音江山(795.4m)剣山(529m)

 ポイント
 音江山だけを登るなら市道沖18号線(鳩乃湯)からの方が登り応えがある。沖里河山から縦走する方がきつい登りが無いので楽だと思う。イルムケップスカイライン(林道)を歩き縦走する選択肢もある。
市道沖18号線(鳩乃湯跡)コース
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 アクセス
 市道沖18号線に入り、イルムケップスカイライン入口(鳩乃湯跡手前)を目指す。イルムケップスカイライン入口の手前に待合川に架かる橋があり、その手前に駐車場と登山口がる。
 国土地理院地図 Google Map
 6月12日<2012(H24)年 往復7.382km 登り2:04 下り2:28>
 縦走も視野に入れて、鳩乃湯跡の駐車場に駐車し、準備をしていたら霧雨が降ってきた。そのうち上がるだろうと思いながら登山口に向かう。入口にはコースの案内板が立っていた。良く見ると、音江山は音江連山登山コースから外れているようだ。
 登山道に入ると、草が茂りだしていた。一瞬、この先大丈夫かなと不安がよぎるが、要所要所に登山コースの看板もあり、良く整備された道になっていて安心する。上から、膨らんだリュックサックを担いだ男性が早々と下って来る。それを見た愛棒は、タケノコに期待を膨らませているようだった。
案内板 入口 草が茂りだし コースの看板
 道端にはフッキソウ、タチツボスミレ、スダヤクシュが咲いている広い登山道を登って行く。急登を乗り越えると、剣山の看板が立ち、山頂へは踏み跡が付いている。山頂へは待合川沿いの広い林道が合流しているはずなので、帰りに登って見ようと思う。
スダヤクシュ(大×) 広い登山道 剣山 標識
 剣山からは細尾根の岩の道になるが、一コブ越えると下り気味になり平らな道を辿って行くので一息つける。目の前には、われわれよりも遅いペースで登っている男性がいて、珍しく追い越してしまう。
 倒木を交わして、登って行くと、急登が待ち構えていた。人の話し声を聞きながら急登をクリアすると無名山の分岐に上がる。分岐には、3人の登山者がいて、太いタケノコを持っていた。愛棒は驚いて、何処で採ったのか聞いていた。音江山へ行けば採れると聞いて、早々に分かれて、タケノコを目指す。タケノコは採った後なので、大きく伸びたのしかないので、それでも採りながら登って行く。赤平側からはラジオのスピーカが大音量で鳴っているのでタケノコを採っているのだろう。
平らに 倒木が 無名山分岐 音江山へ
 笹の生い茂った登山道だが、オオアマドコロも咲いていた。タケノコで膨らんだリュックサックを担いで、山頂に到着する。山頂には一等三角点の入霧月峰が鎮座していた。一等三角点だけあって流石に大きく、その上、縁をコンクリートで固められていた。昼食には早いので、三角点を囲んで麦芽風味の炭酸飲料を飲む。飲み終えて、記念写真を撮そうとしたら、追い越した男性が到着した。この男性は地元らしく、毎年登っているという。音江山は沖里河山から登るよりも、下から登る方が山らしいと言っていた。剣山に延びる待合川沿いの林道のことを聞いたが、残念ながら知らなかった。夏山ガイドを全巻揃えて、登山を楽しんでいるようだった。
オオアマドコロ(大×) 山頂 入霧月峰 記念写真(大×)
 山頂から北へ延びる踏み跡があったので、辿ってみようかと入ってみた。笹薮は行きは順目だが、帰りは逆目なので、早々にギブアップして戻る。男性とあいさつを交わして、先に下って行くと、霧が上がり始めた。タケノコも目が慣れてきたのか、取り残しが見えるようになってきた。タケノコを採っていると、先ほどの男性が下山をして行った。取り残しを探すので、時間がかかり縦走どころでは無くなっていた。ようやく、コブに辿り着き、倒木を交わして下って行く。
下る 霧が上がり コブ 倒木を
 再び、分岐に到着し、真っ直ぐ急斜面を下ることにする。足元をよく見ないとスリップダウンするので、タケノコ採りは禁止にしたが、愛棒はよそ見をして、転んでしまう。急傾斜を下りきると、大きな枯れ木があった。木立越しに石狩平野が望めるようになる。
