旭岳(2290.9m)    
旭岳ロープウェイコース

 ポイント
 旭岳は北海道の最高峰なので、山好きだったら一度は登りたい山だと思う。

 アクセス
 旭川市街より、東川を経由して道道212号(旭川大雪山層雲峡)線を走り、旭岳温泉を目指す。途中の天人峡との分岐は左折する(層雲峡には通じていない)。全線舗装の快適な道を登って行く。余りに快適なので、旭岳ビジターセンター前にある無料駐車場を通り過ごしてしまい、ドン尻の旭岳ロープウェイ前の有料駐車場(500円)に着く。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2007.7.27」へ  周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 7月27日 <2007(H19)年 登り1:41 下り50 単独>
 平日と言うことで、観光客が少なく、ロープウェイもガラガラだった。ゴンドラ内から手前に忠別岳、小化雲岳、化雲岳が見え、その谷間にニペソツ岳が見え出す。高度を上げると影に隠れていた憧れのトムラウシ山、オプタテシケ山、その続きに十勝連峰も良く見えるようになる。
 姿見駅から出ると直ぐに頂上が良く見えていた。両脇にロープの張られた「姿見の池周辺散策路」を時計回りに辿ることにする。
山麓駅舎 忠別・ニペ・化雲 トムラ・オプタテ 旭岳を
 散策路の道端にはお花畑が広がっていた。エゾノツガザクラ、エゾコザクラが咲き乱れていたが、残念ながら散策路付近にはエゾコザクラがないので写せない。チングルマはもう咲き終わっているのもあるが、まだ、十分綺麗に咲いている株もある。散策路から旭岳も良く見える。以前に来た時よりは噴煙の上がりが小さいように感じられた。裾合方向には当麻岳、安足間岳、北鎮岳の頭が見えて来る。低い雲は大雪の峰峰を越える時に弓なりに変形しているように見える。
チングルマ 垂直分布 散策路から旭岳を 当麻・安足間岳
 第一展望台に着くと、ベンチがあり景色を楽しむ人が憩っている。すり鉢池(第三展望台)に行く途中にエゾノツガザクラを写す。以前来た時は「コガネギク」などの看板があったが今回は見つけることが出来なかった。第二展望台はパスして第三展望台へ辿り、旭岳をバックにすり鉢池を写す。手前の丘の上には第四展望台のハイカーの姿も見える。
第一展望台 エゾノツガザクラ 第三展望・すり鉢池 すり鉢池
 車で走って来た方向に忠別湖が望まれ、その手前に小道の付いた池が見える。第三展望台には鏡池もありすり鉢池と合わせて夫婦池とも呼ばれている。どちらが男で、どちらが女かは不明のようだ。第三展望台から「裾合平、中岳、愛山渓」「姿見の池、旭岳」と書かれた分岐の標識があり姿見の池へと辿る。
 振り返ると、鏡池が見え、第四展望台に上がるとすり鉢池も見えるようになり、夫婦池としてセットで見ることができる。
忠別湖 鏡池 鏡池 夫婦池
 第四展望台からは十勝連峰も一望できる。旭岳の地獄谷から吹上げる噴煙も良くみえるようになる。裾合平への登山道も旭岳の裾野に伸びている。
 姿見の池に行く途中に、地獄谷へ近づくことの出来る散策路が伸びているので、辿って見た。
第四展望台 旭岳 裾合平 旭岳の地獄谷へ
 ドン尻に立っていた「旭岳の大崩落E」の看板を見ると地獄谷は600年前の噴火の時に出来た爆裂火口のようだ。引返して「姿見の池」を目指す。姿見の池に近づくと、丘の上には「愛の鐘」の立つ「姿見展望台」とその傍に「旭岳石室」が見える。「姿見展望台」は五合目になり、1,550mの標高に到着する。「姿見展望台」に立ち水面に映える旭岳を見ようと思ったが、生憎雲っていて良く山影が映ることはなかったので、姿見の池の看板前で旭岳をバックに写し、先を急ぐ。
