猿島(標高40m)

 ポイント
 横須賀市の沖に浮かぶ宮内庁所有の無人島。旧日本海軍の遺構と日蓮洞がある。最北の突端はヨネノ根、東端はオイモイノ鼻と呼ばれている。宮標石はヨネノ根、オイモイノ鼻、南東の道端にある(南西にもありそう)。

 アクセス
 横須賀中央の新港を目指す。船着場近くの駐車場は有料で混み合う。
 国土地理院地図 GPSトラックは野山の地図帖「2010.10.11」へ Google マップ
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 10月11日<2010(H22)年 一周3.3km 2:05>
 朝早く駐車場に着いたので、空いていた。早速、船着場に行き大人1200円、小学生600円のチケットを買う。一時間に一本なので、時間があり、隣の三笠公園で遊ぶ。遊んでいるうちに時間が着たので船に乗り込む。船着場は軍艦三笠の隣にあるので、公園から見えない側面が良く見えていた。
駐車場 船着場 チケット売り場 戦艦三笠
 孫は船首に座り、猿島が近づくのを楽しんでいた。猿島唯一の砂浜が目の前に見えてくる。振り向けば、富士山がくっきりと見えていた。
船首から 猿島 猿島のビーチ 富士山
 10分位で海に突き出た猿島の桟橋に着いて、そこから歩くと、ゲートがある。船を振り向くと後ろに富士山も見えていた。道端に公園の標石を見付ける(公園と朱書されているが宮標石?)。
連絡船 桟橋ゲート 富士山と船 公園の標石
 砂浜には、白い花が咲いていた。孫たちは、早速、砂浜で遊び出す。私は一人で、管理棟の周辺を見て回る。横須賀市一級基準点55の金属標もある。海軍港碑があり、その側面に「左江九百五十/右江百八十/北正面ヨリ東江三」等と記されていた。
白い花 ビーチ 金属標 海軍港碑
 猿島の概要や地質を記した解説板もある。地質は、大部分が関東ローム層で黒いのは砂鉄とのこと。スコリア粉が含まれているところがあるのは火山性と言うことだろうか。看板の地図を眺めて回る順番を決めて出発する。地図を見ると植生はスダジイの森のようだ。管理棟を眺めて、奥へと進むと猿島の自然と歴史が記されて解説板がある。
猿島の概要 地質 管理棟 地図
猿島公園 エコミュージアム猿島

SARUSIMA PARK
猿島の概要
猿島は、横須賀市沖1.7kmに位置する「東京湾唯
一の自然島」です。人の住んでいない約5.1ha(横
浜スタジアムの約4倍)の島には、貴重な生態
系や動植物が残っています。
また縄文、弥生の遺跡から江戸、明治、昭和の
要塞島としての歴史的建造物が残る、自然と歴
史が折り重なったふしぎに満ちた宝島です。
猿島ではこれらの資源を活用して、島全体がま
るごと博物館となる「エコミュージアム猿島」と
しての運用を目指しています。
=以下省略=
Information

