神居尻山(946.7m)  開拓台(469.4m:Cコース)  

 ポイント
 道民の森なので立派な施設がある。登山コースはA・B・Cの3コースあり、組み合わせることで縦走気分が味わえる(ピンネシリまでの縦走路は閉鎖中)。Aコースの登山口には駐車場があるが、B・Cコースの駐車場は記念の森になる(1999年以前はセンターハウス前)。Aコースからの登りは距離が長いので時間がかかるが、丸太の階段が少ないので登りは楽だ(2013年8月2日現在荒れ気味)
コース別 A⇒A A⇒B B⇒A A⇒C C⇒A B⇒C C⇒B

 アクセス
 札幌から当別町のふくろう街道(道道28号線)を走り、青山ダムを左手にやり過し、トンネルを出たら右に立派な看板がある。総合案内所を正面に見て、右に曲がるとAコースの登山口(駐車場)とBコースの登山口があり、その奥に、大きな「記念の森」の駐車場がある。車はここまでで、Cコースの登山口は更に奥にある。
 国土地理院の地形図   周辺地図
A⇒Cコース
 Aコースからの登りは距離が長いので時間がかかる様に思えるが、丸太の階段が少ないので登りは楽だ。
 5月16日 <1999(H11)年 登り3:18 下り2:18>
 
山頂
 新車だったので、センターハウスの駐車場に置いて登る。出だしから残雪が多く登るのが大変だった。日溜りには、カタクリ、エゾエンゴサク、スミレサイシンなどが咲いていた。雪で切れないように外してあったロープを杭に掛けながら登って行く。高度が上がると暑寒別岳や黄金山が見え出す。
 途中に、看板があり「フイトンチッド」の解説をしていた。森は人体に良い影響を及ぼすとの趣旨の看板だった。
 頂上は、看護士と思われる女性陣が盛り上がっていた。頂上からはピンネシリ、隈根尻山が見えていた。
 帰りは、Cコースから下山する。登山口から駐車場までの林道は整備されて、法面にあったウドやタランポも無くなっていた。
 5月21日 <2000(H12)年 登り2:45 下り2:00>
 登山道には春の花が勢ぞろいしていた。ツルリンドウ、サンカヨウ、エゾイワハタザオ、シラネアオイ、サイハイラン、ヒトリシズカ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ヒメイチゲ、スミレサイシン、タチツボスミレ、ニリンソウ、エゾイチゲ、ミヤマキンバイ、エゾエンゴサクなどの花が咲いていた。ザゼンソウはまだ座禅状態だった。木の花はヤシオツツジが咲きかけ、山桜は1本が見事に満開だった。
 昨年と同じ時期だったので、残雪も同じ程度だった。ピンネシリへ縦走路の分岐がある尾根の取り付きも、同じ位に残雪があった。ピンネシリへの縦走路は、土砂崩れのため使えないとの看板が立っていた。
 道端に、黒いカタツムリ(ブドウマイマイ)と丸い渦巻きカリントウの様縞模様状のカタツムリを、何匹も見つける。
ツルリンドウ サンカヨウ ブドウマイマイとカリントウのような
 頂上へ着いても天気は良くならず、早々に昼食を済ませ下山した。カタクリが両側に咲く登山道を下っている途中、一瞬、隣のピンネシリと暑寒別岳が見えた。エゾイワハタザオが咲いているところを見ると、岩場なのだろう。エゾイワハタザオに似た白い花も咲いていた。
山頂 エゾイワハタザオ
 ウグイスが鳴いていたので、口笛でまねして遊んだ。愛棒は口笛を吹けば、口の皺がよけい目立つのでヤメナサイと言う。久しぶりで、金色のカナチョロ(トカゲ)も見た。体長は20cm程度だった。
 5月25日 <1997(H9)年 登り2:40 下り1:30>
 
山頂
 駐車場から10分程度でAコースの登山口に辿り着く。登山道は、途中で林道と交差する。小さなコブを何度か越えながら登って行くと、暑寒別岳やピンネシリが見えて来る。残雪が多くなり、ピンネシリの分岐から頂上までの北斜面に特に多く見られた。
