迷沢山(1005.3m)1000m峰

 ポイント
 北側の送電線下の展望は頂上に引けを取らない。緩傾斜の林道を辿るが、ラッセルの有る時と、無い時では登る時間がかなり違うと思う。
上平沢林道ルート

 アクセス
 札幌の定山渓と小樽の朝里を結ぶ 定山渓レークライン(道道1号線:小樽定山渓線)を走る。四ツ峰トンネルを抜けて、さっぽろ湖が川に変わり右手に瀟洒な佇まいのサイロを模した建物(小樽内川水量測候所)が現れる。この建物をやり過すと迷沢林道が右手に現れ、次が上平沢林道になる。林道の入口には2台駐車できるスペースがあった。車の行き交う道路沿いなので、除雪中の危険がなく、手間も省けるので、除雪されている方々に感謝する。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖2009.1.30へ 周辺地図
 1月30日<2009(H21)年 新雪10cm 往復スキー12.321km 登り2:48(1000m峰経由) 下り37>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 上平沢林道の入口に無事駐車でき、早速、10cm位の新雪の積もった林道を辿って行く。新雪 の下は、踏み固められたトレースが続きラクラクだった。一息入れながら振り返ると、真っ白な綿毛が生えたような定山渓天狗岳が朝日に映えていた。最初の目標は南側の送電線だが、直ぐに到着した。
上平沢林道入口 新雪の積もった林道 綿毛が生えた定天 南側の送電線が
 幹に取り込まれそうな上平沢林道の円く黄色い標識が、真っ白な風景の中で浮いて見える。また、一息入れながら振り返ると岩塔のあるヒクタ峰や定山渓天狗岳が見えていた。道端には、小枝の隙間から出たり入ったりするノネズミの足跡を見る。
上平沢林道の標識 ヒクタ峰 定山渓天狗岳 ノネズミの足跡
 白井岳、定山渓天狗岳を見ながら登って行くと、思い思いにバイパスをするトレースが現れる。行く手には北側の送電線(2本目)が見え出す。送電線の下からは隣りのつげ山が見えていた。
白井岳 定山渓天狗岳 白井岳 つげ山
 送電線の下からは真っ白な無意根山、険しい定山渓天狗岳、岩塔の聳えるヒクタ峰、丸みを帯びた白井岳、白井岳の右奥に真っ白な余市岳、長白稜の下に股下山、上に朝里岳が一望される。残念ながら余市岳の山頂には雲がかかっていた。
                               ←大
無意根山 定天      ヒクタ峰        余市 白井岳     股下山 長白稜 朝里岳
 ひたすら、バイパスはしないで真っ白な無意根山や定山渓天狗岳を見ながら林道を辿って行く。バイパスすると木立で展望が得られそうにもないとも思うが、林道の方がトレースもあり圧倒的に楽できる。しかし、先行者はバイパスして登ったのか、深く雪の積もったトレースだけになってくる。その分、雪原が真っ白で綺麗に見える。時折、今飛び跳ねたようなウサギの足跡も現れる。再び、真っ白な「無意根山」が見え出す頃に峠になる。
無為根と定天 ウサギの足跡 真っ白な無意根山
 峠からは山頂が直ぐなので、先に1000m峰に寄ることにする。誰も行かないコブだが、迷沢山よりも5.7mしか低くないので寄ってみようと思った。低いところはミズバショウが咲いている沼地なので、林道から尾根伝いに行く。1000m峰に近づくと「手稲山」が間近に見えてくる。コブは3つあり何処が1000mのコブかが分らないので、それぞれ上がって見る。どうやら、奥が一番高そうだが、見晴らしが悪く、松葉がエビフライのようにぶら下っている。戻る途中、手稲山が一段と綺麗に見えていた。
1000m峰 手稲山 松葉がエビのフライ 奥から手稲山
 一番前のコブから手稲山方向を見ると、左側に丘の様に961m峰が、西峰や手稲山が雪原に広がっていた。手稲山の山腹にはゴロゴロと大きな岩が突き出ていて、遠くに札幌市街地が広がっている。
                               ←大
961m峰      西峰 手稲山             札幌市街地
 1000m峰から峠に引き返す途中で、真っ白な無意根山、定山渓天狗岳が見え出し峠に戻る。次に、左半分木立が無い丘を登って行くと、斜面越しに烏帽子岳が見え出す。ようやく数本のテープが潅木になびいている本峰に到着する。何処を探しても峯風作の山頂標識は既に無い。
無為根と定天 山頂直下 烏帽子岳 山頂
 早速、無意根山の見えるところに陣取るが、今日は、サングラスを忘れたので、陽の光にただでも弱い目が、涙目になったので、日差しを背に手稲山を見ながらココアを飲む。遠くに藻岩山も見通せるが、札幌市街地は霞んでいる。
                               ←大
西峰  手稲山           札幌市街地    藻岩山  峰越      百松沢山   烏帽子岳
 帰りがけ、改めて、山頂から見渡すと木立越しに定山渓天狗山、岩塔のあるヒクタ峰、真っ白な余市岳、白井岳、朝里岳、股下山、長白稜、札幌国際スキー場と展開していた。
                     ←大
定天        ヒクタ峰     余市岳  白井岳     朝里 股下 長白稜 スキー場
 改めて、ヒクタ峰、余市岳、白井岳、長白稜、股下山を一望して帰ろうとしたら、小樽の方向にかすかにアンンテナのある上二股峰山(毛無山の上)と、その右に白いアンテナが光る702m峰を同定する。その奥には、何となく青い海が広がっているようだった。
 山頂からは無意根山、定山渓天狗山が見えないので、少し下がって見ると、定天の陰に羊蹄山の一部が覗いているような気がした。
 山頂を振り返り、滑り降りるが、帰りは大人しく再び林道を下る。ほぼ、トレース通りに滑り下りるが、所々にある急な所やカーブはトレースの穴に嵌っていると危険なので外す。
 林道の入口が近くなると、一人の男性が上がって来た。随分スタート時間が遅いなと思いながら、あいさつを交わす。
ヒクタ 余市 白井 上二股峰山702m峰 無意根と定天 山頂を

 =駐車考=
 駐車場所に着いて帰り支度をしていたら、中央バスが通りかかり、空いているトランクの中もろとも水しぶきの洗礼を受ける。駐車するときには、トランクは林道側にした方が良かったと、衣服やスキー等を拭きながら悔やむ。

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 山行記録
 2009(H20)年1月30日(金) 晴れ 新雪10cm 往復スキー12.321km 登り2:48(1000m峰経由) 下り37
 7:33林道入口→8:04南側送電線下→9:16北側送電線下→9:56分岐→10:07P1000m10:12→10:18分岐10:26山頂10:48→10:50分岐→10:58北側送電線下→11:15南側送電線下→11:25林道入口