豊平山(焼山662.5m) |
コース | 簾 舞 | 藤 野 | |
時計回り | 反時計回り |
ポイント 登山口は簾舞と藤野の二か所になる。両コースとも良く整備された登山道が延びている。黄金山の様な急登もあるが、鎖場にはロープが張られている。簾舞コースでは途中から急登コースが分岐するが、以前の登山道で、今はロープが外され整備がされていない。 山頂からの展望は最高だ。山頂から南西に下る道があり、辿ると展望の良い岩場がある。藤野三豊山の一つで、三山の最高峰になる。 |
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簾舞コース |
アクセス 簾舞通行屋(有形文化財旧黒岩家住宅)前から南に延びる道路を上がって行く。石山通(国道230号線9のアンダーパスを通り、引き続き南下すると資材置場のようなプレハブが現れる。大きくカーブする付け根の沢に登山口がある。登山口から更に奥へ入ると、右側に駐車場がある。駐車スペースは、単独で3〜4台、グループでその倍程度ある。 国土地理院地図 Google マップ |
7月10日<2021(R3)年 往復3.270km 登り1:01 下り37> |
駐車場には看板「豊平山/登山駐車場」が設置されていた。駐車場から歩いて登山口まで戻ると、「豊平山/登山者P/→150m右へ」「豊平山」「お知らせ・7合目上にう回ルート有/豊平山(焼山)山頂近く階段壊れ、/落石もあり、危険です。これから無/整備になりました。山麓は保安林、/自然保護もあります。登山入口は駐/車禁止になり住民にご迷惑おかけし/しています。登山を楽しんで下さい。」「豊平山簾舞/コース」の看板群がある。 |
駐車場 | 登山口 | 駐車場案内 | 注意書き |
登山口から中に入ると、小沢に橋が架かっていた。案内板と鍋の蓋に「熊よけ/鳴らして!!」と書かれていた。鍋蓋を木立に打ち付け音を出して、奥へと進んで行く。次に、鉄鍋が吊るしてあるので、傍にあったスパナで鳴らす。三合目の標識には、アルミの片手鍋が吊るされていた。これも、一緒に吊るしてあったスパナで鳴らす。 |
橋 | 案内図 | 嫌音鍋 | 三合目 |
道端のイチヤクソウを見ながら奥へと進んで行くと、分岐になり看板「冬季ルート(近道)」がある。どの程度近道なのかと、辿って見る。道端のクルマユリを眺めながら辿って行くと、豊栄山とのコルに向かうと思われる踏み跡のようで、途中から登山道に戻る。登山道に復帰して、登って行くと分岐に案内板がある。 |
イチヤクソウ | 冬季ルート | クルマユリ | 案内図 |
右側には看板「通行/この先階段崩壊」「直登ルート急」がある。登りは直登ルートを登って行く。以前設置されていたロープは無かったが、道筋は確り鮮明だった。登山道にある、浮石を出来る限り取り除いて登って行くと、藤野からの登山道に出る。出た所には看板「通行禁止」「藤野登山口」が設置されていた。皆さんは通行禁止の看板のある所を避けて、少し下側を通行しているようだ。山頂直下には、宮標石があり、赤いプレートが付けられていた。山頂に上がると、三角点と山頂標識が見えて来る。 |
直登ルート | 尾根道へ | 宮標石 | 山頂 |
山頂標識の立つケルンの位置が移動していて、昨年ケルンに埋もれていた三角点が見えるようになっていた。成果公表停止している三角点:焼山で、頭の四隅が欠けてしまっている。東側には藤野富士、西側には定山渓天狗岳が覗く。 |
ケルン | 三角点 | 藤野富士 | 定山渓天狗岳 |
南側が開け、目の前に兜岩、その奥に狭薄山、札幌岳は雲の中、その下にパゴダの塔、尾根続きに盤ノ沢山と連なって見えた。 |
