中山湿原(872.7m)ポン山湿原(908.7m)

 ポイント(2011.6.27現在)
 緩やかなアップダウンのある舗装された作業道を辿って行くと、送電線がありその下に入口がある。910m湿原は小規模だった。
 この高層湿原には流入する川が無く、雪解け水や濃霧で湿原化したブランケット型湿原との説もあるようだ。この説が正しければ、英国やアイルランド地方で見られるブランケット型湿原が、日本で唯一中山峠にあることになるので、大事に見守りたい。湿原の表示は地図から消えた。ポン山湿原へは廃道になってしまった。
NTT作業道コース

 アクセス
 定山渓国道(230号線)の中山峠西側にある札幌開発建設部(011-832-5555)の駐車場を目指す。広い駐車場には綺麗なトイレも設置されている。
 国土地理院地図 周辺地図
時期 6/14 6/27 7/3
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 6月14日<2019(R1)年 往復8.182km 行き3:19 帰り1:39 タケノコ採りながら> 
 駐車場に車を停めて、出発すると、作業道の入口に距離標識が倒れていた。見ると、「3,520m/0m」の表示がある。パラボラアンテナまでの距離にようだ。道端にはハクサンチドリが咲いていた。作業道のゲートは解放されている。作業道を辿って行くと、ノビネチドリも咲いていた。
距離標識 ハクサンチドリ 作業道入口 ノビネチドリ
 時折、タケノコ採りの車や作業車が走ってくる。歩道中山第二線はすっかり藪に戻って跡形もない。途中、道端のタケノコを採りながら、ダラダラと辿って行く。藪の中に捨てられたペットボトルを見つけて、帰りに回収しようと道の真ん中に置いておく。道端にはツバメオモト、道端にはミズバショウ、オオカメノキが咲いていた。ポン山湿原の入口も藪になり分からずに素通りしてしまう。一つ目の送電線の下の道は、藪ではなく奥まで入ることが出来た。、
ツバメオモト ミズバショウ オオカメノキ 手前の送電線下
 二つ目の送電線の下に入ると、送電線の下にツマトリソウが咲いていた。湿原に到着すると、僅かなワタスゲが風に揺れ、オオヤマフスマが咲いていた。
ツマトリソウ 湿原 ワタスゲ オオヤマフスマ
 湿原を眺め、湿原の入口で記念写真を写す。看板は、風に飛ばされたのか藪の中にあったので、入口の定位置に戻す。帰りの道に細身のミヤマエンレイソウが咲いていた。帰りも、取り残したタケノコを探しながら引き返す。ペットボトルは何方か回収したのか無かった。作業道のゲート近くになると、タケノコ採りスタイルバッチリの若いカップルに出会う。
湿原 湿原の入口 立入禁止 ミヤマエンレイソウ
 タケノコ採りの残りのタケノコを探したので、往復ともに時間がかかってしまった。
 6月27日<2011(H23)年 行き1:20 帰りポン山湿原経由2:06> 
 開発建設部の駐車場には、誰もいなかった。土日はタケノコ採りの人々で溢れていたのではと思いながら、ゲートに近い隅に停め準備を始める。開放されたゲートを通過し、作業道を辿って行くと、白花のハクサンチドリが現れる。舗装されていない作業道を辿って行くと、いつの間にか舗装されていた。
開建の駐車場 作業道入口 白いハクサンチドリ(大×) 作業道
 道端にはミヤマエンレイソウ、ツマツリソウ、オオカメノキ、ツバメオモトが顔を出し、まだ、春が去っていないようだ。
ミヤマエンレイソウ(大×) ツマツリソウ(大×) オオカメノキ(大×) ツバメオモト(大×)
 ハクサンチドリなどの春の花を見ているうちに、送電線が見えて来る。一つ目は後にして、二つ目の送電線下に延びる道を目指す。送電線の下の作業道は、綺麗に手入れが施されていた。辿って行くと、突然、目の前が開けてくる。足元には注意書きが落ちていて、トラロープが見学路の両脇に張られていた。湿原は送電線の下に広がっているようだ。
ハクサンチドリ(大×) 入口 注意書き 湿原を
 トラロープに挟まれた見学路に沿って、奥まで辿って見る。見学路が無くなったので、引き返しながら湿原の広さを実感する。笹原ではなく、大きいな木も生育していない湿原の中に花を探す。
                     ←大
中山湿原
 道端にワタスゲ、イワイチョウ、オオヤマフスマと思われる花をみながら戻るが、一番咲いていたのは入口だった。
ワタスゲ(大×) イワイチョウ(大×) オオヤマフスマ(大×) 戻る
 湿原と記念写真を撮り、湿原を後にする。次に、通り越してきた送電線下の道を辿って行くが、コルから少し上がっているので、湿原にはなっていなかったが、湿原から流れ出ていると思われる小沢はあった。
湿原と記念写真(大×) スダヤクシュ(大×) 一つ目の送電線下 奥へ
 次に、ポン山(925m)と9風来山(79m)のコルへ延びる道があり、辿って見た。十字路や分岐が多いが、真っ直ぐ進むと湿原に突き当たった。湿原は笹で2つに分かれていて、北側の湿原にはバイケイソウと思われる葉がおおかった。南側は北側よりも大きい湿原だった。
入口 道の状況 北側の湿原 南側の湿原
 帰り道、立派な「歩道/中山第2号線/2,000m」の看板が架かる道があったが、時間切れで辿ることはしなかった。
 帰り道、道の上で右往左往している虫がいた。最初は大きなアリだと思ったが、ハネカクシの様にも見える。最後に、道の駅を見ながら駐車場へ帰り着く。
入口 歩道中山第二線(大×) ハネカクシ(大×) 道の駅を
 7月3日<2014(H27)年 往復8.274km 行き1:20 帰りポン山湿原途中撤退経由2:06 >
 開発建設部の駐車場には、タケノコシーズンが終わったためか誰もいなかった。ゲートはチエーンで閉ざされ、おまけに立入禁止の札がぶら下っていた。ゲートを交わし、作業道を辿って行き、途中で、境岳への道を探すが薮に戻ってしまったようだ。以前、立派な「歩道/中山第2号線/2,000m」の看板が架かる道も看板も無くなり、薮に戻っていたので素通りする。夜間に降った雨に道路もノビネチドリも濡れていた。
 一本目の送電線を潜り、二つ目の送電線下に延びる道を辿り中山湿原を目指す。作業道は、以前よりも荒れていたが、辿って行くと、突然、目の前に湿原が現れる。
作業道 ハクサンチドリ ノビネチドリ 湿原を
 足元には注意書きがあり、傍には露で濡れたワタスゲが揺れていて、ニッコウキスゲやツマトリソウも咲いていた。
注意書き ワタスゲ ニッコウキスゲ ツマトリソウ
 見学路用のトラロープは良く見ないと分からない位に草の埋もれていた。見学路は奥に行くに従い道が水浸しになるのでギブアップし、ビショビショになりながら引き返す。やはり、入口の付近に、一番花が見られたので、無理して奥へは行かなくても良さそうだった。
 次に、一本目の送電線下の道を辿ってみると、直ぐに藪になり引き返すが、道端に蕾のベニバナイチヤクソウを見付ける。
中山湿原 戻る ベニバナイチヤクソウ
 次に、ポン山湿原に向かうが、道が荒れて来たので、ビショビショになりながら引き返す。途中で、ベニバナイチヤクソウが咲いていた。
 林道に戻って、伸びきったタケノコを採りながら引き返す。道端には、花びらが浸潤してしまったミヤマエンレイソウ、白いハクサンチドリ、スミレサイシンが咲いていた。
ベニバナイチヤクソウ ミヤマエンレイソウ 白いハクサンチドリ スミレサイシン