 尾根に上がると風が強くなり、避難小屋で昼食と思ったが、愛棒は山小屋の中が変な臭いがするというので、山頂に着いてから昼食とする。山頂に上がると、強風と霧だったのでウインドブレーカを着込む。
 帰りは、Cコースを下るが、階段が相変わらす堪えた。道端にはかたくりの群落があり、ヤシオツツジ、シラネアオイ、エンレイソウ、キクサキイチゲ、エゾエンゴサクなどが咲いていた。
 6月2日 <1996(H8)年 登り2:00>
 最初、のんびりと登って行ったが、途中の標識に、山頂まで4時間30分と書かれていたので、これは大変だと一生懸命登って行く。意外と階段がきつく感じられた。高度が上がると残雪が所々に少しあった。
山頂
 尾根道を辿ると避難小屋があり、大勢の人達で溢れていた。
 頂上に上がると、ピンネシリや暑寒別岳が見えていた。時計を見ると山頂まで2時間で登ったことになり、標識の時間は何だったのだろうと思う。
 山頂には山頂標識のほかに、方位盤、ベンチ状の石垣、ケルン、三角点があった。
 帰りは、ヤシオツツジ、カタクリ、スミレサイシンなどを見ながら下って行く。
C⇒Aコース
 6月21日 <20110(H23)年  登り2:43 下り2:44>  GPSトラックは「2011.6.21」の地図帖へ
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 Aコース駐車場前にあるポストに登山届けを投函して、コース案内板で辿るコースの確認をする。駐車場から舗装道路を歩きCコースの入り口を目指すと、直ぐに彫刻の森の入口がある。更に奥に進むと、記念の森の駐車場があり、その前に登山道A・Bコース駐車場のの看板が立っている。
登山届け コース案内板 彫刻の森入口 記念の森前を
 Bコース入口をやり過し、奥へ辿って行くと、記念の森の駐車場がある。ここからゲートの閉じられた「民有林道牧場南線」に入る。林道はサイクリングロードとして使われていて、牧場南地区に繋がっているようだ。林道の分岐地点に「←Cコース登山口」の道標があり左折する。間もなく、「Cコース入口」があり、投函式の登山届がある。本来なら、ここで登山届けを出さなかったかも知れないと思いながら、登り始める。
Bコース入口 駐車場を振り返る 林道分岐(左折) Cコース入口
 入口から名物の丸太の階段が現われる。道端にはエゾノレイジンソウや葉の色が変わったクルマバツクバネソウScorpionfly氏により「ヨミノクルマバツクバネソウ」と命名されているようです。由来は、石狩地方のアイヌの言い伝えによると、あの世とこの世をつなぐ入口が開いているときにのみ、まさにその場所を指し示すかのように生えるのだと言う」)が顔を出す。しばし、展望の無い登山道を登って行くが、大きな木や人間が立っているような二股の木を見ながら登って行く。
エゾノレイジンソウ クルマバツクバネソウ 大木の傍を 二股の木が
 469.4mの開拓台に上がると、少し展望が開けてくる。三角点を探すが草が生い茂っていて探せず、先を急ぐ。急登から開放され、平らな細尾根になるので、ハクサンチドリを見ながら辿って行く。それも束の間で、直ぐに急登が始まる。「CA山頂まで2.0km」の標柱を過ぎると、緩傾斜の登山道になり、時折、隣の尾根が見え隠れする。
開拓台C@地点 ハクサンチドリ 丸太の階段 隣の尾根を
 道端にはタニウツギも咲いてくる。「CB山頂まで1.1km」の案内板がでてくると、笹の頭越しに、まだ真っ白な増毛の山々が見え出す。ピラミダルな群別岳、知来岳、存在感のある暑寒別岳かと山座同定が始まる。道端にはギザギザの葉のタカネシオガマが目立ち始める。
タニウツギ 山頂まで1.1km地点 増毛の山々 タカネシオガマ
 道端にはカラフトハナシノブが咲いていたり、白いラインが特徴のある蛾が葉に止まっていたりしていた。振り向くと青山ダムが見えて来ていた。Bコースが合流するコブ842mを目指して、天国へ続く丸太の階段地獄を登って行く。
