幌内丸山(985m)
さんご渓谷 さんご(八曽出)の滝 なみだの滝

 ポイント
 幌内丸山の登山コースは3つあり、一つ目は、高原コース(尾根道:サンゴの沢歩道1号線)からホロナイ林道を横切り、サンゴの沢歩道2号線をたどる(荒れている)二つ目は、ホロナイ林道を辿り、さんごの滝の奥から沢伝いにロッパチ広場まで登る沢コース(廃道状態)三つ目は、ロッパチ広場までホロナイ林道を辿る林道コース(整備されている)がある。沢コースと林道コースはロッパチ広場(標識は無い)の山側から沢伝いに登山道を登って行き、途中で高原コースに合流するか、そのまま真っ直ぐ山頂へ登る(荒れている)
 沢コースは平成15年の台風で壊滅状態になり、高原コースと幌内丸山の登山道も手入れがなされず藪に埋もれ、一般の登山者には無理な状態が続いている。ハイカーでも楽しんで登れるように、登山道整備を望んで止まないところです。
ホロナイ林道コース

 アクセス(カーナビ入力;国立日高少年自然の家01457-6-2311)
 札幌から来ると道の駅を左に見て、正面にスキー場が見える。この十字路を右に曲がる(現在直進)と、左側に入る道がある。国立日高少年自然の家の裏手にある第二駐車場に車を停める。
国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帳「2011.10.27」へ  Google Map

=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 10月14日<2002(H14)年 往復推定16km 登り3:37 下り2:01> 北の山游詩:小さな流れ
 ホロナイ林道の入り口には、登山道の案内板、森林ウォークの看板、さんご渓谷の石碑が立っていた。入林届とさんごの沢感想メモ帳と「森林ウォークのご案内」というパンフレットが入っていた。富岡三号の沢(さんごの沢)沿いの林道を歩き初めて、すぐに、岩や地質の看板が出てきて、立ち止まって読み、また、歩くという動作を繰り返す。とにかく説明している看板が多い。
登山道の案内板 森林ウォークの看板 入林届(感想メモ) 砂岩
 林道は整備が行き届いていて歩き易く、清流に綺麗な紅葉が添えられている。間もなく、なみだの滝が現れるが、水量が少なく名前の通りだった。引き続き清流沿いの林道を辿って行く。
綺麗な林道 清流と紅葉 なみだの滝 清流とともに
 林道が左岸へ移ると、「サンゴの滝まであと2km」の看板が立っていた。引き続き左岸の道を辿って行くと、今度は「さんごの滝まで後1km」の看板を通過すると、北日高岳への道標「スキー場山頂/岡春部コース」が立っていた。
さんごの滝まで後2km 左岸へ さんごの滝まで後1km 北日高岳へ
 紅葉を見ながら辿って行くと、林道は何時の間にか右岸に移っていた。再び、右岸に移ると沢コースと林道コースの分岐があり、沢コースの入り口にサンゴの滝の案内板が設置されていた。看板には、この辺は元海底だったのでサンゴが出てきたと書かれたのを見て、愛棒は盛んに感激していた。
紅葉 右岸に 沢と林道分岐 サンゴの滝
 川沿いの登山道を辿って行くと、さんごの滝が現れる。さんごの滝の元の名は八曽出の滝といい、人工の滝だと言うから信じられない。滝の奥からは沢コースが延びているが、素人にはとても無理だ。
 林道まで引き返し、再び林道を辿ると、今度は沢を離れて山へと向かう。単調な登りになるが、紅葉が綺麗なところがあり、楽しみながら歩く。山の景色を楽しみながら歩いていると、数匹の猟犬が吠えている声がした。こんな山の中で猟犬に会うのは凄く、恐怖だった。前に、おにぎりを食べているときに、二匹の大型犬に近づかれてフリーズしたことを思い出す。
 犬の吠える声はどんどん近づいてくる。物凄いスピードだった。身構えると、それは車のスピーカからだった。なんだ嫌なやつだと、道端に寄りやり過ごそうとすると、窓から顔をだして、土曜日に熊を目撃した人がいるとのことだった。熊よけの鈴は持っているかと聞いてきた。そして、大音響とともにさらに上に走っていった。車が下ってくるときには、少しボリュームを落としていた。お互いに会釈をして別れる。
 やがて、立派な第一山小屋が現れるが、どうも使っているような気配はない。
さんごの滝へ さんごの滝 沢コースの入口 第一山小屋
 小屋の裏にはアスレチックの施設が風化していた。ターザンの森の標柱に「日高少年自然の家2.8km/高原の森2.6km」の距離標識が付いていた。道端には小さなエゾノコンギクと思われる花が咲き、片方では紅葉が綺麗だった。
