緑岳(松浦岳:2019.9m)     ナキウサギ 

 ポイント
 第一花園から第二花園まで、切れ目なく高山植物が咲き乱れている。山頂直下の岩場にはナキウサギ、花園にはシマリスが生息している。山頂からの展望は最高だ。
大雪高原温泉コース
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 層雲峡から国道39号線を走り、大雪ダムへ右折する国道273号線を大雪湖畔沿いに南下する。銀泉台の入口を通り過ぎ、湖の南端(高原大橋手前)近くになると大雪高原温泉(看板有り)へ右折する砂利道がある。砂利道は最初石狩川沿いを進み、途中からヤンベタップ川沿いを進む。およそ10km位で大雪高原山荘に着く。
大雪高原温泉 ヒグマ情報センター
 国土地理院の地形図 GPSトラックは山の地図帳「2006.8.24」へ 周辺地図
 8月24日 <2006(H17)年 登り2:53 下り2:15>
 まず、ヒグマ情報センターに寄って見るが、沼巡りの拠点のようで、緑岳は大雪高原山荘側の左奥にある森林パトロール高原事務所が担当だった。登山届に緑岳と記帳して出発する。道を上って行くと高原温泉の大きな看板があり、煮えたぎるボッケが温泉の臭いを振り撒いていた。足元にも噴気が立ち込めている。登山口はさらに奥で、立派な看板が建っている。「緑岳4.5km・白雲岳8.0km」の道標があり、奥に行くと登山口がある。展望の無い登山道を汗をかきながら登って行く。休憩しながら後を見ると、木立越しに忠別岳が見えるのが救いだった。
駐車場から登山口へ ボッケを見る 登山口 忠別岳を望む
 一気に展望が開けてくるので、振り返ると忠別岳、平ケ岳、高根ケ原が一望できるようになる。ベンチがあり、看板があるので、見ると見晴台だった。
           ←大
展望台から忠別岳、平ケ岳、高根ケ原
 見晴台からは土壌流亡の防止を兼ねた木段が続く。登山道の抉れ防止のためか、排水口の工事を行っていた。ようやく、平になりだすと山頂が見えてくる。木段は何時の間にか、木道になっていた。
木段を登る(大×) 排水口の工事中 山頂が見え出す
 緑岳を見ながら木道を辿ると第一花園に着く。最初は、ワタスゲやチングルマのボンボリが風に揺れ、沼は東岳を写していた。立派な木道を進むに連れ、花も段々多くなる。最後に熊の木彫りのような肌をした雪渓になる。
木道を辿る 第一花園(大×) 東岳と沼 雪渓を歩く
 雪渓を過ぎると、一段と花が多くなり、可愛いエゾコザクラがピンクの絨毯に、チングルマとアオノツガザクラは白い絨毯状に咲き乱れていた。白の花の中に、目の覚めるような青色のミヤマリンドウが咲いていた。
エゾコザクラ(大×) チングルマ(大×) アオノツガザクラ(大×) ミヤマリンドウ(大×)

 後を振り返るとウペペサンケ山とニペソツ山が見えていた。やがて、第二花園に差し掛かると、木道は途切れがちになり、花々は咲き誇る密度を増して来ていた。アオノツガザクラの中にピンクのエゾツガザクラや黄色のミヤマキンポウゲも顔を出す。お花畑では花を見ながらゆっくりと歩いていると、何時の間にか、残雪の綺麗な緑岳が正面に見えてくる。

