八甲田山系
   井戸岳(1537m)赤倉岳(1548m)田茂萢岳(1324m)

 ポイント
 「八甲田山」は「大雪山」と同じで山の名前ではなく山塊の名前のようだ。「大岳」を主峰とし、「前嶽」「田茂萢岳」「赤倉岳」「井戸岳」「石倉岳」「高田大岳」「雛岳」の8峰で「八甲」、高層湿原や池塘を「田」と見なし、合わせて「八甲田」と呼称するといわれている 。
 ロープウェイや「酸ケ湯温泉」が登山の起点になっているようだ。ロープウェイの山頂駅からは木道やコンクリートの道となり、30分、1時間コースの遊歩道が整備されている。ボランティアのガイドさんも常駐していた。ほんの一部を見ただけだが、それでも見ごたえがある。
ロープウェィコース
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 「酸ケ湯温泉」からは2ルートの登山道があるが、八甲田ロープウェーを利用して楽をする。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは「2008.10.15」の地図帖へ 周辺地図
山麓駅 山頂駅 登山道案内図 山頂公園案内図
 10月15日 <2008(H20)年 井戸岳まで 登り52分 下り37分>
 石垣さんご夫妻と愛棒は山頂駅で、地元のボランティアが案内する1時間コースのトレッキングに申込た。その間、私は、1時間で行ける所まで行って帰ってくる約束をして別れる。山頂には道標が見当らないので左手の道を辿ることにする。先行のご夫婦は「赤倉岳」を不安そうに見上げたまま足が止まっていた。その傍を通り抜け、登山道を辿って行くと火山の解説板が佇んでいた。内容を読むと「八甲田火山 正面に連なる峰は、左から赤倉岳、井戸岳、大岳ですべてに明瞭な噴火口の跡が残されています。 八甲田山は度重なる火山活動で造られた火山の集合体で、北八甲田火山群はその中でも歴史が浅く、今から数十万年くらい前に形成されたものと思われます。国内の活火山としてはそれほど活動レベルが高くありませんが、温泉や火山性ガスが見られるなど活動は続いたままです。」とある。山を見上げると赤倉岳、井戸岳、大岳と続いているが、結構遠くに感じられる。どうやらここが「三山展望台」のようだった。
 木道を下って行くと、十字路になり「田茂萢(たもやち)岳自然探勝路」の案内板が立っていた。看板を見ると8の字の瓢箪の形に辿ることから「八甲田ゴード(英語で瓢箪)ライン」と呼ばれているようだ。
赤倉岳を望む 火山の解説 赤倉・井戸・大岳 自然研究路案内板
 湿原展望所からは湿原の沼、その後に田茂萢岳、遠くに赤倉岳、井戸岳、大岳と並んでいる。
 次に、プラットフォームの付いた「高山植物展望所」があり、解説板があった。解説板の内容は「田茂萢 向うに見える山並みは北八甲田連峰の一部で、この田茂萢湿原とともに美しい景観を形作っています。 ここでは池塘と呼ばれる池を中心に、土壌中の水分の減少に伴って、ミズゴケ群落からイワイチョウやヌマガヤの群落へと移行するようすが観察できます。 さらに乾燥化が進むと、湿原もついには低木林に変わり、今度はハクサンシャクナゲや、ナナカマド、ミネカエデ、アオモリトドマツといった樹木が姿を見せ始めます。 萢というのは「谷地」と同様、一般に湿地を意味する言葉です。」と書かれていた。
           ←大
  赤倉岳     井戸岳       大岳  沼      田茂萢岳 (湿原展望所から)
 「毛無岱・酸ケ湯」の分岐を過ぎると、木道から普通の登山道に変わり、笹も被っている所もある。展望が開けて来たので、振り返ると田茂萢岳、湿原、山頂駅が見えていた。最初のピークは赤倉岳、手前になる「1521m峰」だった。そこには、解説板が立っていて、内容は、「赤倉岳(標高1、548m) この断崖は火山爆発の跡です。急激に爆発したために山腹まで吹き飛ばされてしまいました。火山エネルギーが大変強大であることが想像できます。 ここから赤倉岳山頂までは断崖の縁に道がつけられております。強風等の場合は危険ですから足元には十分気をくけてください。」と書かれていた。
登山道へ 田茂萢岳を振り返る 赤倉岳1521m峰 解説板
 「井戸岳」と「大岳」は重なってみるようになる。尾根道を辿って行くと、なるほど断崖を伴った「赤倉岳」が目の前に現われる。振り返ると「赤倉岳1521m峰」の断崖も凄い迫力だ。「赤倉岳」の山頂には祠があったが、地図にある火口湖を探すが分らない。
井戸岳と大岳 赤倉岳 赤倉岳1521m峰 赤倉岳の山頂