地獄谷 姿見の池 姿見展望台へ 姿見の池と旭岳
 以前来たときには「エゾオヤマノリンドウ」が道端に咲いていたが、今回は写せる距離になかった。姿見の池は大学時代に来たときより、水が少なくなっているような気がするが、気の性だろうか。観光客が絶え間なく鳴らす「愛の鐘」の音を聴きながら、新しくなった「旭岳石室」を横目で見て、第五展望台へと足を進める。第五天望台の端から振り返ると、旭岳や石室と姿見の池が見えていた。
開設板 旭岳石室を後に 第五天望台 石室と姿見の池
 第五展望台からは忠別岳、化雲岳、十勝連峰が一望できる。トムラウシ山は辛うじて化雲岳の後に頭を出している。
                               ←大
第五展望台から忠別岳・化雲岳・十勝連峰を望む
 散策路に引返して登山届ポストにたどり着く。登山届は従来の記帳式だが、個人情報保護の観点からか全項目を記入している人は稀だった。私も、氏名、行き先、住所のみの記帳で済ませた。石のゴロゴロ転がっている登山道を辿る。ここは、凍結融解を繰り返して土と石が分離した「構造土」地帯なのだろうかと思いながら辿る。登山道の脇には、ベンチとしても使われていそうな土の土留めの丸太が連なっている。
 登って行くと、行く手に暗雲が立ち込める。ユーフォーの映画にでも出てきそうな雲で、下から突き上げているような雰囲気だった。振り返ると、姿見の池が随分と小さく見えるようになっていた。
登山届 変な雲が 姿見の池
 地獄谷沿いの登山道を綺麗な稜線と真っ白な噴煙を見ながら登って行く。随分上に見えていた真っ赤な地層の断面が近づき、振り返ると姿見の池が小さくなっているのが実感できるようになると六合目の標識がでてくる。記録のため六合目の標識を写していると、下山して来たご婦人が見かねたのか「写真を写しましょうか」と声をかけてくれた。
真っ白な噴煙 真っ赤な地層 六合目の標識 姿見の池
 途中で、空身の若者3人に追い抜かされる。追い抜いていった先で、下りてきた男性に、軽装で大丈夫かと声をかけられていた。また一人、若者がカメラを片手に追い抜かして行った。
 七合目の標識を越えると、石狩岳や向って右側が切れ落ちた忠別岳が見えて来る。真っ赤な地層も水平目線で見えるようになってきた。ジャノメチョウが風を避けて石原に休んでいたので、近づいて写すが、少しボケ気味になってしまった。また、振り返ると姿見の池が随分下になっていた。
石狩・忠別岳 真っ赤な地層 ジャノメチョウ 姿見の池を
 南の稜線越しに、石狩岳、ニペソツ山、忠別岳、トムラウシ山、オプダテシケ山、十勝連峰が連なって見えて来る。
                                         ←大
       石狩岳  ニペソツ山 忠別岳      トムラウシ山     オプダテシケ山 十勝連峰
 更に高度が上がると、憧れのトムラウシ山の全景が見え出す。南側斜面の下には、ユウセツ沢北側台地に広がる沼が見えて来る。登りは大きな溶岩のザレ場になり、乗り越えると、更に良く台地に広がる沼が見えて来る。
トムラウシ山 ユウセツ沢北側の沼 ユウセツ沢北側の 9合目
 稜線が平らになりだすと、遭難で有名なにせ金庫岩が姿を現し、次いで金庫岩が姿を現す。この二つの岩は、まるで門柱のようでもある。ニセ金庫岩周辺にはロープが張られ、迷いようのないようになっていた。40年以上も前の話しだが、一番始めに来た時は、ガスがかかっていたので、ここを真っ直ぐ進んでしまい、旭岳を通り越してしまったことを思い出す。金庫岩から火口を覗くと姿見の池が小さくなり、山頂を見上げると、登山者が良く見えて来た。
