藻岩山(530.9m)377m峰
コース 旭山記念公園 観音寺
(慈恵会)
小林峠 北の沢 藻岩下 軍艦岬
尾根往復 ゲレ往復 幌南往復
観音寺経由 旭山経由 峠⇒藻岩下 尾根⇒ゲレ ゲレ⇒尾根 幌南⇒ゲレ 割栗岬
藻岩下(スキー場)コース

 ポイント
 藻岩下のコースは、尾根伝いの登山道とスキー場のゲレンデに延びる作業道があり、組み合わせて楽しめる。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 国道230号(石山通)南36条交差点から道標に従い山側に入ると、「北斜面スキーロッジ」前に着く。ロッジ前は広い駐車場となっている。
 国土地理院地図 周辺地図
スキー場の駐車場 登山口の看板
尾根→ゲレンデコース
 7月21日<2010(H22)年 往復5.071km 登り1:03 下り55>
 駐車場から山鼻川の沢に下って行くと、雪友荘が見えて来る。その左側に、藻岩山登山道ルート図の看板があり、登山口となる。最初、山鼻川沿いの登山道だが、直ぐに、尾根に上って行く。道端には、蒸し暑さで活動を止めたのか、カタツムリがだらしない格好でぶら下っていた。
雪友荘 案内板 登山口 カタツムリ(大×)
 道端にはオオダイコンソウの黄色い花が咲いていた。登山道が岩場になり、ジグを切って上って行くと、鳥獣保護区の赤い看板が見えて来る。軍艦岬へ下る古の登山道があるはずだが、跡形も無くなっていた。今度は尾根道になり377mのコブへと登って行くが、少し夏草の生い茂った登山道が続く。
オオダイコンソウ(大×) 岩が 軍艦岬への廃道 377mのコブへ
 道の真中にコガネムシが暑さでグロッキーになったのか動かずじっとしていた。337mのコブを越えると、緩やかに下りになり、ゲレンデや山頂方向が見えてくる。クルマユリも一株だけ咲いていた。林を抜けるとうさぎ平に飛び出す。
コガネムシ(大×) ゲレンデを クルマユリ(大×) うさぎ平に
 登りながら振返れば、イチャンコッペ山などの支笏湖の山々が見え、登るに連れて角度が変り真駒内のアイスアリーナ、ホワイトドームが見えて来る。うさぎ平には桃岩に下る踏み跡があったが、今はパイプが2本立っているだけだった。登山道はゲレンデを横切って登る道と木段を登る道に分かれるので、木段を登る道を選ぶ。
イチャンコッペ山 アイスアリーナ ホワイトドーム 木段を(大×)
 登り切ると、とど松の暗い森になり、自衛隊のフェンス越しへと辿って行くと、ロープウェイ山頂駅前の広場に出る。藻岩神社の傍を通り、工事中の駅舎を覗くが、工事は思った程、進んではいなかった。
自衛隊のフェンス ロープウエイ山頂駅 藻岩山神社 工事中
 ハマナスやエゾアジサイが咲いているリフト跡脇に延びる階段を登って行くと営業を中止したスカイホール531の前にでる。この建物の屋上には上がれないと思っていたが、屋上に人影が見える。
ハマナス(大×) エゾアジサイ(大×) 石段の登山道 スカイホール531
 早速、見納めと思い屋上へ上がって行くと、何時もの風景が展開していた。左から円山、一段とノッポのJRタワーと白いツドーム、うねって流れる豊平川、ホワイトドームと霞んではいるが見えていた。
円山 JRタワー 豊平川 ホワイトドーム
 南側を見れば、真駒内のアイスアリーナ、硬石山の奥に藤野富士や藤野三山、その奥に神威岳や烏帽子岳などの定山渓の山々が霞んでいた。
アイスアリーナ 藤野三山 砥石山 神威・烏帽子
 屋上に設置されていたテーブルやベンチは片つけられていたので、登山者は屋上の一角に残った円い三角点の台座に座って憩っていた。われわれも、台座に座り麦芽風味の炭酸飲料を飲む。目の前には数匹のキアゲハが舞っていた。一息入れて、展望台の看板の前で古い屋上で最後となる記念写真を撮す。帰りがけ、真駒内方向にはアイスアリーナが見えていた。
三角点の台座 キアゲハ(大×) 展望台の看板(大×) アイスアリーナ
 屋上から下に下りると、リフト駅跡の所に山頂標識があるので、最後の記念写真を撮す。建物の北側に回ろうと思ったら、バリケードが張っていて中には入ることが出来なかった。工事で抉られたレンガの階段には壊れたレンガが散らばっていたので、塵にするにはもったいないので、丸く面取りのしたレンガを記念に一つ頂く。
