日和田山(305.0m)高指山(313m)物見山(375.3m)
五常の滝(210m)

 ポイント
 「日和田山」は低山だが意外な岩山だった。「西武秩父線」は本数が少ないが、上手に利用して縦走気分が味わえる。田舎の駅でノンビリ、ビールを飲んでおにぎりを食べるのも良いかもしれない。
高麗〜横手駅縦走コース

 アクセス
 西武秩父線の「高麗(こま)駅」を出発して、「武蔵横手」に下山する。
 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2008.10.3」へ Google Map
 10月3日<2008(H20)年 縦走9.979km 3:00> 
 高麗駅を勇んで出発すると、愛棒の靴に異変が起きる。見ると、ゴム底が外れかかっていた。歩き難いのでゴム底を外すというので、手で引っ張ってみたら、何の抵抗もなく取れた。もう、片方も取れてしまって、辛うじて靴の外観をとどめていた。これでは、登山にならないので一人で登れという。今日も単独になってしまった。
 愛棒を残して高麗川に架かる真っ赤な欄干の鹿台橋を渡り、高麗本郷交差点を左折すると、ようやく日和田山の道標が現れる。道標に従い左折すると、公園らしき入口があり入って見る。
鹿台橋 高麗本郷交差点(左) 道標(左) 公園らしき入口
 やがて、鳥居が出てきて、その奥に祠があり、岩の階段が延びていた。登山道は岩場に変わり、岩の上を登って行く。
鳥居 岩の階段 岩場に
 ひたすら、岩の上を登って行くと、上が開けだし、ピークの予感を感じながら登って行くと鳥居が見え出した。振り返ると高麗川や何故か円を描いて流れている巾着田が見えていた。
岩のうえを 上が開けだす 鳥居が見え出す 巾着田が
 目の前には岩に方位が書かれ富士山、大山、飯能(はんのう)、西武ドーム、都庁と書かれていた。晴れていれば富士山や大山が見えるようだ。石碑の傍をとおり金毘羅神社の前を横切り裏側の岩を登って行く。
方位岩 石碑 金毘羅神社 再び岩の上を
 岩場を登りきると、普通の登山道になり分岐(トラバース)が現れる。山頂への道を辿ると、石灯籠のような石碑が立っていた。その奥にも立派な山頂標識や三角点があったが、残念ながら展望は限られていた。
山頂 山頂標識 三角点 山頂から
 山頂には「記念 万物を等しく照す 初日の出 世の陽土(ヒト)を 背負う径(ミチ)なり」と彫られた歌碑もある。山頂を反対側に下ると先ほどのトラバース道と合流し、杉林の中を辿って行く。登山道は舗装道路に出る。その出口には標柱が立ち高指山の方向を矢印で示しているので、辿ってみたらNTTの電波塔だった。
歌碑 杉林の中を 舗装道路へ 高指山
 高指山の南側が開け山並みを望むことが出来る。下る途中で、ブドウ状の実がなっていた。舗装道路を下って行くと、閉まっている茶屋があり富士山が見えるということなので、傍から写真を写して見るが、雲っていて展望は限られていた。
 舗装道路から、登山道の入口があり物見山へと辿る。薄暗い杉林を辿って行くと、トラバース道の分岐になり物見山へと進んで行くと林の中に山頂があった。
高指山から望む ブドウ状の実 物見山へ 物見山の山頂
 山頂標識のある山頂には男性2人が休んでいた。三角点は更に奥になるので、林の中を進むと、ベンチと共にあった。送電線が見える程度の山頂を後にして、反対側に下ると物見山のトラバース道に出る。西武横手駅の標識があり、そちらへ下ってみることにする。
 北側の道からご夫婦が上がってきた。どうやら、宿谷の滝方向から登って来たようだ。舗装道路を下って行くと北向地蔵の分岐があり寄り道をする。北向地蔵に着くと鐘があり、鳴らしてみる。
山頂標識 三角点 北向地蔵分岐 北向地蔵