にせ金庫岩 金庫岩 金庫岩と姿見の池 山頂直下
 地獄谷の真っ赤な層が目の前に迫り、地獄谷を見下ろすと姿見の池が小さくなっていた。金庫岩が見えなくなるともう直ぐ山頂だ。山頂を見上げると登山者が景色を楽しんでいるのがみえる。山頂に上がると目の前に北鎮岳が顔を出す。どうやら、お鉢の天気が良くて一安心だが、何か景色に違和感を覚える。何とロープの中に一家族が陣取っていた。マナーの悪さが子供に伝承しなければ良いがと心配になる。
真っ赤な層 小さくなった姿見 山頂を見上げる 北鎮岳が顔を
 山頂には三角点があり「一等三角点:瓊多窟(ぬたっく)」百年記念碑が埋められていた。山頂標識は以前のままだった。山頂には人が多く、山のパノラマ写真を写すのに食事をしながら居なくなるのを待っていた。地獄谷の頂部は真っ赤な地層が重なって綺麗だ。地獄谷を見下ろすと姿見の池や姿見駅が見えていた。
三角点の名盤 山頂標識 地獄谷の地層 地獄谷を
 東北弁の男性連中が下山しだして、少し山頂が空いてきたので、パノラマ写真を写す。改めて、当麻岳、安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳、凌雲岳、黒岳、お鉢(中岳、間宮岳、荒井岳、松田岳、北海岳)、烏帽子岳、赤岳、白雲岳、後旭岳と目で辿ってみる。
                                                   ←大
      当麻岳 安足間岳 比布岳 北鎮岳 凌雲岳 黒岳 お鉢 烏帽子岳 赤岳 白雲岳 後旭岳
 転じて、地獄谷のパノラマも写す。姿見の池まで真っ直ぐ沢が伸び、真っ白な噴煙が見えていた。尾根の上には登山道も良く見える。「この地獄谷が600年前の噴火で吹き飛んだ後だ」と地獄谷の看板に書いてあったことを思い出し改めて見入る。
                     ←大
地獄谷を見下ろす
 去り難く、何時までも見ていたい風景だったので、改めて、安足間岳、北鎮岳、お鉢、白雲岳を中心にして写して、山頂を後にした。
当麻 安足間 比布 鋸 北鎮 景月 景月 お鉢 黒岳 白雲岳
 後は一目散に下るだけで、団体さんを抜きながら下って行く。時折、右手に広がる地獄谷を見ながら、姿見の池がドンドン近づく。途中で、マルバシモツケを写す。姿見の池に着いて、改めて、逆さ旭岳をと思うが、水面には映えてくれなかった。
緑岳 地獄谷を マルバシモツケ 姿見の池
 すっかり、新しくなった旭岳石室の中を見て、旭岳石室を後にするが、昔は、石室を左に見ながら近づいたように思い、その付近を探ってみると、策の中に旧道と思われる跡が付いていた。一旦、展望台に上がって、姿見駅の方に下る。途中に、イワブクロやミヤマリンドウが咲いていたが、反対側の方が花は多かった気がする。
旭岳石室の内部 旭岳石室を後に イワブクロ ミヤマリンドウ
 天女ケ原に下る入口を覗いて、姿見駅舎に向う。ゴンドラの時間を確認して、少し、時間があったので、展望テラスに出てブラブラする。
姿見駅舎 アオノツガザクラ チングルマ 駅舎テラス前から
 最初に辿った一番綺麗だった花畑を思い出し、再び行ってみる。ピストンで帰って来ると、駅舎の前に大きな目立たない花が咲いていた。ゴンドラに飛び乗り、無事、山行を終る。
 駐車場の奥にある登山口を覗いてみるが、あまり使われていないようだった。
ツガとコザクラ バイケイソウ ゴンドラから 旭岳温泉登山口
 7月29日 <1998(H10)年 登り2:10 下り1:15>