ニペソツを振り返る 第二花園 ミヤマキンポウゲ(大×) 残雪と緑岳
 お花畑の最後には岩盤の露頭部がり、アオノツガザクラの真ん中に小道が出来ていた。岩場に差し掛かるとエイエノ沢川から水が活きよい良く流れる音が聞こえた。岩場を上がると、ハイマツのトンネルが待っていた。このトンネルを抜けると平らになり、コマクサが生えていた。コマクサ平から岩肌の緑岳を望む。
岩盤の露頭部大 岩場を上がる(大×) ハイマツのトンネル 山頂を
 コマクサ平からは、ようやく、高根ケ原の白い犬の上半身が現れた。犬というよりは鳥にも見える。頂上からはどうなっているのか気持ちが逸る。
           ←大
高根ケ原の白い犬
 岩場の始まりには下山時の目印なのか、ポールが立っていた。大きな岩の上を登って行くと、岩から雲が湧いてきたように見える。岩場を登っていると、チーッという鳴き声を聞いたような気がした。ナキウサギがいても不思議でない環境だったので、耳を澄ますがそれっきりだった。平ケ岳の下に、高原沼や空沼が見えだす。
岩場の始まり 岩から雲が 高原沼や空沼(大×)
 高根ケ原の白い犬は段々下半身を現してきた。高根ケ原には小さな沼も見え、その後に、平ケ岳、隣に忠別岳、更に奥のトムラウシ山、オプタテシケ山、十勝岳も良く見渡せた。
高根ケ原の白い犬 高根ケ原 トムラウシ山を 山頂直下
 山頂直下では、後旭岳、その真後ろに旭岳、火山灰剥き出しの熊ケ岳、お鉢の一部の間宮岳と見えてくる。白雲岳も直傍に見えてきた。
           ←大
       後旭岳 旭岳     熊ケ岳 間宮岳      白雲岳
 ようやく、山頂へ到着し、早速、高根ケ原の白い犬の全景を見ることができたが、首輪は確り見えるが、胴体は太り気味で尻尾がまるで狸そのものだった。今年は雪が多かったのだろうか。改めて、白雲岳を仰ぎ見るが、風が強いので諦めて、緑岳の山頂で昼食とする。風を避け、少し下がったところに陣取る。風がないと結構暖かい。
頂上へあと一歩 山頂へ到着 高根ケ原の白い犬 山頂で記念写真(大×)
 改めて、山座同定をして楽しむ。左からトムラウシ山、オプタテシケ山、十勝岳、裏旭岳、旭岳、熊岳、間宮岳と見回す。
                     ←大
   トムラウシ山     白い犬   高根ケ原                           裏旭岳  旭岳 熊岳
 白雲岳、白雲岳には山小屋も見える。小泉岳は白雲岳の尾根の一部に見える。
                     ←大
     裏旭岳   旭岳  熊岳        白雲岳  小屋                     小泉岳
 小泉岳越しには、支湧別岳、武利岳、武華山、北見富士、三国山、西クマネシリ岳、ユニ石狩岳が望まれた。
                     ←大
                支湧別岳  武利岳 武華山 北見富士      三国山    西クマネシリ岳 ユニ石狩
 ユニ石狩岳からは山並が近づき高く見えて来る。音更山、石狩岳、少し遠くにウペペサンケ山、ニペソツ山と続き、高根ケ原越しに忠別岳、トムラウシ山と一回りする。
                     ←大
         ユニ石狩  音更山   石狩岳    ウペペ ニペソツ山                  忠別岳 トムラ
 十分山々の眺望を堪能したので、高根ケ原の白い犬に別れを告げて、岩場を下りだす。岩場を下っている時に、愛棒は声にならない声をあげ、立ち止った。ナキウサキとご対面し、大感激だった。
 道端には、コマクサを踏まないように石で円く囲んでいるところもあった。高根ケ原に向かって下って行くと、コマクサ平らに到着し、白い犬の上半身がまだ見えていた。
岩場を下る 石で円く囲んで(大×) 高根ケ原 コマクサ平から
 下っていると、ハイマツのトンネルから二人連れが笛を吹きながら登ってくる。お祭りのようでもあり、こんなに耳障りな音は無いと、愛棒と顔を合わせて吹き出す。途中で、このご夫婦に出っくわしたが、奥さんはかなり軽装で、旦那が笛を吹いてた。すれ違って直にまた吹きながら登っていった。時間が遅いのも気になった。
 再び、白い犬に別れを告げ、ハイマツのトンネルに入る。ハイマツのトンネルを抜けると一気に展望が開ける。岩場では撮し忘れていたエゾウサギギク、エゾヒメクワガタ?を見て歩く。花が多くなったと思ったら第二花園だった。
ハイマツのトンネルを抜け エゾウサギギク(大×) エゾヒメクワガタ?(大×) 第二花園へ
 真っ白なアオノツガザクラの咲き乱れる第二花園からはウペペサンケ山とニペソツ山を真正面に見ながら下る。雪渓を下り第一花園に着くと、大きなエゾリスが戸惑いながら待っていた。近づくと、ワタスゲの後に隠れてじっとしている。無理やり写真を撮ると、エゾリスは堪らず音も立てず大きく一回ジャンプして、ワタスゲの中に溶け込んでしまった。
 お花畑を過ぎると、また、展望の無い下りが始まる。途中にある見晴台の看板はこちらを向いて立っている。忠別岳や高根ケ原が綺麗なので、愛棒は珍しくベンチで憩う。私もつられて座ってしまい、暫し秋風に吹かれる。白い雲が流れ、風は木々を僅かに揺らし、囁きならがら通り過ぎる。
ウペペとニペ 第一花園へ ワタスゲとエゾリス(大×) 見晴台
 =温泉考=
 大雪高原山荘の温泉は硫黄泉で入湯料700円、シャンプ、石鹸が置いてある。コインロッカーもある。露天風呂は少し温めで気持ちが良い。木の虚からお湯が、ポコポコと小さな音を出して注がれている。目を瞑って、その音を聞いていると心地良い。平日の贅沢だと嬉しくなる。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2005(H17)年8月24日(水) 高原温泉コース 晴れ、曇り 登り2:53 下り2:15
 8:46駐車場→8:54登山口→9:20見晴台→9:36第一花園→9:55第二花園→10:34コマクサ平→11:39頂上12:21→13:16コマクサ平→13:53第二花園→14:02第一花園→14:30登山口→14:36駐車場