優ちゃんのインドネシア旅行記   2001.9.15〜9.22
 

優ちゃんは爺ちゃんと婆ちゃんとお母さんの4人でインドネシアに行ってきた。とっても暑かったが、プールはすごく気持ちが良かった。


 優ちゃんは朝早く、一番電車で千歳空港に向かった。一旦、千歳から関西空港に行き、バリ行きを待った。
 空港では出国手続があって、優ちゃんもお母さんに抱っこしてもらって、パスポートを見せた。優ちゃんは生れて1歳2か月で初めての海外旅行だが、婆ちゃんは55才過ぎて初めての海外旅行だった。優ちゃんは旅行に備えて「日本脳炎」の予防注射を受けたり、インドネシア語を勉強した。お母さんがたは持ち物のリストを作り、忘れ物がないようにしていたが、果たして全部持ったか、優ちゃんは不安だった。何せ早とちり家族だからね。

 空港はアメリカの同時多発テロの後だったので、空港職員はすごく緊張していた。空港では時間があったので、みんなで食事をした。お母さん達は朝からビールを飲んで、緊張を解しているようだった。優ちゃんも椅子に座って食べた。僕がすごくうるさかったので、婆ちゃんは大変だったようだ。慌てて、食事道具を忘れてしまったくらいだ。
千歳空港にて 関空にて 手の焼けるぼく いざ関空から出発
 飛行機の座席には優ちゃんの席がないので、婆ちゃんの膝に乗って飛び立った。まもなく、スチュアーデスのお姉さんが来て、隣の二人連れに席を譲ってくれるよう頼んでいた。二人連れは快くどこかの席に移っていった。優ちゃんは事Bンの席があたって嬉しかった。おまけに、おもちゃや食べ物ももらったった。ラッキーだった。

 眠たくなって寝ていたら、もうデンパサール空港に着いていた。降りてすぐに、お母さんとトイレに行った。その間、爺ちゃんと婆ちゃんは荷物が出るのを待っていた。優ちゃんが荷物のところにいったら、空港の職員が勝手に荷物を運んでいる最中だった。お母さんは焦って、断っていた。婆ちゃんと爺ちゃんは何が何だかわからなかったようだ。随分、親切な空港職員だと思っていたらしい。それに、盛んにマネーチェンジといって、連れていったらしい。空港の職員がポーターとなり、チップを要求するようだ。普通、チップは1000ルピアくらいだが、1000円(70000ルピア)を要求するらしい。

 空港の出口はすごい人で、タクシーの勧誘もすごかった。優ちゃん達はツアー旅行だったので、現地の事務所の人が向かえに来てくれていた。その車に乗って、ホテルへ行った。途中の道は自動車で溢れていた。物凄い廃棄ガスと騒音だった。ホテルに着いたら、綺麗なお姉さんが迎えに出てくれていた。そこで、ツアー会社の人の話しを聞いて、帰りの飛行機のチケットを渡す。爺ちゃん婆ちゃんには、紛失しないので安心の反面、チケットが無かったら帰れないので物凄く不安だったようだ。

 ホテルの部屋はベットが3つあり、大きかった。早速、優ちゃんは悪戯を開始する。爺ちゃんはトイレの水の流れを見ていた。渦巻きが日本と逆で右回りのようだと言っていた。部屋の中には、蚊が4、5匹飛んでいたので、優ちゃんのために蚊取り線香とベープマットを使ってくれた。部屋にもベープマットのようなものがコンセットに付いていた。優ちゃんが寝た後、お母さん達はビールを飲んで寝てしまったらしい。
ホテルのロビー 悪戯を開始 渦が日本と逆(↑大) 眠たくなった
 次の日、ホテルの中を探検する。まず、ホテルの玄関で記念写真を写す。爺ちゃんの口癖で写真を撮るとは言わずに、写すと言うのだ。撮ると言うと取ったと思われるからだと言う。ホテルにはプールがあり、みんなで見に行く。途中の通路は花のトンネルだった。赤やピンクの花が綺麗だった。どうやら、この花はブーゲンビリアと言う南国特有の花らしい。
ホテルの玄関 途中の通路(↑大) ブーゲンビリア(↑大) ブーゲンビリア(↑大)
