝を上がって横切り右側の斜面へ)また、アップダウンを繰り返すので、体力の消耗が激しく、下りの時間も多くかかる。今回は時間切れで、白水岳までは行けなかったが、白泉岳まででも十分満足できる山行だった。
 平田内温泉「熊ノ湯」コース
 アクセス
 「白水岳」の道路標識は一切ないので、平田内温泉へ行くように、八雲から国道277号線を走る。日本海が見え、国道229号線に突き当たったら右に曲がり、平田内川に架かる鮎川橋を渡り、直ぐに平田内温泉方向へ曲がる。全線舗装で、最終地点は平温泉「熊ノ湯」露天風呂(入浴無料)用の広い駐車場がある。駐車場の左奥に登山ポストがあり、その左側を林道登るとカーブの右側に登山口がある。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは「山の地図帳2004.6.12」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 6月12日 <2004(H16)年 登り3:49 下り3:05>
 トイレ付きの舗装した広い駐車場に停める。登山口は左手奥にあった。白水岳まで行くはずだったので、白水岳と記帳する。今日は一番乗りだった。登山ポストの山側に案内板があるが初めて来た人には分からない。どうやら登山口では無さそうなので、林道を辿ってみる。林道を上がって行くとカーブのところにウコンウツギが咲く登山口があった。登山道は思っていた以上に綺麗に整備されていた。不思議なことに刈り口がまだ新しいのと、今日の登山者はわれわれだけのはずが、登って行く足跡が生々しい。
 驚いたことにギンリョウソウが道端のあちらこちらに顔を出す。ここのギンリョウソウは大きく束になっているものが多いので、少々可愛気がない。登ってすぐに露天風呂の施設も下に見えて来る。
駐車場左奥へ 登山ポスト 林道途中に登山口 ギンリョウソウ(大×)
 ササバギンランやコケイランが顔を出す。間もなく小沢を通過し、登山口から1kmの標識が出てくる。余りにも1km地点の通過に時間がかからなかった(山頂到着の期待時間計算を狂わせてしまった)。雨がパラパラと落ちてきたが、森の中なので音だけが大きく聞こえた。
ササバギンラン(大×) コケイラン(大×) 小沢を通過 登山口から1km
 白泉の滝も出てきて展望の無い登山道にアクセントを添える。西隣の819m峰との沢に位置している。滝の上には「白泉の滝」の標識があり、「海を守ろうみんなの手で・・・・」とスローガンが記されていた。海と山の係わり合いを知っている人がいることは嬉しい。縦走する人たちにとっては水場としても貴重な地点なのだろう。
 上からエンジン音が聞こえてくる。何だろうと思って登って行くと二人で笹刈りをしていた。あいさつをして通り過ぎようとしたら、「この山、初めてですか」と声をかけてくれた。「右側の滝にロープが垂れています。そこを登ってください」と言う。ありがたく、お礼を言って別れる。
 ツバメオモトも盛りは過ぎていたが咲いていた。折角咲いた花なので、刈り取られる前に写真を撮る。ツルシキミやサクラソウも咲いていた。
白泉の滝 ツバメオモト(大×) ツルシキミ(大×) オオサクラソウ(大×)
 二股の滝へ下がって行くき、改めて、二つの滝を見上げる。向かって左は929m峰、右は白泉岳方向から流れ落ちている。左側は流木で埋まっていた。右側の滝をどうやって登るのか、滝の前で呆然と立ちすくんで考えた。この滝の前は滝壷状になっているので、どうやって登ろうかと考えていたら、相棒が滝に向かって左側の滝壷状になった水の中にロープを見つけた。このロープを使うには水に入るか、左側の壁伝いに行くかしかなかった。
 仕方が無く、壁にトライすることにした。流木を足場に壁に取り付き、潅木や笹に掴まりながらなんとかロープに到着する。途中の潅木には「阿吽の滝」と書かれた鉄板が括り付けられていた。分かる人には分かるということか。今度は、滝の岩はツルツルで滑り易いので、ロープを頼りに登って行く。
 登りきると、上にはロープが無い。また、登山道を探すと、右手にロープの垂れた道を見つける。
二股の滝へ 向かって右側の滝 阿吽(左から右) 阿吽(横切って右)
 滑りやすい岩を横切って、また、ロープを頼りに登って行く。オオカメノキが顔を出始まると、少し展望が開けてきた。江差の入り組んだ海岸線が木立越しに望めるようになる。
阿吽の滝を横切る ロープを頼りに(大×) オオカメノキ(大×) 江差の海岸を
 第二展望台に着くと、頂上まで3kmの標識がある。展望台と言っても少し海岸線が望める位だった。白泉岳に近づくにしたがい、展望が良くなり、山頂からは、江差から上の国にかけての海岸線がまるで湾のように弓形で美しい。湾の中にギザギザの海岸線がアクセントを添える。