 当日は、平日で、霧雨も降っていたのだが、観光客が多く、ロープウェイは超満員だった。それでも、何とかゴンドラの窓越しに風景を撮せた。姿見駅に下り立つと、噴煙の陰に、頂上と金庫岩が見えていた。紛れも無く、旭岳なのだが、遊歩道の両脇にロープが張られた状態は、どうみても観光地を歩いているようだった。姿見の池は大学時代に来たときより、水が少なくなっているようだった。
ゴンドラから(大×)  姿見駅周辺から 姿見の池
 姿見の池を覗いて、山頂へ登って行くと、旭岳の稜線が綺麗に見えてきて、思わず愛棒はバンザイをしてしまう。暫し、登山者が行き交うガレ場を登って行くと、尾根の上に金庫岩が見え出す。
火口を覗く バンザイ ガレ場を  金庫岩が
 ニセ金庫岩はロープが張られ、迷いようのないようになっていた。昔の話しだが、一番始めに来た時は、ガスがかかっていたので、ここを真っ直ぐ進んでしまったのを思い出す。早速、金庫岩に到着し、記念写真を撮す。再び、金庫岩をバックに登りだすと、山頂が見えてきた。頂上に辿り着いて、早速、山頂標識やお鉢と記念差新を撮す。
金庫岩 もう直ぐ頂上 頂上 お鉢と
 頂上も高山植物の保護にためかロープが張られている。頂上からは安足間岳、凌雲岳、黒岳、烏帽子岳、赤岳、白雲岳等が見渡せた。山頂標識で記念写真を撮るのも人がひっきりなしに通るので一苦労だった。
                               ←大
       安足間岳                  凌雲岳  黒岳          烏帽子岳 赤岳 白雲岳
 頂上の隅に陣取り、お鉢を見ながら昼食をしていると、あっという間に霧で覆われて来る。最後に、お鉢と記念写真を撮し、下山する。
あっという間に霧で覆われる(大×) お鉢と
 金庫岩めがけて下山を開始する。途中で、一休みをして、辺りを見回すとイワブクロが咲いていた。姿見の池に辿り着いて、休憩をする。
頂上を後にする 一休み イワブクロ 姿見の池
 姿見の池から遊歩道を巡って姿見の駅に向かうことにする。すり鉢池に辿り着くと、エゾオヤマリンドウなどの高山植物が目だってくる。
遊歩道 すり鉢池 エゾオヤマリンドウ(大×)
 咲いていた花は少なかったが、主要な花には説明の標識が立てられていた。ジムカデ、コガネギク、フデリンドウ、ミヤマキンバイと撮すが、固定焦点のバカチンカメラなので、接写が出来ずピンボケ状態だった。
ジムカデ コガネギク(大×) フデリンドウ ミヤマキンバイ
乗車券
 ロープウェイの帰りは混みあっていて、3回待たされた。現在のロープウェイは2000年6月にリニューアルされたのですが、その前の小さなゴンドラです。
 大学時代の思い出の一品、一枚目の向かって左の友人はガンで亡くなった。動物のように自然に死にたいということで、手術はしなかった。こんな考え方もあるんだと複雑だ。
S40年代の記念写真

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2007年7月27日(木) 曇り時々晴れ 単独 登り1:41 下り50
 10:56姿見駅→11:06裾合分岐→11:22姿見の池→11:26登山ポスト→11:43六合目→11:58七合目→12:17八合目→12:35九合目→12:41金庫岩→12:43頂上13:14→13:36六合目→13:49姿見の池→14:02旭岳温泉分岐→14:04姿見駅
 1998年7月29日(水) 曇り、晴れ、霧 登り2:10 下り1:15
 姿見駅=20=姿見の池=1:37=金庫岩=13=頂上=6=金庫岩=57=姿見の池=12=姿見駅