アスレチックの残骸 高原の森への道標 エゾノコンギク? 紅葉
 振り返ると、夕張岳と思われる山影を発見する。さらに上がって行くと、同じような山小屋があり、看板には第二山小屋と書かれていた。道端には、ヌメリスギタケモドキのようなキノコが顔を出す。さんごの沢川の源流と思われる沢を横切ると、広場になり、「ロッパチ広場」の看板が立っていた。、
夕張岳(大×) 第二山小屋 キノコ ロッパチ広場
 沢側にはサンゴの滝から登って来る沢コースの標識も立っている。ロッパチ広場の林道を挟んで山側には「幌内丸山山頂1.3km」の標識があった。登山口付近は少し荒れていて最初は心配したが、登山道は段々良くなってきた。
沢コース 登山口 道標 登山道は段々良く
 沢沿いに沿った道なので、水が流れているところを登って行く。やがて、分岐になり、左は尾根コース(1.2km)、右は沢コース(0.8km)とある。行きは滑っても良いように沢コースを選ぶ。展望の無い登山道を登って行くと、いつのまにか急登になっていた。
沢沿いの登山道 尾根と沢コース分岐 展望の無い道 頂上直下
 狭い山頂に辿り着くと、日高側が空いていて、木の間からチロロ岳などの山が覗けた。頂上は小さな岩場だったので、腰掛けて日高を見ながら少し早い昼食をとる。
 山頂標識は木の高い位置に付けられていたので、冬にも登る人がいるんだと思う。山頂標識と記念写真を撮すが、逆光になってしまう。
山頂 チロロ岳? 山頂標識 山頂標識と(大×)
 帰りがけ、背伸びをしながらひだかの山々を眺めるが、同定までには至らなかった。
           ←大
頂上から日高を覗く
 帰りは尾根道を下る。振り返ると山頂は御椀形に見えた。尾根道は急に直角に左折する。そこから、笹を綺麗に刈った登山道を下り、分岐に着く。途中で、夕張岳と思われる山影が見えていた。
尾根道から山頂を 尾根から左へ下る 笹の刈られた道 夕張岳
 紅葉の盛りは過ぎたとはいえ、全山紅葉しているので日の光に映える綺麗な色を眺めながら下る。途中、丸太の階段の付いた尾根コースの分岐があるが、わざわざ登る気は起きなかった。
 時折、色紙の吹雪が通り過ぎる。登ってきたときよりも落ち葉が多いはずだ。今日はわれわれの貸切だった。
全山紅葉 尾根コース分岐 紅葉を見ながら
 10月27日<2011(H23)年 尾根コース登山口まで 往復13.436km 登り2:03 下り1:50>
 林道入り口には、新しい「さんご渓谷」の看板が立っていた。森林ウォークの看板は以前のものだったが、石碑の所にあった入林届けは無くなっていた。ゲートの横から、富岡三号の沢(さんごの沢)沿いの林道を歩き初める。以前は、自然の清流だったが今はコンクリートで確り護岸工事がなされていた。それでも手付かずの清流もあった。
入り口の看板 林道入口 コンクリート護岸 清流
 間もなく、なみだの滝が現れるが、今年は水量が少し多いようだった。なみだの滝を通過して林道を辿って行くと、沙流川左岸林道が左に分岐して行く。この林道から高原コースの尾根入口1があるはずだが、確認はしなかった。今度は、右手に、北日高岳の林道コースの入り口が出てくるが、結構荒れているようだった。更に登って行くと、北日高岳への道標「スキー場山頂/岡春部コース」が立ち、登山道が右に分岐して行く。この登山道は整備されているようだった。
なみだの滝 沙流川左岸林道が 林道コース 岡春部コース
 林道が右岸沿いになると高原コースAの看板が立っているが、登山道は荒れていた。次に、サンゴの沢歩道1号線第2入口の看板があり、全盛期の登山道が描かれた地図も記されている。尾根第2入口は丸太の階段だが、足を踏み入れようとは思わなかった。再び、左岸を辿って行くと沢コースと林道コースの分岐に到着する。
高原コース入口A 古い看板 尾根第2入口 沢林道分岐
 沢コースは無理だが、さんごの滝を見ようと、沢コースへと入って行く。入口付近には、以前よりも擦れたさんごの滝の看板が立ち、夢の道の看板は地べたに置かれていた。沢沿いの道を辿って行くと、熊の足跡を見つける。早速、愛棒は笛を取り出し鳴らし始める。直ぐに、さんごの滝が見えてきた。滝の前には新しい解説板もあるが内容は以前と変わらないものだった。人工の滝とは思えないが、以前よりも水量が少なくなった気がした。
地べたに 熊の足跡 サンゴの滝が さんごの滝へ
 沢コースを覗くが、登山道は見当たらない。長居は無用と、引き返すと、また、熊の足跡が付いていた。分岐戻ると「←サンゴの滝/ロッパチ広場まで/沢コース1.8km/林道コース3.0km」の看板が立っている。沢コースの脇には、マジックインキで閉鎖の文字が添えられている。