 隣には冷水岳が望まれ、その右側には雄鉾岳、砂蘭部岳、駒ケ岳と一直線に並んで見える。
第二見晴台 美しい海岸線 冷水岳 雄鉾・砂蘭部・駒
 沖の彼方には渡島大島と思われる島影が浮いていた。白泉岳を後にして、南白水岳に向かう。細い尾根をアップダウンを繰り返して辿る。道端にはゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、シラネアオイ、サンカヨウが咲いていた。
 困ったことに、熊の糞があるので、踏まないように歩かなければならないのと、熊が居ないかキョロキョロと辺りを窺わなければならないので、花どころではなかった。南白水岳は急峻で、威圧してくる。
渡島大島 ゴゼンタチバナ(大×) シラネオアイ(大×) 南白水岳
 南白水岳を越えると、中白水岳が見えてくる。日本海には雲を被った奥尻島が望まれ、フギレオオバキスミレも顔を出す。中白水岳へ着くと、もう12時になりかけていたので、白水岳へ行くことを諦める。白水岳に行くにはあと1時間はかかり、その分下山に負担がかかるためだ。中白水岳の山頂には刈り分け道があり、上がってむるが、藪の中だった。
中白水岳へ 奥尻島を望む フギレオオバキスミレ(大×) 中白水岳(大×)
 遊楽部岳をバックにした白水岳を後にして、昼食のため南白水岳の南まで下がる。見晴らしが良く、虫のいない場所を選んで、道の真ん中で昼食をする。時折、目の前の白泉岳に海から雲がぶつかって、登っている時にパラパラと降っていた雨が、また、降り出す気配を感じさせた。冷水岳の奥にはペンケ岳と三角の岩子岳が見えていた。
 帰りは、登りに撮り忘れたハクサンチドリやカラマツソウを撮り、冷水岳の奥のペンケ岳と岩子山を見ながら下る。
遊楽部岳と白水岳 ペンケ岳と岩子岳 ハクサンチドリ(大×) カラマツソウ(大×)
 白泉岳に着くと、日本海から雲が押し寄せていて、雲海になってしまっていた。途中で、笹刈りの二人に出会いあいさつをして、早々に下る。オオバミゾホオズキが顔を出すと、二股の滝(阿吽の滝)への下りが始まる。阿吽の滝の岩にはアイヌワサビが咲いていた。「熊の沢」、「登山口まで2km」、「白泉の滝」とたて続けに標識が地べたに現れる。
 途中で、獣の遠吠えを聞く。気になったので愛棒と何度か足を止め耳を澄まして聞き入る。羅臼岳で聞いたような遠吠えだったが、遠くなので安心する。
 登山口近くになると、また雨がパラツキだした。雨の中の下山は滑って大変なので、今日は深追いせずに正解だったと胸を撫で下ろす。「第一見晴台」は標識だけで、展望は無かった。
日本海から雲が オオバミゾホオズキ(大×) 阿吽の滝へ下る アイヌワサビ(大×)
 =落し物考=
 下山途中サングラスを落としたことに気が付いたが、また、登って行く気力がなかった。まして、獣の遠吠えを聞いた後なのと雨が落ちてきたので、諦めて先を急ぐ。そして、笹刈りの人がもしかしたら拾ってくれるかもしれないと、登山届にちゃっかりとメモを残して来た。次の日、キャンプ場から電話が来てサングラスが届いているとのこと、大変嬉しく、ありがたかった。また、熊石に行かなければ。
 =露天風呂考=
 元々、平温泉、露天風呂「熊の湯」の駐車場なので、露天風呂に入って帰ろうと思い、小雨の中露天風呂へ向かう。小さな脱衣場には入浴記録と感想を書くノートがあった。露天風呂は下の渓流沿いの一枚岩を刳り抜いたような湯船だった。渓流の真ん中で入っている雰囲気だった。
 湯船の近くにはホースがあり、勢い良く水が出ていた。湯船に入ろうと足を入れたのは良いのだが、熱すぎて入ることが出来ない。そこで、ホースを湯船に入れ温くしようとするが、中々温くならない。仕方が無く、ホースを持って入る。体の熱いところはホースを当てながら入った。心地よいユデダコ状態になる。こんな経験は初めてだった。生きてて良かったと思う。

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 二人の山行記録 (遊びの時間を含む)
 2004(H16)年6月12日 平田内熊の湯駐車場コース  晴れ後曇り、小雨 登り3:49 下り3:05
 8:06登山口→8:20沢→8:22山頂まで5km→8:51白泉の滝(2)→9:15山頂まで4km→9:35二股の滝(右阿吽の滝)→10:22山頂まで3km(第二見晴台)→10:43白泉岳→11:27南白水岳→11:55中白水岳12:04→12:15南白水岳の南12:54→13:32白泉岳→14:25二股の滝→14:57熊の沢→15:01登山口まで2km→15:09白泉の滝→15:22第一見晴台→15:31登山口まで1km→15:48登山口