銀山(640.5m)
=余市川カルデラの外輪山=

 ポイント
 スキーを楽しむゲレンデは頂上近くに僅かだけの藪山だ。景色は頂上が坊主なので、晴れていれば良いと思う。山頂の反射板を保護しているロープが反射板に当たり「ゴーン、ゴーン」と無機的な音を出す。 
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
考徳寺奥ルート

 アクセス
 赤井川国道(393号線)を赤井川村に向かって走り、都で真っ直ぐ余市赤井川線(道道36号)に入り、都から大正橋を左折し、仁木赤井川線(道道1022号)を走る。銀山近くになると右に有機農法の円筒状のタンクが見え出し、左に考徳寺の看板が出て来る。そこを左折し、お寺を過ぎて狭い道を上って行くと、突き当たりに糾ロ正仁木産業の施設がある。その林道脇に駐車するが、何時も除雪しているとは限らないかもしれない。
  国土地理院地図  周辺地図
右に有機農法看板 考徳寺左折 糾ロ正仁木産業施設前 山に向かって左へ
 3月9日<2003(H15)年 スキー 登り1:48 下り54>  北の山游詩:雪の軌跡
 銀山に来るまでは、JR稲穂トンネルに向かって左から尾根に上がって、その尾根伝いに登ろうと思っっていた。しかし、風が強いので尾根ルートは止めて、登り易い尾根を探すことにする。カーナビには銀山が捉えられていた。右に有機農法の看板が出てきて、一番山に近づくと、お寺の看板が見えてきた。地図にお寺が2つあるので、手前のお寺であることを祈って、お寺の看板を左折する。
 道はお寺を過ぎても、まだ真っ直ぐ山へ向かう。1車線分しか除雪されていないので慎重に上がると、糾ロ正仁木産業さんのプレハブ小屋があった。誰もいないので、道端に置かせていただく。

 今日も、独りで準備していると、地吹雪になり、登る気が無くなる。気を取り直して、相棒に携帯電話から出発の意思を伝え、山に向かって左側の林道を上がる。地図には3つ尾根があり、その一番緩傾斜と思われる東尾根に取り付くことにしたが、真中の尾根に取り付いてしまった。登って行くと直ぐにカルデラの赤井川村が見渡せた。
                               ←大
林道を登って直ぐ赤井川村が見渡せる
 間もなく、送電線の下をくぐり、針葉樹の森を登る。風が強く、風に雪面が抉り取られている所もある。斜面には動物の足跡がクロスに浮き上がっていた。よっぽど風が強く吹いて雪が飛ばされたようだ。累標岳で見た獣の足跡も見られた。尾根を登って行くと、林道が立ちはだかり、法面を越えるのに一苦労する。
送電線下 針葉樹の林へ 風の穴 足跡のクロス
 400mで3つの尾根が合流して平らになる。大きな木やその陰に隣の608m峰を見ながら登って行く。520m地点で突然平らになり、頂上の反射板が見えるようになる。木にぶら下っている雪塊は顔のように見えたり、門番のように佇んでいるように見える雪塊のある。
大きな木 隣の山 木から雪の顔が 門番
 雪の造形美を楽しみながら登っていると、木肌と蔦がミイラ、大蛇の様な雪塊が現れる。山頂直下の斜面にはカンジキとスキーの跡がくっきり盛り上がっていた。2週間前のHYML仲間のトレースかもしれないと思う。緩斜面からやや急になり、登りきると頂上だった。頂上の反射板が傍に行かないと見えない理由は、反射板を真横から見て登っているためだった。
ミイラ 大蛇 頂上直下 頂上の雪肌
 頂上では風が強く、ロープが板に当たり「ゴーン、ゴーン」と音をだしていた。早速、愛棒に電話をするが、札幌は天気が良いらしい。山頂は、晴れていれば大展望が広がっているのではと思いながら、赤井川カルデラの外輪山の最高峰の大黒山、恵比寿山(大黒山の東峰)、目の前の丸山、盆地の中の赤井川村が見渡せた。
                               ←大
大黒山 恵比寿山 丸山         赤井川村
 銀山は余市川カルデラの外輪山で、隣に稲穂嶺があるが、吹雪いているのか全く見えない。都、落合方向の山々は714m峰、二ツ森は見えるようだが、ワイス方向は全く見えなかった。
                     ←大
都 落合方向           714m峰 二ツ森           ワイス方向
 頂上は地吹雪だったので三脚がきかず、記念写真も撮らないで逃げるようにして下ろうと思ったが、スキーが曲がってくれない。全くコントロールが出来ないので、ジグザグで下る。それでもスキーが刺さったり、滑らなくなったりで、頭から何度も突っ込む。その度にスキーを外し、立ち上がる。頂上の「ゴーン、ゴーン」という音は明日のジョーのゴングの様に聞こえた。
 帰りはトレースが吹き飛んでいたので、400mのコブから真っ直ぐ東尾根に下りてしまう。GPSを見ながら、途中の林道から登った尾根に戻る。

 =天気模様考=
 赤井川が地吹雪模様で、雲っていた日だったのですが、帰りの毛無山からは、増毛の山々、樺戸の山々が綺麗に見えていた。あそこにすれば良かったと思った瞬間だった。
                     ←大
毛無山駐車場から増毛が良く見えた。

山行記録冬山1へ   次島光山へ   アソビホロケール山へ

 山行記録
 2003(H15)年3月9日(日)
 曇り、地吹雪、ラッセル少々、スキー 登り1:48 下り54
 8:36糾ロ正仁木産業施設前→8:53送電線下→9:41P400m→10:03P530m→10:24頂上10:2811:18糾ロ正仁木産業施設前