 ホテルのプールは凄く綺麗で、早く泳ぎたかった。プールの近くに、海が広がっていた。海は波があるので危ないから連れて行ってもらえなかった。みんな水着で楽しそうだったので、優ちゃん達も早く支度をしてプールで泳ぐことにした。爺ちゃんはまだハイビスカスと名前の分からない花の写真を写していた。
ホテルのプール 海が間近に ハイビスカス(↑大) (↑大)
 白いブーゲンビリアも見付けて、爺ちゃんは大喜びだった。綺麗な花だが名前の分からない花が多いようだった。
白いブーゲンビリア(↑大) (↑大) (↑大)
 池には蓮の花も咲いていたが、また、名前が分からない花がある。庭の中には丸い石がゴロゴロと無造作に置かれていたが、何なんだろう。
ハスの花 (↑大) 丸い石がゴロゴロ(↑大)
 ホテルの綺麗で大きなプールで、みんなで泳いだ。婆ちゃんや爺ちゃんが代わる代わる泳がせてくれ、すごく気持ちがよかった。プールサイドには白いロードデントロンが咲いていて、水面に落ちた白い花が浮いていた。僕は花がすきなので、それをつかんで遊んでいたら、お母さんは花を拾って優ちゃんの耳に付けてくれた。
 みんなは、椅子に座って、ビーチパラソルの下で、ビールを飲んだりピザを食べていた。僕も飲みたくて、爺ちゃんが美味しそうに飲んでいたビールのジョッキに麦茶を入れて飲んだ。
プールで泳ぐ ロードデントロン(↑大) 耳に花を付けて ジョッキでお茶を飲む
 ジョッキが重たくて、力を入れて持ち上げたら、いっきにお茶が口に入りむせてしまった。プールに入りすぎて寒くなったので、温かいジャグジに入り、部屋に帰る。  次の日、お母さんの友達が来た。現地のガイドをしているらしかった。お土産屋さんに行ったり、スーパーに行ったりした。爺ちゃんがおしっこをしたくてトイレに入ると、和式のようなトイレで、トイレットペーパーの変わりに水槽があったと言っていた。現地の人は柄杓で水を汲んで左手でお尻を洗うらしい。だから、インドネシアでは左手で食べ物を持ったりしないんだ。
咽てしまう 温かいジャグジ お母さんの友達 お土産屋さん
 南の方のお寺に夕日が沈むのが綺麗だと言うのでみんなで出かける。お寺の名前はウルワトゥ(Uluwatu)寺院と言うらしい。ガイドさんのマイクロバスに乗りでインド洋に面したバドゥン半島の最西端を目指す。ガイドさんの話では、海抜70m位の石灰岩で出来た断崖絶壁の岬があり、その上にウルワトゥ寺院があると言う。お寺は、高僧ウンプ・クトゥランによって9〜10世紀ごろに、海の霊を崇拝するアニミズムの聖地として建てられたそうだ。
 日没が近くなると、外人さんが遊歩道に続々とやって来て、それぞれ気に入った場所を確保していた。海には小船が何艘も浮んでいた。そこには子連れのサルがいて、ガイドさんはメガネやカメラを取られるから気をつけてと言っていたが、自分ではフルーツをやっていた。さるも優ちゃんと同じく、食べている間はおとなしいんだ。
ガイドの方と出発 崖の上に寺院が(↑大) 遊歩道(↑大) 子連れの猿(↑大)
 日が段々沈んでくると、海が真っ赤に染まってきた。崖も真っ赤に染まって綺麗だった。まだ日没まで時間があったので、お寺の中を見学して回る。寺院の門は彫刻された石で造られていて、中に入られないところもあった。開放されている広場を見たりしながら道を辿って行く。
段々日が沈んでくる(↑大) 夕日が当たり真っ赤(↑大) ウルワトゥ寺院の門(↑大) 寺院の内部(↑大)
 道を歩いて行くと崖の上に見えていた建物に着いてしまった。もうこれ以上奥がないので、引き返すと、観光客は綺麗な海を見ていた。優ちゃんはもう歩くのが嫌になったので、爺ちゃんにだっこしてもらう。爺ちゃんはまた花の写真を写しだしたので、今度は婆ちゃんにだっこしてもらう。
崖の上の建物(↑大) 綺麗な海(↑大) 爺ちゃんにだっこ
