恵比寿山(723m)
=赤井川カルデラの外輪山=

 ポイント
 大黒山(724.9m)の東峰を何時からか恵比寿山と呼ぶようになった。カルデラの中から見ると本峰よりも東峰の方が大きく感じ存在感がある。山頂は殆ど木が無いので360°の展望が素晴らしい。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
北尾根ルート

 アクセス
 仁木町のフルーツ街道(北後志東部広域農道)に余市側から入ると、立派なフルーツパーク仁木が左手に現れる。そのまま直進し、冷水橋を越えると、大野園と仁木町集出荷場の看板がある。この十字路を左に曲がる。直ぐに二股になるが、左へ入る。あとは1本道で舗装が切れたら、左側に駐車スペースがあった。駐車スペースの反対側の尾根に取り付く。
  国土地理院地図 周辺地図
十字路 ここは左 舗装が切れる 取り付く尾根
 3月30日<2003(H15)年 スキー 登り2:33 下り1:17>  北の山游詩:白いバッタ
 今日も、愛棒の膝の具合が悪く、単独登山となった。昨夜からの雪が融けないうちに登ろうと、早出をして来た。フルーツ街道を辿って、東町緑ケ丘を目指す。左手に頂白山が見えてくるので、戻って、山側へ入ると冷水川沿いの道だった。この次が、東町緑ケ丘へ行く道だと気付き、戻ると、先ほどUターンした十字路だった。
 この十字路には大野園の看板が左右に、仁木町集出荷場の看板が右にあった。ここを左折して、直ぐに二股になるが、左へ行く。舗装道路が切れ、砂利道となって直ぐに、左側に駐車スペースがあったので、駐車する。
 目当ての尾根にはビニールハウスの骨組みが建っていたので、道路の奥へ進み、手頃なところから右側の尾根(地図の240)に取り付く。地図の390.8mまで藪が濃く少し急だったが、その後は結構開けきて、頂上が望まれだし平らな台地に上がる。
尾根道 頂上が望まれる 平らな台地になり藪が開けてくる
 右手に頂白山を見ながら登って行くと、獣のような形相のカバノアナダケに出会う。前方に頂上、後方に竜ケ岬(忍路)を見ながら登って行く。
頂白山 カバノアナダケ(大×) 頂上が覗く 竜ケ岬(忍路)
 千切れ流れて来た青空の下で、白樺に樹氷がびっしり付いた様はなお一層綺麗だった。尻場山(岬)・余市市街も冬木立越しに見えて来る。塩谷丸山、毛無山、於古発山などが相次いで望まれる。平らな尾根を山頂に向かって登って行くと塩谷丸山や於古発山も望まれる。
樹氷と青空 尻場山・余市市街 山頂へ 塩谷丸山・於古発山
 丸い何かのキャラクタのような雪も現れる。地図の493を過ぎるとまた急になり、653まで一汗かきながら登って行く。白樺林には樹氷が一段と綺麗に付いていた。
なんだろな(大×) なんだろう 地図の653から広く 白樺に樹氷が
 左手にニセコ連峰が頭を出し、右手に隣の頂白山が見え出すと、矢継ぎ早に本倶登山、尻別岳、羊蹄山も見え出す。
ニセコ連峰が 頂白山が 本倶登山 羊蹄山
 長い尾根道を行くと、一瞬日がさしてきら、樹氷が一斉にパラパラとシャワーの様に降り注ぐ。樹氷は風でなく、日差しで暖かくなったら落ちるんだと改めて思う。やがて、長い尾根の奥に頂上が見えてきた。左側に雪庇が発達した尾根を詰めると、隣には大黒山の本峰が見え赤井川村も眼下に展開していた。
樹氷のシャワー 長い頂上 本峰 赤井川村
 山頂には、大パノラマが待っていた。塩谷丸山、毛無山、余市岳、無意根山、本倶登山、羊蹄山が見え、眼下にはカルデラの内輪山(円峰)を構成する丸山も見えていた。
                     ←大
塩谷丸山・毛無山   余市岳・無意根山・本倶登山   丸山 羊蹄山
 丸山の後ろに三角山、裾野だけの羊蹄山、円峰を構成する三角点:長沢、真っ白なニセコ連峰、円峰を構成する三角点:池田沢、本峰と連なって見える。昼食は羊蹄山の全容が現れるのを期待しながら食べる。少し早い昼食なので、腹が空いていない。麦芽風味の炭酸飲料を雪に刺し、カップヌードルにお湯を注ぎ、待っている間に愛棒に電話をする。
           ←大
三角 丸山  羊蹄山      長沢   ニセコ            池田沢 本峰
 隣には大黒山の本峰と北峰が見えるが、こちらの東峰の方が頂上らしかった。
           ←大
本峰          北峰                   余別岳
 食事をしていると、雪が降り出してきたので、荷物をまとめて下山開始をする。振り向くと、尻場山(岬)と余市市街が見えていた。
                               ←大
尻場山・余市市街 
 653mまでの下りは私でも滑り下りることが出来たが、それから493mまでは、ジグを切って下る。それから、390.9mまでは緩傾斜で、安心して下る。
 一番てこずったのは、390.9mから下だった。藪が濃いので、登って来たトレースどおりに滑り降りることは不可能だった。時に、横になったり、木の枝や幹を掴み、スピードをコントロールしながら下るが、この枝が折れ転ぶ。また、雪の下に枝が隠れていたり、ストックが幹の間にはまり、急ブレーキがかかって転ぶ。

 =大黒山名考=
 カルデラの外輪山の最高峰は大黒山724.9mだ。外輪山に名前があるのは、丸山450.7m、石山270m、元服山477.2mで、三角点だけの名前のあるのは池田沢549.6m、長沢473.3m、母沢383.7m、小登422.6mとなる。
 地元では、外輪山の山を一まとめにして大黒山と呼んでいて、大雪山と同じ感覚で使っているようだ。
※東峰を地元の方々が「ふるとる」と呼んでいると、たきもとさん(赤井川村の掲示板)に教えていただきましたが、最近、登山者では恵比寿山と呼ぶようになった。

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 山行記録
 
2003(H15)年3月30日(日) 曇り 新雪10cm スキー登り2:33 下り1:17
 7:29駐車スペース→10:02東峰10:22→11:39駐車スペース