 再び、林道に出るが、林道は沢を離れて山へと向かう。単調な登りになるが、突然、カケスが目の前に飛んで来るが、盲滅法にシャッタを押したがなんとか撮せた。
沢コースの入口 熊の足跡 標識 カケス
 やがて、立派な第一山小屋が現れる。小屋の裏にはアスレチックの施設があったが、更地にしたっようだった。次に、「ボランティアの森/平成10年度北広島市西の里中学校/平成11年度北広島市西の里中学校」のプレートがあり、ここから北日高岳へ行けるようになっているが、道は荒れていた。道端には、「ロッパチ広場まであと2km」の距離標識が現れる。
第一山小屋 ボランティアの森 北日高岳へ 距離標識
 パラパラと雨が降り出し、愛棒は傘を取り出す。第二山小屋を通過して、さんごの沢川の源流と思われる荒れた沢を横切ると、ロッパチ広場になるが、「ロッパチ広場」の看板やベンチも無く様変わりしていた。ロッパチ広場か自信が無くなり、取りあえず奥へと登って見ると、ご夫婦がサンゴの沢2号線登山口で思案をしていた。
 ご夫婦は沢山の資料を持っていて、日高少年自然の家の地図を開いていた。これを見ても、高原(尾根、サンゴの沢2号線)コースの登山口だが、楽しんで登るには藪が濃すぎる。われわれも困ってしまっていたら、奥さんがHPの人に似ていると言いアソビホロケール山を印刷物を取り出した。9年前はロッパチ広場から、快適に登れたんですと言い訳がましいが説明する。ご夫婦は北日高岳に寄って帰ると一足先に下山して行った。759mの峠には、「歩道/サンゴの沢1号線/第1入口まで3.3km/第2入口まで2.5km」の看板が立ってはいた。
第二山小屋 荒れた沢 ロッパチ広場 尾根の分岐759m
 われわれも、一応、登山口から挑戦するが、道床が無く笹の上を歩かなければならないのと、雨で濡れているので諦める。下山に第3入口から尾根道が使えるかと入って見るが、同じような感じなので、林道を下って帰ることにした。
 やはり、先程通過したところがロッパチ広場だと確信して下って行くと、先程のご夫婦が登山口を発見したと教えてくれた。標識もベンチも無くなっていたが、道端からは「幌内丸山山頂/1.3km」の看板が見えるので、登山道を少し辿ってみるが、やはり、藪が濃すぎて撤退をする。すっかり荒れてしまったさんごの沢川の源流には冬山用と思われる「関係者以外/立入禁止」の看板が木に打ち付けられていた。さんごの沢川を見下ろすと、まるで、アリ地獄の様な有様だった。
1号線 2号線 道標 立ち入り禁止
 帰りは、曲がり角で笛や声を出すことも無く、坦々と下って行く。途中で、岩壁の中にバイキンマンを発見する。さんごの滝の分岐を振り返ると沢はジグザグに流れ落ちていた。登りでは気がつかなかった熊の糞が道の真ん中に盛られていた。湯気が出ていなくてほっとしながら、下って行くと、今度は岩壁から熊の顔が出ていた。
バイキンマン ジグザグの流れ 熊の糞 熊の顔が

 =温泉考=
 日高高原温泉;露天風呂無し、シャンプーリンス、ボディーシャンプ付き一人500円、コインロッカ有り。温泉の表示はない。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2011(H23)年10月27日(日) 曇り時々小雨 林道コース 登山口(759m峠)まで往復13.436km 登り2:03 下り1:50
 8:52ゲート→8:59なみだの滝→9:02沙流川左岸林道・尾根コース分岐→9:27尾根コース入り口A分岐→9:32尾根コース第2入り口分岐→9:39沢・林道コース分岐→9:42サンゴの滝→9:54第一山小屋→10:09ロッパチ広場まで2km→10:38第二山小屋→10:43沢コース入り口・ロッパチ広場・登山口→10:55尾根コース第3入り口・登山口759m11:09(引き返す)→11:20ロッパチ登山口→11:13さんごの滝分岐→12:59ゲート
 2002(H14)年10月14日(日) 晴れ 林道コース 推定往復16km 登り3:37 下り2:01
 8:02ゲート→8:55サンゴの滝→9:04第一山小屋→9:45第二山小屋→9:51ロッパチ広場・登山口→10:11分岐→沢コース0.8km→10:39頂上11:20→尾根コース1.2km→11:50分岐→12:05ロッパチ広場・登山口→12:40第一山小屋→12:46さんごの滝分岐→12:53尾根コース分岐→13:21ゲート