 まもなく、日が沈んだが、曇っていたので、はっきり見えなかったが、真っ赤なベールに包まれたように沈んで行くので幻想的だった。
しそ科? (↑大) 日没(↑大)
 爺ちゃんはまだ花には見えない雑草を写していた。夕日はベールが取れて赤い丸になり、最後は沈んでしまった。日が沈んでしまったら、観光客は一斉に帰って行くので、優ちゃん達も何故か一生懸命帰る。お腹が空いたので、早くレストランに行くことにした。ガイドさんはジンバラン海岸へ行くと言う。ジンバラン海岸に着くころには海が見えないくらい真っ暗になっていた。ここはシーフード・バーベキュー屋台群(ジンバラン・カフェ)と呼ばれているところらしい。
 お母さん達は店先で、食べる海老や魚の値段を聞きながら美味しそうなものを注文していた。ロブスターは高かったが、婆ちゃんが4500円に値切っていた。食事中にバンドが来て歌を歌っていた。ギターを弾き、太鼓を鳴らしながら3人組みが近づいて来た。チップというので、爺ちゃんが、1000ルピアと100円玉を渡すと、100円玉を返された。どうも、コインは両替できないのでだめらしい。
(↑大) 日没(↑大) ジンバラン・カフェ
 ロウソクの光で食べたロブスターにはみんな満足していた。魚は強火で焼くので真っ黒こげだった。爺ちゃんは、やっぱり、北海道の魚の方がうまいと思っていたらしい。大きな虫も飛んできた。カマキリだった。帰りのマイクロバスに乗ったらもう次の日になっていた。
 今日は、バリからジャカルタ空港経由スマトラ島のランプンに行くと言う。ガイドさんがまた来てくれて空港まで連れていってくれた。ジャカルタの空港に着き、国内線の乗り場に行くために、リムジンバスを待っていたら、警察官がタクシーを指差して、リムジンバスだと言う。お母さんは、違うと笑っていたら、、本当のリムジンバスが来て安上がりで国内線乗り場に行けた。爺ちゃんと婆ちゃんは警察官なのにと呆れ顔だった。お母さんは、ランプンのチケットを買いに行った。爺ちゃんと婆ちゃんはお腹を壊すのが嫌だと、朝からビールを飲んでいた。優ちゃんは疲れて寝てしまった。
ロブスター(↑大) カマキリ(↑大) ジャカルタ空港 眠たくてダウン
 僕は夢を見ているようだった。ランプーンに着くとお父さんが迎えに来てくれていた。車で3時間のバリアグーンに行くと言う。車の運転はすごく荒く、追い越しもカーブ関係なく追い越し怖かった。空港からバリアグーンまで自動車を走らせたら、お祭りのような所に着いた。
 家の前でヒンズー教のお坊さんの儀式が始まった。家の門は綺麗に飾られていた。家の裏ではにわか造りの台所で料理を作っていた。
お坊さんの儀式(↑大) 家の門飾り(↑大) 台所(↑大) 家の裏(↑大)
 優ちゃんがトイレに行くと大きなクモが床の上を歩いていた。。蜘蛛は蛾や昆虫を食べ、人には危害を加えないので安心だ。この村に日本人が来るのは初めてらしいので、大勢の友達が優ちゃんを見に来た。爺ちゃんは、村の人に日本語で話しかけていた。家の外の祭壇にも、屋内の祭壇にも供物が供えられていた。
クモ お友達(↑大) 爺ちゃんと村の人 家の中の祭壇(↑大)
 優ちゃんが絵本を見ると、友達が寄ってきた。爺ちゃんは寝る用意をしていたら、ハチに刺されてしまった。爺ちゃんが蜂に腕を刺され、腕がだるくなったようだ。お父さんは薬草を摺り込んで、爺ちゃんを診療所に連れていったみたいだ。次の日、起きてみると、昨夜爺ちゃんを刺したと思われるハチの死骸が床の上に転がっていた。爺ちゃんは、もう、正装をしていた。優ちゃんは苦しいので正装はいやだと泣いてしまった。
絵本を見る優ちゃん(↑大) 友達が寄って来る(↑大) 爺ちゃんを刺した蜂 爺ちゃんの正装
 カマキリが造花に止まっていたので、カマキリも作り物だと思った。お父さんとお母さんが舞台に上がっていったので、優ちゃんは婆ちゃんと爺ちゃんと遊んでいた。子豚の丸焼きも出来たみたいで、飾ってあった。優ちゃんは喉が渇いたのでスイカを食べた。