 ロープウェイの山頂駅前の広場に下ると、以前、孫と遊んだ遊園地跡を見たり、ロックガーデンを見て回る。ロックガーデンは失念したのか手入れがされておらず、草が生え放題だた。その傍には、植えられている高山植物の一覧の看板が立っていた。看板に従って、植物を探すが花が咲いていない時期には難しいが、何故か一覧表に載っていないアサギリソウが元気に生えていた。
 ロックガーデンからは自衛隊の施設の南側から下って行く。夏草の茂ったゲレンデを下って行くと、ウサギ平越しに市街地が広がっていた。木段を下るよりは膝に良い緩傾斜の登山道を、ウサギ平めがけ下って行く。
リフト駅跡の山頂(大×) ロックガーデン ガーデンの花 ウサギ平
 途中で、頭上に小型ジエット機が飛んで行く。ウサギ平に着き、二本のパイプのところから藪ぎして桃岩の片鱗を見ようと、足を踏み入れると刃を上に向けたナイフが落ちていた。踏まずに済んで良かったと思いながら、踏んでしまう運の悪い人を作らないために回収し、パイプの根元に刺していおいた。
 帰りは、何時もの様にゲレンデの肩に延びている登山道を下って行く。ゲレンデには黄色いコウゾリナや小さな花のハエドクソウを見ながら下って行く。
小型ジエット(大×) ゲレンデを コウゾリナ(大×) ハエドクソウ(大×)
 道端には、蛾が羽を広げた状態で死んでいた。草原にはノラニンジン、クサフジ、黄色や白の小さな花が咲いていた。そんな草原の中を、アイスアリーナを目掛けて下って行く。
死んだ蛾(大×) ノラニンジン(大×) クサフジ(大×) アイスアリーナを
 11月5日<H2008(H20)年 往復4.811km 登り1:02 下り39>
 登山口の標識に従い下りて行くと雪友荘が見え、その手前から登山道が延びている。すっかり木立が裸になったので、細い山鼻川の流れが見えていた。そこから、紅葉の名残のある登山道を「377mのコブ」に向かって登って行くと、エゾリスが茂みの中で動いていた。木に登るかと期待していたが、そのまま茂みに姿を消してしまう。
雪友荘 山鼻川 紅葉の名残 エゾリス(大×)
 コブに向かって、ジグザグを切って登って行くと、岩がゴロゴロとした登山道に変わって来る。登山道脇から岩を覗きながら鋭角に曲がると、尾根道になる。この辺りに軍艦岬辺りから登って来る道があるのだが、以前あったピンクテープも痕跡も見付けられなかった。木立越しに藻岩橋が覗けるが軍艦岬への古の登山道があるミュンヘン大橋方向が特定できない。もやもやした気分で377mのコブに登って行く。
岩の目立つ道 岩が 藻岩橋を 377mのコブへ
 377mのコブから下り、コルに着くと右に札幌市街が望め、左にゲレンデ(うさぎ平コース)が開けてくる。「うさぎ平」に入ると、左からゲレンデを上がってくる登山道が合流する。右側には「桃岩」があるはずだと思っていたら、倒木があり藪が開いていたので、少し入ってみたら、桃岩の一部なのか岩が覗いていた。うさぎ平にはジグを切って登る道と直登する階段を登る2つの道がある。
札幌市街を望む ゲレンデを 桃岩の一部か? うさぎ平
 振り返るとゲレンデやコブが望め、その後に市街地や白旗山、野牛山、奥に紋別岳、イチャンコッペ山が広がっている。
                     ←大
白旗山      野牛山 紋別岳 イチャンコッペ山
 うさぎ平を抜けるとカラマツ林になり、自衛隊の施設を取り囲むフェンスに沿って進む。少し荒れ気味の道を辿ると、目の前が開け「ロープウエー山頂駅」が見えてくる。ロープウェイは、まだ、運行していた。駅舎に入り、以前掲示していた藻岩山の古地図を探すが、もう無かった。仕方が無く、ロープウエーの傍から札幌市街を覗く。
カラマツ林 自衛隊のフェンス ロープウエー山頂駅 札幌市街を
 右手に藻岩山原始林の碑の傍を通り、今はもう営業を止めてしまったリフトの傍に延びる石段の登山道を辿って山頂を目指す。登り切るとまだ営業しているもいわスカイホール531が目の前に現われる。山頂は観光客や登山者で結構な賑わいを見せていた。
原始林の碑 リフトの横を 石段の登山道 もいわスカイホール531
 天気の良いうちに石狩湾、円山から札幌市街地を眺める。JRタワーと円いプリンスホテルが際立って目立つ。豊平川に架かる弓形をした幌平橋が見えていた。
                               ←大
石狩湾      円山   札幌市街  プリンスホテル JRタワー  幌平橋
