塩谷丸山(629.2m)

 ポイント
 塩谷までJRを利用し登れるが、帰りの時刻が気になる。海が近いので海岸線が特に綺麗だ。
林道ルート
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 塩谷駅から踏み切りを越えて、真っ直ぐ一般道路を辿る。送電線を潜ると除雪終点になる(現在は、高速道路のアンダーパスを越える)。
  国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2011.3.18」へ 周辺地図  JR塩谷駅
塩谷駅 踏み切り 駐車場? 除雪終点
 3月18日<2011(H23)年 往復ツボ足7.161km 登り2:18 下り50>
 除雪終点の手前に右に延びる林道があり、地図を見ると奥で繋がっているようなので、この林道から取り付くことにする。雪面が硬かったので、つぼ足で行ける所まで行こうと思い奥に入って行くと、畑越しに塩谷丸山が望まれるが、直ぐに林の中を辿ることになる。
 林の中に別荘風の建物があり、立ち入り禁止の看板が睨みを利かせていた。スノーモビルの跡が林道から離れ小尾根にも向っていたので、その跡を辿ってみる。
右の林道 塩谷丸山を 別荘風の建物 林道から尾根へ
 スノーモビルの跡も、入植者が植えたと思われる五葉松と小屋がある所で引き返していた。林道まで戻ろうかと思案の末、このまま小尾根を登って行くことにする。ひと登りすると、汗ばんで来るので、ヤッケからセータに着替える。前日に降った10〜15cmの新雪の下に、先行者の足跡を感じながら登って行く。
 段々傾斜が急になり、キックだけでは滑ってしまうので、カニの様に横になりながら、足の側面を使い滑り落ちないように登って行く。簡易アイゼンを付けようかとも思ったが何とか登って行く。遂に、岩壁が迫って来て、頭を覆い被さるような錯覚に陥る。地図を見ると、岩壁が東側に延びているのと、鹿の足跡が小沢を越えて東側の尾根に向ってトラバースしていたので、鹿の足跡に足を入れながらデブリの転がっている沢状地形を渡る。
 堅雪でなかったらこの沢はトラバース出来なかったとトラバースした所で立ち止り、海の方向を見ると立岩が見えていた。この小尾根にはピンクテープが垂れているいた。登る人も居るんだと感心する。
五葉松 小屋 岩壁が迫る 立岩
 引き続き、急傾斜を登って行くが、中々台地に上がれない。ようやく、台地に上がってほっとすると、目の前にこんもりとした山頂が見えて来る。尾根に上がって余市や積丹を見ながら登りたかったが、反射板が近づくことから地吹雪が断続的に発生するので、尾根には上がらず台地を辿って行く。振り返ると赤岩山が広がっていた。山頂を見上げると、山頂標識は確認できるが、地吹雪が発生しているようだった。
山頂が 反射板が 赤岩山を 山頂が間近に
 山頂直下で、ようやく余市湾が望まれるが、積丹までは見えなかった。高度を上げると忍路の兜岬と竜ケ岬、立岩が見えて来る。
余市湾を 兜岬・竜ケ岬 立岩 桃岩
 小樽方向には立岩、樺山、真っ白な広場の廃棄物処理場、赤岩山、高島、旭展望台のある山が並んで見えて来る。
                     ←大
立岩    樺山 廃棄物処理場     赤岩山       高島        旭展望台
 山頂を見上げると、地吹雪模様なので、セータからヤッケに着替え登って行くと、山頂の岩や山頂標識が現れ、山頂越しには赤防と白防が見えて来る。山頂に上がる5、6歩はカリカリのアイスバーンで簡易アイゼンを付けようかと思ったが、何とか上がれた。
山頂 山頂の岩 山頂標識 赤防と白防
 最初に、奥の山頂に行き、余市湾をバックに錨や祠のある山頂を撮す。雪の上には辛うじて「天狗山8.6km」の標識が天狗山をバックに見える。今度は、三角点のある山頂に戻ると、標識の方向に桃岩が見えていた。
奥の山頂 祠や錨と余市 天狗山 桃岩
 地吹雪の回復を待って、余市市街、余市湾、忍路の兜岬と竜ケ岬、桃内の桃岩、塩谷の立岩を見回す。
                     ←大
余市市街 余市湾 兜岬(忍路)竜ケ岬    桃岩        立岩(塩谷)
 小樽方向には、真っ白な廃棄物処理場、赤岩山、高島、旭展望台のある山、天狗山が見えるが、小樽の中心部は旭展望台の山の陰になりよく見えない。
                     ←大
赤岩山   高島             旭展望台の山      天狗山
 奥の山頂を振り返ると、天狗山、於古発山、遠藤山、毛無山が見えるが、羊蹄山までは見えなかった。
                     ←大
天狗山       於古発山     遠藤山      奥の山頂  毛無山
 地吹雪が治まらないので、直ぐに下山する。スノーシューズを履こうと思ったが、つぼ足で下れない時点で履こうと思い225mのある尾根を目指して下って行く。目印は赤岩山を真正面に見ながら海苔ノ沢を右に見て下って行く。台地の斜面を駆け下りて行くとスキーの3人組みと出会う。
 樹林地帯で、林道を通り越したのか226mのコブが目の前に現れる。仕方が無く、小沢の渡れそうな所から林道に上がる。
 林道の分岐にはバケツの目印があるが、NTTの電柱「第一丸山幹19直17H10」が立っていた。途中、朝里から与一を繋ぐ高速道路の工事標識が見えた。塩谷駅に辿り着くと丁度良い2両編成の列車が来た。
林道の分岐を 目印の電柱 高速道路の工事標識 列車が来る
 3月9日<2002(H14)年 スキー 登り2:05 下り1:47> 北の山游詩:風と日光

