大野毛無山(750.4m)             OK

 ポイント
 標識も全く無く、地元関係者しか知らない山。大石の沼や檜沢の滝を巡るコースがあるが、ピクニック気分では難しい。
大石沼・檜沢の滝コース

 アクセス
 函館方向からは大野を横切る国道227号線を厚沢部町方向へ行くと、大野町きじひき高原の大きな看板がある。それをやり過ごして、登り車線を過ぎると、左側に広い駐車場がある。駐車場から中山峠方向を見ると丸太で作った大きいが目立たない標識がある。
 国土地理院の地形図 周辺地図
 5月15日 <2004(H16)年 登り2:48 下り2:20>
 駐車場の道路を挟んで反対側に「前田はたごや跡」の看板が立っている。やはり、歴史の古い大野町だと実感する。国道は引っ切り無しに車が走っているので、道路の法面を「檜沢の滝・大石の沼入口」に向かって歩き出す。入口に入って直ぐに分かり難い案内板があった。ルートは1つで、滝から沼のピストンだった。もちろん、毛無山の登山道のことは一切書かれていないが、大石の沼の延長線上にあるとHYMLの坂口さんとSEGAWAさんのHPに載っていたので、安心して進む。
反対側にはたご跡 道路の法面を 滝・沼の入口 分かり難い案内板
 初めは下りで、道端には春の花が咲いていた。愛棒は光沢のある柔らかそうな葉っぱに小さな白い花を付けているタチカメバソウを見て盛んに感心していた。カタクリは時期遅れが咲いていた。
最初は下り ヒトリシズカ(大×) タチカメバソウ(大×) タチツボスミレ(大×)
 大野川の流れる音が聞こえてくると赤い吊橋「檜沢橋」が見えて来る。この橋の板は冬季間(?〜連休明け)取り外されているようだ。吊橋だけあって歩くと揺れ動く。吊橋は丹沢の本谷橋いらいだった。通り過ぎると、檜沢の滝の立派な看板が立っていた。
吊橋の檜沢橋 看板:滝の説明 フギレオオバキスミレ(大×)
 見慣れない白い花のキバナノイカリソウ、エンレイソウ、ニリンソウ、フキサキイチゲ、ミヤマイチゲなど常連も顔を出す。檜沢の滝が上流にある沢川には丸太で作った橋が架かっていて、上流の檜沢の滝へ向かって進む。
キバナノイカリソウ(大×) エンレイソウ(大×) 丸太の橋 ニリンソウ(大×)
 途中で、「大石沼」の標識も出てくる。サンカヨウも顔を出し始める。砂防ダムが正面に見え始めると分岐になり、「檜沢の滝まで430m」と道標が道の真ん中に現れる。砂防ダムの向かって左肩に続く道を辿るが、木が倒れていたり、荒れていたので、止めて、「檜沢の滝まで430m」の道標の裏側に伸びる尾根道を進む。
「大石沼」の標識 サンカヨウ(大×) 檜沢の滝430m 砂防ダム
 道はジグザグを切って尾根に上がる。途中に花弁の細いキクサキイチゲやシラネアオイが咲いていた。滝の音がしてくると木立越しに檜沢の滝が見えるようになる。間もなく檜沢の滝の分岐かと思いGPSを取り出そうとするが無い。どうやら、車のルーフの上に置いて来たようだった。出発の時に、GPSが衛星を捕捉するのに時間がかかるので、車のルーフの上に置いて、準備をするのだが、忘れたのは2回目だった。私にとっては高価なので、駐車場まで走って引返す。駐車場に着くと、ルーフの上にGPSが載っていた。やれやれと思い、引返すが、結構膝にきてしまい、気はせくが足が思うように進まない。相棒に携帯電話で電話してGPSがあったことを伝える。途中で、相棒と再会する。相棒も一人では居られないとみえて、下ってきていた。1時間のロスだった。
 大石の沼まで430mの標識を通り越して、進むと大石の沼が現れた。沼の周りを一周できるように笹が刈られていた。
キクサキイチゲ(大×) シラネアオイ(大×) 分岐 大石の沼
 大石の沼にはミズバショウが咲いていた。沼を後にして進むとシラネアオイの群落が現れた。高度が足りないので頂上ではないと思うが、目の前のコブが頂上に見えてしまう。
大石の沼 シラネアオイの群落(大×) コブへ向かって
 コブをトラバースして進むと、頂上への道は平坦だが長く、何度か次が頂上かと思う。道標が一切ないのでなおさらだった。救いは向かいの二股岳や木地挽山、大野市街、少し遠くに駒ケ岳、が見えることだった。 頂上への道は更に、奥へ奥へつ進む。ようやく、頂上へ着くが三角点がなかったら頂上だとは思えない。
頂上への道 三角点だけの頂上
 広い頂上で、向かいの二股岳、木地挽山、大野市街、少し遠くに駒ケ岳駒ケ岳を見ながら昼食をする。
頂上(大×) 向かいの二股岳 駒ケ岳 大野町市街
 頂上の奥を見に行くと、まだ登山道があり下って行く。HTLM仲間の坂口さんの話では上川汲沢(カミカックミザワ)の新しい道へ繋がる道を作って、縦走できるようにするということだった。
 再び、大石の沼に立ち寄りミズバショウを見ながら一周する。相棒は滝に霊が宿ると信じてあまり近寄らないが、今回は、元来た道を引き返そうとする相棒を誘い、分岐からは滝へ下る。
 誰にも出会わなかったはずの登山道の草が踏みつけられ、熊ではないかと愛棒が心配するが、人間の足跡も付いていた。どうやら、滝と沼めぐりをした人たちがいたようだった。木立越しに檜沢の滝が見え出し、想像していたよりも大いのでびっくりする。
奥に下って行く道 再び沼を一周 分岐から滝へ 檜沢の滝
 登山道は、今度は滝壷に向かって急勾配の丸木の階段を下る。木段の傍にはレンガのような岩肌があり、滝と化していた。このレンガのような岩肌は乙部岳の林道で見たのとそっくりだった。滝壷には立派な看板が立てられていたので、記念写真を撮る。写真で見るよりははるかに大きな滝で高さは15mあるらしい。下って直ぐに「大石の沼まで1015m」の道標が出て来た。
急勾配の木段 レンガのような岩肌 立派な看板(大×) 大石の沼1015m(大×)
 滝を後にして、檜沢の沢を下る。「檜沢の滝まで113m」の道標も出てくる。この沢に架かる丸太の橋は結構腐ったり、折れたり、流されたりしていて荒れていた。橋が無く水の少ないところは仕方が無く、登山靴でジャブジャブ入る。登山靴は結構防水が利いていて、上がると濡れてはいなかった。最後に、砂防ダムのところの崖にとりつく。見た感じ大丈夫かと思ったが、何とか上がれた。最後に、大野川の清流を眺め吊橋を渡る。