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2019(R1)年6月14日(金) 曇り 往復8.182km 行き3:19 帰り1:39 タケノコ採りながら
 8:22駐車場→9:56中山歩道第二線跡→10:59/910m湿原分岐跡→11:11一つ目の送電線下11:25→11:34二つ目の送電線下→11:41湿原11:42→11:48送電線下(中山湿原入口)→13:21駐車場
 2017(H27)年7月3日(金) 曇り 往復8.274km 行き1:31 帰り910m湿原経由2:19
 7:56駐車場→9:09/910m湿原分岐→9:12送電線下→9:19送電線下(中山湿原)→9:27湿原9:28→9:47送電線下(中山湿原)→9:48送電線下散策9:54→9:57/910m湿原分岐→
途中撤退→10:10ポン山湿原分岐→10:44中山歩道第2線跡→11:47駐車場
 2011(H23)年6月27日(月) 曇り 行き1:20 帰り910m湿原経由2:06
 8:07駐車場→9:02/910m湿原分岐→9:08送電線下→9:20送電線下(中山湿原)→9:27湿原9:32→9:51送電線下(中山湿原)→9:57送電線下散策10:09→10:13/910m湿原分岐→10:35ポン山湿原→10:56/910m湿原分岐→11:07中山歩道第2線入口→11:50駐車場