←大 |
兜岩 パゴダの塔 盤ノ沢山 |
山頂から南に下る道を辿ると、岩場がある。岩場からは兜岩が良く見える。岩場にはエゾノキリンソウが咲いていた。木立には記念看板「傘寿ここに立つ/平成27年/四月十六日/N.N」が目に付いた。N.Nさんは、この山の登山ルートを開削した立役者なのだが、私も80才でここに立つことが出来るように祈る。 |
岩場 | エゾノキリンソウ | 傘寿記念 |
山頂と同じような景色が広がっているが、目の前に木立が無い分、兜岩や兜峰が良く見える。 |
←大 |
兜岩 パゴダの塔 盤ノ沢山 |
東側には山頂からよりも常盤方向が望め、穴沢山や藤野富士が望める。雲に霞んでいたパゴダの塔も見えて来た。西側には、余市岳や無意根山は雲の中だが、定山渓天狗岳が望めた。銭函天狗岳によく似た岩場を見上げながら登り返す。 |
藤野富士 | パゴダの塔 | 定山渓天狗岳 | 岩場を見上げ |
山頂からは、転がる様に下って行くと、直登コースの入口付近には、藤野登山口への分岐を知らせる看板や鳥の形をした道標「あと/100m」が木立に打ち付けられていた。左回りの北尾根コースが整備されていなかった時に設置されたと思われる看板「豊栄山の縦走/は砕石場の為/通行禁止です」もある。木立越しに採石場が見えて来ると、簾舞コースの分岐になる。分岐は道標「藤野沢登山口」が木立に打ち付けられていた。 |
藤野登山口へ | 距離標識 | 注意書き | 道標 |
ここから簾舞コースの標識は無いが、トラバース気味の登山道が延びていた。中に入ると、道標「藤野コースまで50m」がある。急登コースの分岐が過ぎると、七合目の標識がある。冬季ルートの入口が特定できないままお休み処に到着する。お休み処にはベンチもあった。 |
トラバース | 距離標識 | 七合目 | お休み処 |
11月6日<2009(H21)年 往復2.943km 登り1:00 下り32> |
簾舞リゾートの脇にも駐車スペースはあるが会社の敷地のようなので、一旦、沢を渡り次の林道入口に駐車スペースを見付け停め、舗装道路を歩いてカーブミラーのところにある登山口に向う。登山道は簾舞川の右岸沿いに延びている。 |
林道入口(大×) | 舗装道路を戻る | 登山口 | 簾舞川支流 |
赤いテープが沢沿いに付いているので、山側に行く所を通り過ぎてしまうと、用水路の堰が出てきた。この沢に砂防ダムでも造るのだろうかと思いながら少し戻ると、用水路を跨いで山に行く道を見つける。荒削りの登山道に落ち葉が敷き詰められているので、時折、枯れ枝や木の根に上がると滑る。登山道沿いには赤いテープやピンクのテープがふんだんに付けられている。真っ白なシラカバの冬木立越しに山の輪郭が見えてくると平らになる。 |
用水路の堰 | 荒削りの登山道 | 赤いテープが | 木立越しに山が |
広く開けた所に辿り着くと、目立たない矢印の標識が目の前に出てくる。ここからは広場の縁を北へトラバース気味に進んで行く。登山道が再び北から東へと進路を変えると、急登が待っている。600m付近の肩目掛けて一直線に登って行く。高低差高低差にして120mがある鎖場の直登だが、肩近くまでロープが張られている。 |
矢印の標識 | 岩場に | 肩が見えて | 鎖場 |
このロープがどのくらい信頼性があるのだろうかと思い、結び目を見たら素人には出来ない編込みの「サツマ処理(eye splice)」だった。660mの肩に上がると山頂の横から太陽が覗いていた。肩から山頂まではかなり踏まれた登山道になっていた。 |
ロープの結び | サツマ処理 | 肩に上がる | 山頂直下 |