 東側には南19条大橋、南22条大橋が見えるが、ミュンヘン大橋は377mのコブの陰になって見えない。コブの右側には藻岩橋、真駒内、アイスアリーナが見える。野牛山の奥には紋別岳、イチャンコッペ山、藤野三山が見えていた。
                               ←大
南19橋 南22橋 WD 藻岩橋 真駒内アイスアリーナ 紋別 イチャンコッペ 藤野三山
 南側にはイチャンコッペ山の奥には影のような恵庭岳が望まれる。間近に砥石山、神威岳、烏帽子岳、百松沢山が見えていた。
                               ←大
恵庭岳    藤野三山             砥石山  神威岳 烏帽子 百松沢山
 山頂(屋上)のベンチに積もっていた雪を除けて座り、昼食には早かったので、ゆで卵とココアを飲む。休んでいるうちに寒くなってきたので、観光客が上り切るのを待ってラセン階段を下り、下山を開始する。リフト山頂駅跡にある山頂標識前で記念写真を写し、「もいわスカイホール531」を後にする。ロープウエーの山頂駅前には藻岩神社があり、その隣りに由来記がある。内容は、「札幌市民の父なる藻岩山は古くからスキーのメツカとして親しまれて来ました。明治45年3月30日、オーストリアの軍人のレルヒ中佐からスキー術を学んだ札幌市民が藻岩山からレルヒ直伝の一本板によるスキー登山を決行したのが札幌における山スキー発祥と伝えられています。この由緒来歴に基づき、当地における氏神(伏見稲荷大神)スキーの神(ウルの神様)藻岩山縁の(レルヒの神様)札幌冬季オリンピック開催の恩人(ブランデージの神様)を鎮座しています」と書かれていた。
ラセン階段を(大×) リフト駅跡の標識(大×) もいわスカイホール531 山頂駅前
 ロープウエーの山頂駅の裏を覗くと、係員がゴンドラの清掃をしているのを横目で見ながら札幌市街地を見渡し、山頂駅を後にする。うさぎ平を下って行くと、ゲレンデに下る道が2本あり、ゲレンデの肩を辿る道を下る。ゲレンデからはジャネットリンが舞ったアイスアリーナが真正面に見えて来る。
ゴンドラ うさぎ平を ゲレンデの肩を アイスアリーナを
 11月21日<1999(H11)年 登り59 下り57> 
屋上
 スキー場の駐車場にはかなりの車が駐車していた。登山道にはほとんど雪が見られなかったが、日陰には少し残っていた。観光道路がまだ閉鎖していないので、車が行き交っているのが見える。頭の上には、コクワがぶら下がっているのが見えた。登っているうちに天気が悪くなってきたが、頂上近くになると晴れ間が覗いてきた。
 頂上の売店は開店していたので、多くの人が憩っていた。天気が回復してきたので屋上のベンチに座り昼食を楽しむ。
 頂上からは三角山、円山が市街地の一角に見えた。砥石山、百松沢山、烏帽子岳の奥に白くなった無意根山がうっすらと見えていた。
コース 旭山記念公園 観音寺
(慈恵会)
小林峠 北の沢 藻岩下 軍艦岬
尾根往復 ゲレ往復 幌南往復
観音寺経由 旭山経由 峠⇒藻岩下 尾根⇒ゲレ ゲレ⇒尾根 幌南⇒ゲレ 割栗岬

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)

 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 尾根→ゲレンデコース

 2010(H22)年7月21日(水) 曇り 往復5.071km 登り1:03 下り55
 9:04駐車場→9:06登山口→9:37P377→9:52うさぎ平→10:06ロープウエー山頂駅→10:18頂上10:39→10:51ロープウエー山頂駅→11:04うさぎ平分岐→ゲレンデへ→11:34登山口
 2008(H20)年11月5日(水) 曇り時々晴れ 往復4.811km 登り1:02 下り39
 10:14駐車場→10:15登山口→10:42P377→10:52うさぎ平→11:03ロープウエー山頂駅→11:16頂上11:31→11:41ロープウエー山頂駅→11:50うさぎ平分岐→ゲレンデへ→12:10登山口
 1999(H11)年11月21日 登り59 下り57
 1
0:31登山口→10:58P377→11:13ロープウエー山頂駅→11:30頂上11:53→12:25P377→12:50登山口