札沼線 

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 札沼線(さっしょうせん)は、1935(S10)年に札幌と沼田を結ぶ全線が開通したが、1943(S18)年、樺太鉄道に転用するために、当別〜沼田間のレールが撤去された。戦後、1956(S31)年11月16日に全線の運行を再開したが、再び、1972(S47)年6月19日に新十津川駅 と沼田駅間が廃止された。今は、桑園駅から新十津川駅間の29駅を結んでいる。沿線に教育大学や北海道医療大学などがあることから、1991(H3)年3月16日より学園都市線と呼ばれるようになった。駅舎には、昭和の旅愁が漂っている。
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 中小屋駅 <2017(H29).1.21>  国土地理院地図   周辺地図
 この辺りの最高峰になる三角点:本中小屋2(309.1m)と三角点:町林道(208.8m)のある241m峰をバックにして駅舎が建っている。車掌車を改良した駅舎の中に入ると、時刻表が目に入る。
駅舎 駅舎内(入口から) 駅舎内(入口を) 時刻表
 本中小屋駅よりもシンプルで、依頼文や運賃表はあるが椅子は無ない。南側の踏切の信号機は冬支度でカバーが掛かっていた。踏切を渡って、反対側から見ると樺戸の山々が奇麗に見えた。帰って来てから駅名標を見るのを忘れてしまったことに気が付く。
運賃表 踏切 線路の反対から 樺戸の山々が
 
 本中小屋駅 <2014(H27).11.4>  国土地理院地図   周辺地図
 本中小屋山(夢の四阿)をバックに車掌車を改良した駅舎が佇んでいる。近づくと駅名標「本中小屋/MOTONAKAGOYA/石狩金沢 中小屋」が目に入ってくる。駅舎は車掌車を改良した物だが、改造され椅子が設置されている。トイレはそのままのようだ。時刻表も架かっている。
駅舎 駅名標 駅舎内 時刻表
 壁に、運賃表、依頼文、ワンマン列車の乗り方も架かっていた。外に出ると、名所案内があり、「中小屋温泉0.7km徒歩10分/町営スキー場0.7km徒歩10分/林道からの展望1.5km徒歩20分/無線中継所と展望2km徒歩30分」となっている。林道からの展望や無線中継所へは、中小屋温泉横にある落ちた橋から辿る林道のことなのだろうと思うが、時間と距離が違いすぎる。
運賃表 依頼文 乗り方 名所案内
 プラットフォーム側には、学園都市線と書かれた新しい駅名標がある。札幌方向の鉄路を眺め、新十津川方向を眺めていると、ワンパンカーが入線して来た。駅舎と気動車が合体するのを楽しみ、昭和の空間を後にする。
駅名標 札幌方向 新十津川方向 駅舎と気動車
 

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 二人の散歩路記録
 2017(H29)1.21(土) 20115(H27).11.4(水)