カラフトハナシノブ 青山ダムを望む 丸太の階段
 道端にはだんだん花が多くなり、カラマツソウも風に涼しげに揺れ動くが、急登に汗が吹き出てくる。今日は特に真夏並みの気温になったのでなお更堪える。岩場になるとお花畑が現れ、遠くには増毛の山々が見えていた。黄金山は何処だろうと探すと、群別岳の稜線から頭が出るか出ないかと言う所で、墨絵の様な三角形が見えていた。引き続きBC分岐を目指して急な丸太の階段を登って行く。
カラマツソウ 岩場を登る 増毛の山々を BC分岐直下
 最後の丸太の階段を、ミヤマキンポウゲが風に揺れながら咲いている中、登って行く。途中、風に揺れながら咲いているミヤマクワガタに悪戦苦闘していたら、愛棒は、もう、BC分岐のコブ842mに着いていた。
コブ842mへ ミヤマキンポウゲ ミヤマクワガタ コブ842m
 コブ842m(BC分岐)に上がると、ベンチがあり、パノラマ景観図も設置されている。早速、看板と比較して見回すが、手稲や積丹は見えなかった。
            ←大
              手稲連峰      石狩湾  積丹岬  青山ダム 町営牧場    別刈岳 案内所
 コブにはミヤマオダマキやシラネアオイも咲いていた。神居尻山頂まで0.6kmの道標に従い、分岐から少し下がって山頂へ向かうと、お花畑が広がっていた。特に、ミヤマアズマギクが最盛期だった。
ミヤマオダマキ シラネアオイ 山頂に向かって ミヤマアズマギク
 ミヤマアズマギクは雪崩斜面に咲いているので、遠くから見るだけだったが、幸運にも近くで咲いているところがあった。オンコの大木の傍を通り下って行くと、コガネムシがカラマツソウの花粉に塗れてせっせと蜜を吸っていた。目の前のピークが山頂かと思って登って行くと、山頂はまだ奥にあった。ニセピークと分かっていても、ついつい期待してしまう暑さだった。
ミヤマアズマギク オンコの大木 コガネムシ ニセピーク
 尾根には、エゾノハクサンイチゲやツマトリソウが咲いていて、左に増毛の山々、右にピンネシリが見えて来る。
エゾノハクサンイチゲ ツマトリソウ 増毛の山々 ピンネシリを
 いよいよ最後の登りに差しかかると、尾根には避難小屋も見えるようになる。ようやく山頂に着くと、Bコースで登山届を出していた男性が着いていて、盛んに増毛の山々を撮していた。大きく露出した三角点を見て、方位盤の縁に座る。
最後の登り 避難小屋 山頂 三角点
 青山ダム、別狩岳、町営牧場を見ながら、麦芽風味の炭酸飲料を飲む。風が止むと、蚊やブヨが一斉に集って来るので、防虫ネットを被る。
                      ←大
                         青山ダム 別狩岳 町営牧野           黄金山
 男性が撮影を中断したので、私がパノラマを撮す。黄金山は群別岳の稜線上に辛うじて山頂が突き出た形で、三角の形をして霞んでいた。手前の山並みには中山、丸山、察来山、富士形山が続き、その奥にはまだ真っ白な頂きの群別岳、知来岳、暑寒別岳、南暑寒岳と続いていた。
 男性が、今日は積丹や羊蹄山が見えないと言うが、私はまだ見たことが無いので肯くばかりだった。暑寒別岳は一番白くて高い山だとの認識は一致した。
                      ←大
町営牧野               黄金山 中山 丸山 群別 察来 暑寒別岳 富士形 南暑寒岳 留久山
 山頂で、記念写真を撮して、先に下山を開始する。男性はCコースに下ると言う。稜線にはオオカメノキがまだ咲いていた。非難小屋を目掛けて下って行く。神居尻山小屋の看板は結構くたびれてしまっていたが、最小限の補修はしているようだ。
山頂(大×) オオカメノキ 稜線を下る 非難小屋
