神居尻山kamuisiriyama(946.7m)開拓台(469.5m)

 ポイント
 道民の森なので立派な施設がある。登山コースはA・B・Cの3コースあり、組み合わせることで縦走気分が味わえる(ピンネシリまでの縦走路は閉鎖中)
 Aコースからの登りは距離が長いので時間がかかるが、丸太の階段が少ないので登りは楽だ。山頂には三等三角点:三番川奥、Cコース上には四等三角点:開拓台がある。
案内板
コース別 A⇒A A⇒B A⇒C B⇒A B⇒B B⇒C C⇒A C⇒B C⇒C
時期 5/16 5/21 5/24 5/25 6/2 6/21 7/8 7/16 8/2 8/8 8/12 9/7

 アクセス
 札幌から当別町のふくろう街道(道道28号線)を走り、青山ダムを左手にやり過し、トンネルを出たら右に立派な看板がある。総合案内所を正面に見て、右に曲がるとAコースの駐車場があり、その奥にB・Cコースの記念の森駐車場とそれぞれの登山口がある。1999年以前はセンターハウス前だけだった。案内図にはPマークはないがCコースにも駐車場がある(道は荒れ気味)。
 国土地理院地図   Google Map
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
C⇒Bコース
 7月16日<2008(H20)年 一周6.371km 登りCコース2:08 下りBコース1:26>
 駐車場からゲートの閉じられた「民有林道牧場南線」に入り、林道を辿る。林道の分岐地点に「←Cコース登山口」の道標があり左折する。間もなく、「Cコース登山口」があり、投函式の登山届を出す。登山道の脇にはサンカヨウの青い実が見られ、トンボも飛ぶようになっていた。トンボが飛ぶとブヨや蚊がいなくなるので嬉しい。
駐車場から牧場南線へ 林道分岐(左折) Cコース登山口 サンカヨウの実
 始めは普通の登山道だが、急登になると名物の丸太の階段が現われる。一汗かいて急傾斜を登りきると、現在地を示す地図があり、その傍に「C@神居尻山まで2.2km標高400m」とある。ここは、三角点「開拓台:469.4m」に間違い無いと思っていると、愛棒が蜂だと言ってさっさと歩き出す。開拓台からは緩傾斜の細尾根になる。冬ならゾーットする所だろうと思いながら通過する。
丸太の階段 開拓台C@地点 三角点 細尾根を
 「CA山頂まで2.0km」の標柱を通過し、緩傾斜の登山道を辿って行く。「CB山頂まで1.1km」の地図もでてくる。道端には打ち上げ花火の様に炸裂したハクサンボウフウの白い花が咲いていた。「山頂まで1.0km」の標柱を通過すると、再び、急傾斜になり、天国へ続く丸太の階段地獄が待ち受けている。Bコースが合流する(BC分岐)コブ825mを目指して登って行く。
CA山頂まで2.0km地点 ハクサンボウフウ 山頂まで1.0km地点 P824mへの急登
 コブ825mを目指して登って行くとベンチがあり、その傍で丸太の階段に座って、青山ダムを見ながら一息入れる。何時の間にか岩場となった登山道を登って行くと、山裾越しに独特の形をした薄墨で画いた様な「黄金山」が望まれた。
コブ825mを 青山ダムを望む 岩場を登る 黄金山を望む
 コブ815mの手前から山頂が望まれるようになるが、山頂への尾根筋は荒々しく見える。道端には少々くたびれたヨツバシオガマ、真っ盛りのタカネナデシコが咲いていた。
山頂を望む コブ825mへ ヨツバシオガマ タカネナデシコ
 コブ825m(BC分岐)に上がると、ベンチがある。Bコースを見下ろすと、登山者が下りて行くところだった。山頂方向を見上げると、ご夫婦が一生懸命登っている最中だった。その後を追うように、山頂に向かう。途中に大きなオンコがあり、ツルアジサイも咲いていた。
コブ825m 山頂に向かって オンコの大木 ツルアジサイ
 最後の急登はやはり、丸太の階段だ。道端にはハイオトギリも顔を出す。丸太の上にはオヒラタシデムシが休んでいた。神居尻山の尾根越しからピンネシリが頭を出していた。
最後の急登 ハイオトギリ オヒラタシデムシ ピンネシリを
 尾根には避難小屋も見えるようになる。道端の草むらからミヤマホツツジが小さな花を覗かせる。ようやく山頂に着くと、先ほどのご夫婦が石造りのベンチで休んでいた。われわれは丸い方位盤の上に陣取らせていただく。昼にはまだ早いので、ゆで卵とココアのブランチで済ませる。ピンネシリの方を見ると、気の性か閉鎖されている縦走路が薄れているように見えた。
避難小屋 ミヤマホツツジ 山頂 ピンネシリを
 ピンネシリから南に一番川沿いにある小さな樺戸界山が見え隠れしていた。青山ダムと別狩岳もセットで見える。
                                ←大
ピンネシリ          樺戸界山          青山ダム 別狩岳
 町営牧野はゴルフ場に様な縞模様に見える。少し霞んで独特の形をした「黄金山」が見えるが、残念ながら暑寒別岳は雲の中だった。近くの丸山、察来山、富士形山、留久山、壮志山はよく見えた。
                           ←大
町営牧野     黄金 丸山 察来 富士形山 留久山 壮志山
 先にご夫婦が出発して行ったので、少し時間を置くために、三角点や風景を写す。西側には町営牧野や青山ダムが広がり、その後に別狩岳が、更に奥に円錐峰があるはずだが、円錐峰は確実には同定できない。北側には丸山、察来山、富士形山が続く。
山頂 三角点 青山ダム 別狩岳 丸山 察来 富士形
 北東側には目の前に小さな「坊主山」と「たぬき山」が並んで見える。奥には留久山、鷲峻山、壮志山と連なっている。ホソバトウヒを写していると、愛棒は既に下山を開始していた。道端にツルアジサイも咲いていた。
留久 鷲峻 壮志 ホソバトウヒ 下山を開始 ツルアジサイ1
 エゾシオガマを写していると、愛棒は既に825mのコブ(BCコース分岐)に上がるところだった。コブのベンチに腰掛け、靴の紐を縛りなおし急登の下りに備える。山頂を見返りCコースを下って行く。
エゾシオガマ コブ825m 山頂を見返る Cコースを下る
 細尾根を過ぎると、丸太の階段になり、下って行くと丸太の階段が崩壊している所があり迂回路が付いていた。今日一番大きな大木も現われる。Cコースには花が少なかったが、ようやくコバノイチヤクソウ、エゾアジサイが顔を出す。
迂回路が 大木 コバノイチヤクソウ エゾアジサイ

 =良い空気を考=
 私は、日帰りではラジュース(ストーブ)やガスでお湯を沸かしたり、インスタントラーメンを作らないようにしています。狭い頂上でせっかく良い空気を吸いにきた人に、排気ガスを吸わせたくないので、ポットに入れて持って行きます。少々ぬるくなっても気にしません。
コース別 A⇒A A⇒B A⇒C B⇒A B⇒B B⇒C C⇒A C⇒B C⇒C

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2008(H20)年7月16日(水) 薄曇り 一周6.371km 登りCコース2:08 下りBコース1:26
 8:33記念の森駐車場→8:43分岐→8:46Cコース登山口→9:07開拓台(C@2.1km)→9:23(CA2.0km)→9:44(CB1.1km)→9:44(1.0km)→10:00ベンチ→9:44(CB1.1km)→10:16BC分岐→10:41山頂10:58→11:08BC分岐→11:44(BA1.6km)→12:21Bコース登山口→12:24記念の森駐車場