 北向地蔵の分岐から、鎌北湖へも行けるようだが、もう、帰ることにして西武横手駅を目指す。再び、舗装道路に出ると「五常の滝」の道標があり、左に行けば近道で、右に行けば滝と西武横手駅だったので、右に進路を取る。途中道標「ユカデ30分」に惹かれるが、寄り道しないで下る。道端にはカラマツソウが咲いていた。曼珠沙華も咲いていたが、そこは墓場だった。
 大きなイガグリから栗が3つ顔を出していたので、孫の土産に拾う。墓場を下ると舗装道路に出る。下って行くと行き止まりだったので引き返すと、道標「五常の滝、西武横手駅」があった。薄暗く、少し荒れた道を下って行くと、登山者が2組上がってきた。
北向地蔵 カラマツソウ 墓場への道 五常の滝へ
 道端にピンクの花が咲いていたり、岩の間を辿る林道を下ると、五常の滝入口が出てくる。少し沢に下って行くと、祠がありその陰から滝が姿を現す。
ピンクの花 岩の間を縫う林道 滝入口
 滝の傍では近すぎて全景が写せないので川の左岸に渡り写す。そのまま、左岸沿いの道を下ると、渡渉して林道に出る。
 再び、林道を下って行くとピンクの花や「「ツリバナ」が咲いていた。「樺央ウレタン」の看板が出てきて里に下りた実感がすると、間もなく、国道299号線に出る。「県立武蔵自然公園 埼玉県」「林道関の入線 日高町」日高市観光協会の朱色の道標や「五常の滝1.9km 横手渓谷0.8km」の標識が立っていた。駅の標識が無いなと思ったら、目の前が武蔵横手駅だった。
 国道を横切って、駅構内に入ると、駅員が直ぐに電車が発車するので、乗車券を買ってくださいと言う。慌てて、コインを入れるが1枚の10円が戻ってくる。また、入れると、また、戻ってくるので、仕方がなく100円を探して入れ、無事、電車に乗ることが出来た。
五常の滝 滝出口 ピンクの花 ツリバナ
 電車に乗り、愛棒からのメールを読むと、池袋の西武デパートでは、気が引けて運動靴は買わず。靴の欠片を落としながら歩き、問屋街の浅草でスニーカを買ったと言う。私は計画を変更して、西武池袋線で池袋へ直行して、浅草橋で落ち合うことにしてメールを打つ。東京の真中を登山スタイルで闊歩するとは考えていなかった。地下鉄を乗り継いで、どうにか浅草橋で落ち合う。
 愛棒は生まれて初めて、恥ずかしい思いで歩き、疲れたので帰ると言う。そういえば、地下鉄「浅草線」には京急が走っていたので、そのまま、京急で川崎へ行く。地下鉄とJRを乗り継ぐよりは、凄く、早いのにはビックリした。
 =登山靴考=
 孫の家に予備として置いていた靴で、キャランバンシューズと言えば昔ながらのメーカーだと思っていたが、7〜8年の経過でこんな劣化が起きてしまうなんて、信じられなかった。
 この後、愛棒はローカル線なので1時間近く待って、靴を買いに東京に向かった(「高麗」には靴屋が無いし、何せ時間が早かったので、近隣の町では開いていない)。
 みなさん、登山靴の点検をお忘れなく!

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2008(H20)年10月3日(金) 晴れ 単独 縦走3.979km 3:00
 8:50高麗駅→9:01公園入り口→9:08鳥居→9:09女坂分岐(男坂へ)→9:11見晴らしの丘分岐→9:20金毘羅神社→9:26高指山分岐→9:27日和田山山頂→9:32分岐→9:48高指山=舗装道路=9:57分岐(登山道へ)→10:08北向地蔵分岐→10:12物見山(三角点)→10:26横手分岐→10:37北向地蔵分岐(登山道へ)→10:43北向地蔵→10:45五常の滝・横手(近道)分岐(土山へ)→10:57墓場分岐=舗装道路上へ=迷う=11:03五常の滝分岐=舗装道路=11:15滝入口→10:16五常の滝→11:19滝出口→11:47国道へ分岐→11:50武蔵横手駅