再び分岐 急傾斜を 大きな枯れ木 石狩平野が
 採石場越しにも石狩平野が望めるところもあった。剣山の手前で、登り返して分岐に辿り着く。ここで、山頂へ少し登って見るが、愛棒が心配しているようなので、途中で引き返す。再び、急傾斜を下り、平らになりだすと採石場越しに石狩平野が望まれた。登山道がぬかるんで来るとエゾキンポウゲも咲いていた。
採石場越しに平野 剣山分岐 採石場越しに平野 エゾキンポウゲ(大×)
 帰りに、イルムケップスカイラインを登って行くと、道路工事のためにゲートが閉まっていた。待合川沿いの林道のゲートは開いていた。
 6月13日<2017(H29)年 往復7.450km 登り3:17 下り2:30>
 鳩乃湯跡の駐車場に車を停めて、登山口まで戻る。今日は、一台も車が無いところを見ると、タケノコシーズンが終わったようだ。登山口は、何時ものように草が生い茂っていた。しばらくは、湿地帯で足元も悪く難儀する。標識は看板が無くなり棒杭だけになっていた。剣山の登りは、急登の上に滑りやすく気を遣う。剣山分岐に上がり、振り返ると愛棒がゆっくりと登って来ていた。暫し、平野を眺めて待つ。分岐からは、剣山への踏み跡が延びているが、登らず通過する。
登山口 標識 剣山分岐 剣山の登り
 急登から解放されて尾根道を辿って行くと、「音江連山コース」の標柱がある。道端にはユキザサやタチツボスミレが咲いていた。倒木を乗り越えたり潜ったししながら辿って行く。
標識 ユキザサ タチツボスミレ 標識
 「音江連山コース」の標柱を眺めながら登って行く。最後の急登をタケノコを採りながら登り切ると無名山の分岐になる。分岐からコブに上がって行くと音江山が見え出すが、まだ、遠くに感じる。音江山から下山して来た登山者はタケノコの袋をぶら下げていた。タケノコは採り尽くされたのか、たまにしか見当たらない。それでも、ある所には4、5本あった。
標識 標識 無名山分岐 音江山
 コブに上がると、石狩平野の奥にはポロシリ山、振り返ると沖里河山と無名山、イルムケップ山の裾の越しに富良野西岳が望まれた。タケノコを採りながら山頂に到着すると、キアゲハが待っていた。
ポロシリ山 沖里河山・無名山 富良野西岳 キアゲハ
 少し早い昼食を済ませ、山頂で記念写真を写し、三角点に別れを告げて下山を開始する。途中、南へと延びる道があり、途中まで辿って見るが、道は下りだすので引き返す。多分、南側の林道に繋がっているのだろうと思う。
山頂 入霧月峰 山頂を去る 奥へと続く道
 尾根道から芦別岳と思われる山影を眺めながら下って行く。道端にはオオカメノキも咲いている。再び、コブから沖里河山、無名山、イルムケップ山、芦別岳を眺める。
芦別岳 オオカメノキ 沖里河山・無名山 イルムケップ山
 芦別岳の反対側の石狩平野も眺めながら下って行く。道端にはナナカマドも咲いていたが、採り残したタケノコを探しながら下って行く。無名山の分岐からは、急傾斜の上滑るので気を遣う。細尾根を、アップダウンを繰り返して剣山分岐に辿り着き、平野部を眺めながら一息入れる。剣山の分岐からも、急傾斜になるので、慎重に下って行く。
芦別岳 石狩平野 ナナカマド 剣山分岐から

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2017(H29)年6月13日 晴れ 往復7.450km 登り3:17 下り2:30
 8:14鳩乃湯跡駐車場→9:03剣山分岐→9:29無名山分岐→11:31山頂11:48→12:50無名山分岐→13:30剣山分岐→14:18鳩乃湯跡駐車場
 2012(H24)年6月12日 霧雨・曇り 往復7.382km 登り2:04 下り2:28
 8:39登山口駐車場→9:15剣山分岐→9:57無名山分岐→10:43山頂10:55→12:24無名山分岐→12:06剣山分岐→13:23駐車場