カマキリ 結婚式の雛壇 子豚の丸焼き(↑大) スイカを食べる優ちゃん
 儀式は外の祭壇で行われた。優ちゃんも正装して立ち会ったが水に浮かせた花に手を入れて遊んでいた。儀式が終わると余興の舞台の上で大音量と共に余興が始まった。それが夜通し行われ、優ちゃんは眠たくて大変だった。
儀式 水に浮いた花を 余興の舞台 2回目の衣装替え
 家の前には屋台が並び色々な物が売られていた。優ちゃんもプロマイドを買ってもらった。爺ちゃんはビールを買ったようだ。
ポップコーン屋(↑大) スポーツ用品(↑大) オモチャ(↑大) お面とプロマイド(↑大)
 夜になっても終わらす、お父さんとお母さんは衣装替えで忙しい。夜になると、天井に「ゲコ」と呼ばれている薄っぺらい小さなトカゲが張り付いて、虫を食べると感謝の気持ちを表して「チッチッ」と舌堤を打つように泣くと言う。
3回目の衣装替え ゲコ 4回目の衣装替え (↑大)
 最後の5回目の衣装替えで無事終わった。みんなで記念写真を写す。この日は朝から晩まで忙しかったので、朝まで分からずに寝てしまっていた。
 次に日の朝、おじさんがやしの実の皮を剥いて、穴を開けてストローを刺して飲ませてくれた。とっても美味しかった。爺ちゃんは、また、名前の分からない花を写していた。
5回目の衣装替え みんなで記念写真 椰子の実(↑大)
 次の朝、みんなとお別れだった。お土産に、やしの実のジュースを哺乳瓶に入れてくれてた。空港へ行く途中で、休憩したら面白い島が浮いていた。ブランティ空港に着き、チエックインすると、予約がキャンセルされていると言う。みんな慌てて、日本語で抗議するが、全く受け入れられなかった。ジャカルタ空港でチケットを買って数日しか経っていなかったのに変だと、空港の外にある電話専門の店へ向かい、お父さんが心当たりに電話していたら、突然の雷とスコールで停電となってしまった。仕方が無く、また、ブランティ空港のカウンタに戻ると、重複申込で1回目がキャンセルになっていたと言う。空港の警察官や関係者も笑っていた。無事、飛行機に乗ることが出来、また、ジャカルタに戻る。ジャカルタからバリまで、また、飛行機に乗る間、中近東のお友達と遊ぶ。
お別れ ランプンの休憩場所(↑大) ブランティ空港関係者 ジャカルタの空港で
 また、頭から落ちたようだ。アー痛た。何だ、夢だったか。汗びっしゃりかいていた。頭痒いよ!プールに泳ぎに行こう。爺ちゃん、婆ちゃん・・・・
 朝ご飯食べたら行こうねと言われ、しぶしぶ朝ご飯を食べに行く。食べ終わったら直ぐにプールへ行く。爺ちゃん橋の下はいやなんだよな。婆ちゃんも浮き輪を使って泳いでいた。プールから上がって、爺ちゃんと婆ちゃんはビール、優ちゃんはジュースを飲んだが、なんか疲れたと思う。
朝食 橋の下へ みんなで泳ぐ(↑大) なんか疲れたなー
 爺ちゃんはホテルの中にある丸い石や名前の分からない花を、また、写していた。朝から晩まで泳いだので、眠たくなって寝たらもう次の朝だった。
 今日は、日本に帰ると言う。ツアー会社の人が、また、来てくれて無事、空港へ行く。空港で夕食を食べた。
何の石?(↑大) (↑大) マツバボタン? ジャカルタ空港で食事
 空港はもう直ぐ、日が落ちるようだった。飛行機に乗り込むと、満席で爺ちゃんと離れ離れだった。爺ちゃんは後ろの席で優ちゃんが落ちないか心配で見てくれて、ろくに寝なかったようだった。
 翌朝、関空に着き、新千歳行きを待っている間、優ちゃんは疲れて寝てしまう。ようやく、新千歳に着いておしまい。
夕暮れの空港(↑大) 日本にGO 関空で寝る 新千歳に帰ってくる
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