 山頂の端には山頂標識が立ち井戸岳の奥に大岳が見えていた。ここから、下って行くと井戸岳になるが山頂が判然としないが、解説板が立ってる。その内容は「井戸岳(標高1,550m) すりばち型のくぼ地には噴火口で、直径200m、深さ60mあります。熔岩や火山灰の噴出路が陥没してくぼ地となったのが噴火口です。 この付近には、イワギキョウ、イワブクロなどが見られます。これらの植物は水分の少ない礫岩地に生息することができます。」と書かれていた。地図を見ると標高は1537mとなってるが、間違いではないかと思う。解説板から少し登って行くと「井戸岳」の火口壁越しに大岳が見えてくる。上り終えると、今度は「大岳」に向かって下って行く。時計を見るともうすぐ約束の1時間が経過してしまうので、大岳を見て引き返すことにする。
井戸岳と大岳 解説板 火口壁越しに大岳 大岳
 改めて、八甲田山系で一番大きな井戸岳の火口を覗きながら帰る。地図では円い火口壁に見えるのだが、その実感が薄い。
                               ←大
井戸岳の火口
 西側を見ると八幡岳、雛岳、高田大岳、小岳、乗鞍岳が見えていた。それぞれに登山道が付いているので、温泉巡りのついでではなく登山目的で来てみたいと思う。
                               ←大
          八幡岳             雛岳       高田大岳            小岳    乗鞍岳
 井戸岳越しに、今度は必ず登ると思いながら「大岳」を振り返る。尾根伝いに赤倉岳を辿るが、山頂標識、赤倉岳、赤倉岳1521m峰と長い。
井戸岳と大岳 井戸岳と大岳 山頂標識 1521m峰と赤倉岳
 赤倉岳山頂から赤倉岳1521m峰に下る時には、真っ赤な岩肌の断崖絶壁が見える。奥には「前嶽」が見えて来た。
                     ←大
             赤倉岳1521m峰                 前嶽
 赤倉岳1521m峰へ下って行くと山腹越しに田茂萢湿原が見えて来る。振り返ると「赤倉岳」の断崖絶壁も迫力ある「赤倉岳1521m峰から階段を下って行くと田茂萢湿原、田茂萢岳やロープウェー山頂駅が見えて来る。再び、展望のない林の中を下って行く。最後に、田茂萢自然研究路の看板が立つ木道に辿り着く。今度は、田茂萢岳方向を辿ることにする。
1521m峰越しに田茂萢 赤倉岳を振り返る 田茂萢湿原 自然研究路案内板
 田茂萢岳の上がり、振り返ると赤倉岳、井戸岳、大岳が見えていた。
                     ←大
            赤倉岳         井戸岳            大岳 (田茂萢岳頂上から)
 右手には田茂萢湿原が展開していて展望所の人も見えて来た。最後に毛無岱を解説した看板が立っていた。その内容は「毛無岱 下方に見える湿原が毛無岱で、上下二段に分れ、それぞれを上毛無岱、下毛無岱と呼んでいます。 八甲田の湿原としては規模が大きく、春から夏にかけての花々、秋の草紅葉がとても見事です。 毛無岱までは距離が長く、道も一般の登山道に変わりますから、ある程度の装備と体力が必要となります。」と書かれていた。改めて、毛無岱、田茂萢岳、大岳を見て、再会を誓う。
湿原展望所 毛無岱 田茂萢岳 山頂駅前から大岳
 山頂駅で、石垣さんご夫婦と愛棒を探すが姿がない。ロープウェイで下りたのかと思い、搭乗者の長い列の後に並んでいると、ひょっこり愛棒が顔を出す。1時間コースの散策が終わり、トイレに行っていたと言う。改めて、4人で最後部に並び直すと、101人乗りのゴンドラは満杯になり、次の便になってしまった。
 15分待って先頭で乗り込み、紅葉を楽しもうと下り方向の窓側に陣取って出発を待っていた。だんだん、通勤列車並みの込み具合になった時に、後からすみませんと中年女性の声がする。何かと思って、振り返るとその女性はするりと私の前に体を入れてくるので堪らず避けてしまう。何と!?ムムム・・・

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2008(H20)年10月16日 晴れたり曇ったり
 9:33山頂駅→9:41十字路→9:42湿原展望所→9:46高山植物展望所→9:53毛無岱分岐→10:13赤倉岳1521m→10:20赤倉岳→10:25井戸岳→10:28引き返し地点→10:35井戸岳→10:40赤倉岳→10:13赤倉岳1521m→10:44赤倉岳1521m→10:55毛無岱分岐→10:57分岐→11:02田茂萢岳→11:12山頂駅