 山小屋と頂上を振り返りながら下って行くと、ピンネシリの分岐に辿り着く。縦走路は、ジグザグの道が見られず、踏み跡も無い位に生い茂ってしまっていた。
山避難小屋と頂上 頂上 ピンネシリの分岐 縦走路
 展望の良い登山道を下って行くと、シラネアオイ、ツバメオモト、ツルシキミの春の花が咲いていた。
展望の良い下り シラネアオイ ツバメオモト ツルシキミ
 引き続き、増毛の山々を遠望しながら、ゴゼンタチバナ、エゾイチゲ、ハクサンチドリ等の春の花々を見ながら下って行く。
増毛の山々 ゴゼンタチバナ エゾイチゲ ハクサンチドリ
 ダケカンバの明るい尾根道を辿って行くと、865mのコブに辿り着く。ピークには「風は芸術家」の看板が立っている展望台だった。山頂が良く見え、盆栽のようなダケカンバの大木が鎮座している。
ダケカンバ コブ865m 山頂を 風は芸術家展望台
 風は芸術家の看板を見て下って行くと、ロープの張られた鎖場が現れたり、アップダウンを繰り返しながら下って行く。時には増毛の山々も見えて来る。「ピンネシリ展望台」に着いたので、振り返って見る。
風は芸術家 鎖場 増毛の山々を見ながら ピンネシリ展望台
 地面には、ピンネシリの看板が落ちていてた。登山道は、林道を横断するが、林道を下りタヌキ山経由で帰るか迷うが、登山道を下ることにする。一旦下るが、513mのコブに登り返して行く途中、朽ちた大木を通過する。
 後は、余りにも暑いので、出てくる距離標識を楽しみにアップダウンを繰り返しながら下って行くと、「彫刻の森」の分岐にでる。電子カウンタを過ぎると「芸術の森」の分岐がある。
ピンネシリ看板 林道を横断 朽ちた大木 カウンタ
コース別 A⇒A A⇒B B⇒A A⇒C C⇒A B⇒C C⇒B

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 A⇒Cコース
 2000(H12).5.21
 曇り霧雨 登りAコース2:45 下りCコース1:58
 8:07Aコース入口駐車場→8:42(4.9km)→8:47休憩所→9:08十字路→9:18(3.2km)→9:32(2.7km)→10:00(2.2km)→10:17(1.6km)→10:23(1.2km)→10:38(0.7km)→10:52山頂11:15→11:32BC分岐→12:44Cコース登山口→13:13Aコース入口駐車場
 1999(H11).5.16晴れ 登りAコース3:18 下りCコース2:18(入口まで) 
 (8:50総合案内所駐車場)→9:07Aコース入口→9:45(4.9km)→10:07十字路→10:11(3.7km)→10:30(3.2km)→10:47(2.7km)→11:23(2.2km)→11:47(1.6km)→11:58(1.2km)→12:18(0.7km)→12:25山頂12:47→13:02BC分岐→13:20(1.0km)→14:18(1.5km)→14:40Cコース入口→(15:05総合案内所駐車場)
 1997(H9).5.25(日)曇り強風 A登り2:40 C下り1:30(入口まで)
 1996(H8).6.2(日)曇り、A登り2:00 C下り
 C⇒Aコース
 2011.6.21(火)
 薄曇り 登りCコース2:43 下りAコース2:44
 7:57Aコース入口駐車場→7:58彫刻の森入り口→8:11Bコース入口→8:14記念の森駐車場→8:23分岐→8:28Cコース入口→8:45開拓台(C@2.1km)→9:04(CA2.0km)→9:29(CB1.1km)→9:59BC分岐(山頂まで0.6km)→10:30山頂10:45→10:52避難小屋→11:01ピンネシリ分岐→11:19P855m→11:21(AC4.8km)→11:49ピンネシリ展望台→11:21(AB3.9km)→12:46(A@2.0km・林道分岐)→13:11彫刻の森分岐→13:26分岐→13:29Aコース入口駐車場