Sarushima Island 1.7km off the cast of
Yokosuka and is the only natural island that remains
in the Tokyo Bay.Precious ecosystems,animals and
plants abide in the deserted island that spreads on
an area of approx.5.1ha(equivalent to four times
the size of Yokohama Stadium).Historical
monuments,including ruins of the Jomon and Yayoi
periods and fortresses from the Edo,Meiji ando
Showa periods still stand today,making the island a
true wonderland abundant of natural and historical
treasures.Sarisima Island boasts itself for all ites
great resources making it a natural open-air museum
that is !Eco-museum!Sarusima.
=The rest is omitted=
猿島の自然と歴史資源
NATURAL AND HISTORICAL RESOURCES ON SARUSHIMA ISLAND
猿島の台地の上や急斜面はうっそうとしたタブの原生
林やスダジイの林でおおわれ、林床にも様々な植物が
見られます。また岩礁。砂浜、転石の3種類の海岸を持
っているのも大きな特徴です。これらの場所には鳥類
や昆虫類・魚類・貝類などの多様な動物たちが棲み、
豊かな自然環境を形成しています。
一方で猿島には、豊かな自然と折り重なるように古代
の遺跡から現代の軍事要塞に到るまで、様々な歴史
的遺産が残っています。
猿島の豊かな自然環境と歴史遺産を守るため、みな
さんのご協力をお願いします。
                   横須賀市
The top the plateau and steep slope are covered by
dense evergreen woodlands(Machilus thunbergii and C.
Cuspidata var.Sieboldii)and the forest floor is also covered
by bvarious plants.One of the characteristices of the island is
that there are three types of shores:the rocky shore.,the
sandy berach,and the boulder stone shore.A large diversity
of living creatures such as birds,insects,fishes and shells
inhabit these locations creating a rich natural environment,
Many historical heritages ranging from ancient ruins to
modern military fortresses still remain today in the rich
natural setting.Thus,we would like thank you for your
co-operation in the preservation of the natural environments
and historical heritages pn Sarushima Island.
                 YOKOSUKA CITY
 道標「日蓮洞460m/トンネル230m/桟橋/広場」が現れる。広場は直ぐ目の前なので行ってみると、ベンチとテーブルがある。草原の中に運輸省横須賀港の四等三角点を見付ける。広場からの展望は木立に囲まれているので限られていた。
道標 広場 三角点 広場から
 次に、展望台を目指し階段を登って行く。展望台に着いたら閉鎖されていてがっかりする。それでも、カメンライダー初代ショッカーの基地だったことに免じて後にする。木道を下って行くとトンネルの入口になる。
展望台へ 展望台 木道を下って トンネルへ
 トンネルを抜けて尾根道に上がると、左右壁(切り通し)の道になり、第一砲台の解説版がある。南側の暗いトンネルを抜けると木漏れ日の差し込む空間が出現する。
トンネル内 左右壁に 第一砲台 木漏れ日
 抜けた所に解説板があり、そこは地下施設のようだ。煉瓦の解説「フランス積み」もある。
奥のトンネルを 地下施設 トンネル フランス積み
 一番大きく暗い「愛のトンネル」を抜けると、何時の間にか木道になっていて、弾薬庫も見えて来る。弾薬庫の説明板や兵舎の扉と思われる所を通過すると三叉路になる。ここから元来た道を引き返して分岐に戻ると、道標「トンネル40m/広場80m」「日蓮洞100m/展望台150m」がある。
トンネルを抜ける 弾薬庫 弾薬庫の解説 道標
 最初にオイモイノ鼻方向に行き、台場跡を訪れて見る。台場跡は広場になっていて案内板や江戸時代末期の台場跡の看板がある。更に、海岸へは階段があり下ってみる。海岸は釣り人で溢れていた。波打ち際の岩の上には8の字が刻まれた宮標石があった。観音崎方向の海上には、三角に突き出た二又岩が見える。その延長線に防衛大学校のタワーが見えた。
台場跡 台場跡から海岸へ 宮標石 二又岩
 斜面に咲くカタバミの黄色い花を見ながら元来た道を引き返し、分岐から日蓮洞を目指す。途中展望が開け海が見え、対岸の房総半島が覗けると思ったら、円形の砲台跡で看板が設置されていた。日蓮洞に向うと、釣り船が見えて来る。
カタバミ 対岸 砲台跡 釣り船
 道標「日蓮洞30m」から、急な階段を海岸線へと下って行く。ご一行さんは一寸疲れ気味だが、それでも下の日蓮洞まで頑張る。ようやく到着するが、期待したほど見るべきものが無い。
日蓮洞へ ご一行さん(大×) 日蓮洞
 日蓮洞から海岸線に下りる階段があるの。再び、急な階段を海岸線へと下って行く。海岸線を辿って行ける所まで行くと、岸壁に穴がある。宮標石の見付ける。岩場は釣り人がいる。どうして行けたのかと皆で話すが結論はでない。
階段 宮標石 釣り人
 再び、戻って素通りした砲台跡群を見て回る。良く見ると真中にアンカーボルトが円く並んでいた。再び、最初に入ったトンネルを入り直すと、上に延びる階段があった。
砲台跡 アンカーボルト 砲台跡 見上げる
 トンネルを抜けると、暗い切り通しが明る感じる。素通りした兵舎等を眺めながら木道を辿って行く。陽が射すと両壁の煉瓦も赤味を増して見える。
再び切り通しを 兵舎 木道を レンガ
 最後に、順番が逆になってしまったが、要塞説明板を見る。木道は何時の間にか石畳に変り、チビッコ達のご一行さんが上がって来た。随分、人気のあるところのようだった。孫が砂浜で遊ぶというので、私一人で一足先に船に乗り中央公園でも行ってみようと分かれる。船着場に着くと戦艦三笠の全容が見えて来る。
要塞説明版 石畳を 猿島を後に 三笠を

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 二人の散歩路記録(遊びの時間を含む)
 2010(H22)年10月11日 一周3.3km 2:05
 9:43桟橋→9:51海軍港碑→10:03広場→東側の道へ→10:11展望台→東側の道へ戻る→10:21トンネル→10:22第一砲台→10:25砲台地下施設→切り通し→10:29弾薬庫→引き返し→10:34日蓮洞100m分岐→10:36台場跡(江戸)→10:39オイモイノ鼻→10:42日蓮洞100m分岐→10:44砲台跡→10:45日蓮洞30m→10:47日蓮洞→10:49ヨネノ根→10:57日蓮洞分岐100m→11:03→トンネル→切り通し→11:08入口の要塞看板→ビーチで遊ぶ→11:48桟橋