 駐車場に着くと、マイクロバス1台と小型バス1台が駐車していて、その回りにチビッコがワイワイとしていた。引率者に聞くと、檜沢の滝と大石の沼まで行ってきたとのことだった。どう考えても、ハイキングコースではないのだが、事故も無く幸いだったと思う。チビッコは幼稚園児か保育園児で、ダニに刺されたと泣いている子もいて、引率者はダニではなく蚊だと説得していた。本当は蚊ではなくブヨなのだがと思う。
 その喧騒のさなか、覆面パトカーが目の前で1台の車を停めた。大騒ぎの中、早々に立ち去る。
滝を後に 檜沢の沢を下る 檜沢の滝113m(大×) 大野川の清流
 =松前藩の遺跡=
 上川汲沢のところで、「毛無山登山口」の看板を目にした。見てみると、大野町教育委員会の看板で、松前藩の遺跡があるように書いていた。登れるかと思い、砂利道(現在舗装)を進むと、砂利道(現在舗装)が凄く立派になる。しかし、最後に林道になり、登山口の標識も無かったので止めた経過があった。
 今回、行って良く見ると「松前藩の番所・毛無山山道入口」だった。早とちりとでも言われてもしょうがないが、どんな遺跡が何処にあるのだろう。頂上から反対方向に下る登山道はこの場所に繋がっているようでもある。
最終地点で林道に 看板
 看板【松前藩の番所・毛無山山道入口】の内容
 市渡T字路より江差方向に約5km進むと進行方向左手に下川汲橋がある。この橋を渡り北西の方向に上川汲沢の旧江差山道を150m程行くと毛無峠の入口にあたる。
 この入口付近に松前藩の番所跡があり、傾斜面の山肌に土砂崩れ防止の石積みがそのままあり、苔生していて当時を偲ばせている。そこから500m程のところに広い平地があり自然石が置いてあり、道祖神か、お墓なのかは、はっきり解明されていない。
 この番所は、当時の江差山道の旅人の事故やオオカミの襲来、クマの出現などの対処のため設置されたものと言われている。
 平成4年10月 大野町教育委員会
 この記述が解釈すると、市渡は地名で現在居るところ、T字路は入ってきた国道227号線のことではと思う。「下川汲橋」は台場山の近くにあり、台場山には江差山道の記述があるので、台場山のことのようだ?

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 二人の山行記録  (遊びの時間を含む)
 2004(H16).5.15(土) 曇り
 登り2:48 下り2:20
 
8:42駐車場→8:50吊橋→9:05分岐:檜沢の滝まで430m(尾根へ)→9:39(駐車場へ引返し)→9:55駐車場→10:34(引返し地点)→10:35分岐:大石の沼553m→10:53大石の沼→12:25頂上12:51→14:09大石の沼一周14:12→→14:22分岐:大石の沼553m(滝へ)→14:38檜沢の滝→14:44分岐:檜沢の滝まで430m→15:03吊橋→15:11駐車場