 アクセス
 小樽方向から塩谷駅を過ぎて直ぐ、踏み切りを越えて左へ行く。突き当たりには、「除雪の邪魔だから駐車しないで」という張り紙があった。我々は、戻って、住宅地の除雪車で雪を寄せられできたスペースに駐車する。
 駐車場所から、スキーを持って、除雪された道路の終わりまで10分位歩く。ここから、頂上が白い煙を巻いているのが見えた。ここを直進すると、10分くらいで林道が分岐する。今日は、湿った雪なので、スキーのシールに雪が付き、高下駄状態になる。スキーの先行組みは直進し、ツボ足は沢の道に入っていた。我々はシンリさんと小宮さんのルートどおり沢に入るため右折する。
始めから山頂が 林道を登る(大×) 分岐;直進尾根・右沢 尾根取り付きの家
 林道はやがて山の急傾斜に消えて行くので、左にトラバース気味に、沢を横切り登る。すると、やや広い場所(尾根の225m地点の上近く)に出て、赤岩山が見えるようになる。ここからは真っ直ぐ頂上を目指す。途中でボーゲンの上手い女性に出会う。我々のスキーを見て、テレマークですねと言ってきた。頂上は凄い風なので行かなかったと言って、滑り降りていった。彼女のスキーは山スキーだった。南の台地には試験的に植えられたという五葉松も見えるようになる。
 頂上近くなると、夏道よりもはるかに展望が開けてくる。高島沖にいたフェリーはもう、オタモイの沖にいた。
                               ←大
山頂直下;左から:立岩(塩谷)・赤岩山・高島・小樽中心部・天狗山・毛無山(手稲山)
 なるほど、直下は風が強く、バウムクヘンがゴロゴロしていた。風の中にはスキーを履いた男性が1人、ボーダの男性が1人、先へ進めずたたずんでいた。追いつくと、スキーの男性は頂上に行かず、帰って行った。ボーダの男性は板をデポして登って行った。我々は風が弱くなるのを待っていたが、何時までたっても弱まらなかったので、頂上に進む決心をする。風は強く、雪は硬く、氷のようで風に押され、滑り出す。愛棒は風に押され、何度か転んだようだ。
バウムクーヘンが(大×) 風紋(シュカブラ) 立っているのが辛い(大×) 昼食場所(大×)
 ようやく、頂上に着くが、ブリザードのような地吹雪が襲ってきて、立っているのがやっとだった。写真がブレないように、ストックを刺して、体を安定させ、風が弱くなった隙にパノラマ写真を撮った。頂上の小樽側は雪庇が発達し、奥には遠藤山が視認できた。早々に頂上を後にして、風の来ないところで、小樽を見ながら昼食をする。その間に、先行していたスキー2人組みは、裏側(南)から頂上に着いたようで、盛んに犬が吼えていた。それも、すぐに静かになった。
           ←大
余市市街            兜岬(忍路)竜ケ岬
           ←大
立岩(塩谷)         赤岩山    高島  小樽中心部
 帰りは硬いゲレンデをスキーが下手なので、ジグザグを切って滑る。風に押されてウンドウサーフィン状態になってしまうところもあり、風に負け何度か転ぶ。途中からは登って来た沢ではなく、尾根伝いに下る。下りきると、家があり、登ってきた林道に下りた。

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 二人の山行記録
 2011(H23)年3月18日(水) 晴れ 強風 堅雪 往復つぼ足7.161km 登り2:18 下り50
 7:15塩谷駅着 7:19塩谷駅→7:31右の林道へ→7:48林道から尾根へ→7:54小屋→8:21岩壁下→8:48台地上→9:07反射板横→9:37山頂9:49→10:14林道へ→10:19P129分岐→10:27除雪終点→10:39塩谷駅 10:49塩谷駅発
 2002(H14)年3月9日(土) 曇り・晴れ 強風 堅雪 スキー 登り2:05 下り1:47
 8:50駐車場→8:59除雪終点→9:09分岐→9:55広場→10:55頂上→11:23昼食場所11:53→12:20広場→12:53家→12:56分岐→13:03除雪終点→13:12駐車場所