羅臼岳(1660.4m)               OK
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 ポイント
 良く手入れされた登山道だが、熊に注意する必要がある。標識や岩のペンキも良く整備されている。頂上直下の岩場には清水がスダレのように垂れて綺麗だ。
 景色は最高で、国後島が手にとるように見える。
羅臼岳
 岩尾別コース

 アクセス
 羅臼岳へは、斜里から334号線で、宇登呂を経て、岩尾別を目指す。途中、知床横断道路を知床五湖側(左)に曲がる。更に進むと看板があり、それを右に曲がる。行く途中から羅臼岳が間じかに見える。ホテル地の涯に着き、ホテル前の駐車場に駐車する。駐車場の横にある道標にしたがい、山側へ行くと、木下小屋があり、その傍に登山届がある。カーナビにホテル「地の涯」の電話番号01522−4−2331を入れると便利だ。
  国土地理院地図  周辺地図
知床横断道路左へ 知床五湖の道右へ 地の涯にある道標 木下小屋
 6月29日 <2002(H14)年 登り4:40 下り3:10>         北の山游詩:国後の風
 定年記念と結婚記念に羅臼岳を選び、29日0時に家を出た。斜里あたりは、若い頃住んでいたところでもありやはり懐かしい。33年ぶりの羅臼岳自体は変わっていないようだったが、道路が全線舗装になっていて、木下小屋も立派になっていた。
 早速、登山届けに記入して、案内板を見て出発する。登山道は鬱蒼とした森の中に延びている。
木下小屋 登山届 案内板 鬱蒼とした森を登る
 「オホーツク展望台までは、アリが多く、そのアリを熊さんが食べるので、熊さんが出ます」という看板があり、当然、熊はいますということだ。看板のとおり、途中の道には無数のアリがいて、藪を見るとなるほど熊印のスパイクシューズの跡がいたるところに確認できた。鬱蒼とした森の中なので、なお更不気味だが、チシマフロウやミヤマハナシノブが咲いているので少しは気が紛れる。隣のサシルイ岳、三ツ峰を木の間から見ながら登る。時々、頂上も垣間見える。一汗かくと、看板にはオホーツク展望台と記されていた650mの岩峰に着く。
ヒグマの注意喚起 チシマフロウ(大×) ミヤマハナシノブ(大×) オホーツク展望台(大×)
 オホーツク展望台の裏には踏み跡があり展望が開けているが先客がいた。帰りに寄ろうと、先を急ぐ。コバニイチヤクソウが咲く登山道を辿って行くと、時々森が切れ見晴らしが良くなり、峰越しに山頂が覗いて来る。
展望台の岩場 コバノイチヤクソウ(大×) 時々森が切れる 山頂が見え出す
 音音別岳方向も開けて来るが、それも束の間で、鬱蒼とした森になる。沢に差しかかると弥三吉水(やそきちみず)の棒杭があり、沢に下りると広場になっている。
遠音別岳方向 鬱蒼とした森 弥三吉水(大×) 弥三吉水
 極楽平からは山頂が望める。極楽平には銀冷水の立派な標柱があった。銀冷水はもっと上にあるはずだが、設置する途中なんだろうか?その後、羽衣峠の標識が出てくるが峠の認識ができなかった。まもなく、今度は正真正銘の銀冷水の標識があり、広場になっていた。
 ここまでは、良く手入れのなされた登りやすい道だったが、残雪が現れだす。今度は、雪渓の上を一直線に登って行く。
極楽平(大×) 山頂が見える 残雪が現れる 雪渓を直登する
 この日は暑くて、バテバテになった。それでも、三ツ峰やサルシル岳を見ながら登る。時々、振り向くと知床五湖と海が見えていた。雪渓の上部には、流されたと思われる土や枯葉が氷河のモレーンの様に堆積していた。
 羅臼平の手前で雪渓が切れると小さくて、色が濃いユキワリコザクラが咲いていた。写真を撮していると女性が上がってきた。しばし、花談義だった。どうやら、ジムカデが盗掘され、その跡を見に来たらしい。高山植物はツガザクラ、キバナシャクナゲ、ミネゾウ等が咲いていた。羅臼平近辺の残雪は新雪と言っても良いくらい真っ白だった。6月に降った雪が残っていたのだろう。
知床五湖 雪渓の上に堆積物が ユキワリコザクラ(大×) エゾノツガザクラ(大×)
 羅臼平上がると見通しも良く、ほっとする。ここには木下ケルンや熊の食害を防止するボックスが設置されていた。先ほどの女性は木下ケルンのところに居た縦走者数人となにやら話しをしていた。縦走者は熊よけのボックスを使わず、ケルンやボックスの横に荷物を置いて、羅臼岳に登っているようだった。
 三ツ峰を見上げると、ほのぼのとする熊の形の残雪があった(みなさんは何に見えますか)。
木下ケルン 熊避けボックス 三ツ峰 三ツ峰の残雪(大×)
 羅臼側に行くと、国後島が間じかに見えるようになる。再び、登山道を引き返して、山頂を望みながら山頂を目指す。振り返ると、三ツ峰が見えていた。