山頂直下に宮標石(8の字風:料局三角点)が道の真ん中に出て来る。山頂越しに、一番先に現れるのが空沼岳だった。山頂標識もあり下に藤野富士が見えていた。山頂の真ん中には三角点があるが、欠けて丸くなっている。4つある保護石も1つ欠けている。 |
宮標石 | 山頂越しに空沼岳 | 山頂標識 | 三角点 |
藤野富士から真簾峠651.6m、その奥に恵庭岳、空沼岳と続いていた。空沼岳は随分と遠いが、昔は定山渓鉄道の藤野駅から歩いたと言うから凄い。 |
←大 |
藤野富士 真簾峠651.6m 恵庭岳 空沼岳 |
眼下には兜岩、その奥にはパゴダの塔、札幌岳、盤ノ沢山と続き、遠くに冠雪した無意根山、余市岳が見える。定山渓天狗岳は余市岳の肩に添っていた。 |
←大 |
兜岩 パゴダの塔 札幌 盤ノ沢山 無意根山 余市 天狗 |
西部劇の山の様な神威岳は烏帽子岳に飲み込まれた格好で迫力がない。百松沢山の南峰は尖って、本峰よりも分かり易い。手稲山は砥石山の陰から辛うじて見える。藻岩山や札幌市街地は木立が邪魔ですっきりしない。 |
←大 |
神威 烏帽子 百松沢 手稲 砥石山 藻岩 札幌市街地 |
一通り眺め終わり、次に、主な山々を1枚づつ撮してみる。藤野富士、恵庭岳、空沼岳、札幌岳と撮して行く。 |
藤野富士 | 恵庭岳 | 空沼岳 | 札幌岳 |
続いて、無意根山、余市岳、神威岳と烏帽子岳と撮し終えると、足の下に岩稜が見えるので、少し下ってみた。 |
無意根山 | 余市岳 | 神威岳・烏帽子岳 | 岩稜 |
岩の上からは兜岩、パゴダの塔、札幌岳、盤ノ沢山がより間近に見えていた。 |
←大 |
兜岩 パゴダの塔 札幌岳 盤ノ沢山 |
パゴダの塔と兜岩をズームで撮して、山頂に戻る。山頂を見上げ、岩場の小さな紅葉を見ながら戻る。 |
パゴダの塔 | 兜岩 | 山頂を見上げる | 小さな紅葉 |
リュックを降ろすと、デビル模様と雷模様のような紋を持つミヤマオビオオキノコと思われる虫が付いていた。山頂に座り、ココアを飲みながら順光の無意根山を見ながらくつろぐ。飲み終えて、札幌市街地を撮し、下ろうと思ったが、八剣山を撮していなかったことに気が付き、岩稜の方に少し下る。最後は、豊平山の山頂標識を見て下って行く。 |
ミヤマオビオオキノコ | 札幌市街 | 八剣山 | 豊平山の標識 |
肩から豊栄山の方に道が下って行くので、少し下って採石場の中や豊栄山を覗く。再び、肩まで戻ってみたら、板状の岩が露出していた。下りは、鎖場を一目散に下って行く。 |
採石場 | 豊栄山 | 板状の石 | 鎖場を下る |
=藤野三豊山= 藤野三豊山とは、豊見山(とよみやま:牧場の山)、豊平山(ほうへいざん:焼山)、豊栄山(ほうえいざん:フッズスキー場の山)の3山の総称と南区開拓夜話に掲載されている。 |
コース | 簾 舞 | 藤 野 | |
時計回り | 反時計回り |
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山行記録 2021(R3)年7月10日(土) 晴れ 往復3.270km 登り1:01 下り37 7:00駐車場所→7:03入口→7:06橋・案内板→7:12嫌音鍋→7:13三合目→7:25冬ルート7:30→7:35分岐:直登コースへ→7:56肩→8:01山頂8:53→8:26肩:迂回ルートへ→8:32七合目→8:37お休み処→8:50入口→8:53駐車場所 2009(H21)年11月6日(金) 晴れ 往復2.943km 登り1:00 下り32 7:44駐車場所→7:47入口→8:10矢印(平らに)→8:36肩→8:44山頂9:09→9:13肩→9:25矢印→9:39入口→9:41駐車場所 |