国後が見える 頂上を望む ウメバチソウ(大×) 三ツ峰を望む
 平らな羅臼平に慣れてしまったので、頂上へ取り付く岩場は結構なものだった。途中の岩場にはスダレの様に清水が垂れていて、思い思いの容器で飲んでいた。われわれは手で冷たさを実感したのみだ。岩場には込めばツガザクラ、ミネゾウが咲いていた。岩場越しには知床五湖が見えて来る。
岩清水の簾 コメバツガザクラ(大×) ミネゾウ(大×) 知床五湖を望む
 キバナシャクナゲやイワウメの花を見ながら登って行く。山頂直下は赤いペンキの矢印に導かれ、大きな岩をよじ登ると、最後に切り立った岩の上に頂上が見えてきた。
キバナシャクナゲ(大×) イワウメ(大×) 頂上が見え出す
 頂上で記念写真を撮そうとすると、山頂標識の近くだったので、写真のシャーッタ係を二度仰せ付かる。われわれは三脚を立て写真を撮っていると、娘から労いの電話が来た。また、愛棒と孫の話しで盛り上がっていた。記念写真は三脚を使うよりも、撮してもらった方が、三ツ峰や硫黄山がバックに撮る。先ほどの花の女性が望遠レンズで羅臼湖等を真剣に撮していた。
 羅臼湖と遠音別岳、三ツ峰と硫黄山、羅臼と国後島などが見える。国後島は霞んでいたが、チャチャ岳が同定できた。羅臼湖は意外と大きく、遠音別岳は鉤形に尖っていた。知床横断道路は眼下に白い筋となって見えていた。
頂上(大×) 羅臼湖と遠音別 三ツ峰と硫黄山 羅臼と国後
 われわれは国後島の見える岩場に陣取って、昼食をしていたら、山頂にいた男性が利尻山は20回登ったという人と明日、利尻山へ行くという人が話しをしていた。利尻山は随分と人気がある山なんだと再認識した。
                     ←大
                              硫黄山 三ツ峰                      国後島
 知床半島を挟んで、太平洋側に羅臼、真ん中に羅臼湖や遠音別岳、オホーツク海側に宇登呂が見渡せる。
                     ←大
  羅臼                羅臼湖    遠音別岳                     宇登呂
 国後を見ながら昼食をしていたら、後からきた数人が、風上に座り、タバコを吸い出した。美味い美味いとバカバカ吸っていた。われわれは堪らず、昼食中だったが太平洋側の岩の上からオホーツク海側の崖ップチの砂地へ引越した。折角の空気が台無し、何かを落としたときのように、寂しい心に!コノー、ウスノロー(>0<)/ と叫びたかった。
 気を取り直して、斜里、宇登呂、知床大橋、知床五湖を見渡す。
                     ←大
 斜里                             宇登呂と大橋               知床五湖
 頂上直下を降りていると、夫婦連れが登ってきた。羅臼から登ってきたと言っていた。ご婦人は5時間以上もかかり、私のレベルを超えていると、疲れた様子で話していた。羅臼平に下ると、歌碑はあるが登山者が憩っていたので、撮さずに三ツ峰を見上げて下り出す。
 帰りの雪渓は軟いところと氷の硬いところがランダムにあり上手くタチグリできなかった。ツバメオモやオオバナエンレイソウを見ながら下って行く。 
歌碑 三ツ峰 ツバメオモト(大×) オオバナエンレイソウ(大×)
 タカネナナカマドの白い花を見ながら羽衣峠を下って行くと、知床五湖が見えていた。ウコンウツギの咲く登山道を下って行き、山を振り返り樹林帯に入って行く。
 オホーツク展望台に立ち寄ろうとしたら、動物の遠吠えが聞こえたので、熊さんかと思い先を急ぐ。オォー!この当たりを良く見ると、熊の足跡だらけだった。
タカネナナカマド(大×) 知床五湖 ウコンウツギ(大×) 山を後に
 =温泉考=
 岩尾別温泉に入浴(500円)、シャンプ、石鹸、ドライヤ、露天風呂付き。コインロッカ無し。お湯は湯船からふんだんに溢れていた。別にカムイワッカの露天風呂がある。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2002(H14)年6月29日(土) 晴れ 岩尾別コース 登り4:40 下り3:10
 7:05登山口→7:45・6km→7:54オホーツク展望台→8:20・650m岩峰→8:22・5km→8:39弥三吉水→8:49・4km→8:50極楽平→9:16・3km→9:39羽衣峠→9:42・2.2km→9:52・2km→10:30羅臼平→11:45頂上12:25→13:23羅臼平→13:35銀冷水→13:44・2km→13:53羽衣峠→14:31極楽平→14:32・4km→14:37弥三吉水→14:49・5km→14:50・650m岩峰→15:08オホーツク展望台→15:12・6km→15:35登山口